上野動物園は、今から 139年前(明治15年)の昨日、1882年3月20日に開園しま
した。 日本最初の動物園だそうです。
明治9年に恩賜上野公園が開園され、そこに動物園や博物館などの文化施設など
が誘致されたのでした。 上野動物園は、正しくは東京都恩賜上野動物公園という
そうで、開園当時は農商務省の所管で、その後宮内省などを経て現在は、公益財団
法人東京動物園協会が管理しているそうです。
上野動物園入り口
(同HPより)
開園当時の明治15年頃というのは、調べてみましたら、明治 4年の廃藩置県後も
政府は不安定のままで、自由民権運動の板垣退助が襲われる事件もこの頃でした。
また、東京馬車鉄道が日本橋・上野・浅草・日本橋の循環路線が開通したり、日本
銀行が設立されていたなどのエポックがありました。初代内閣総理大臣伊藤博文が
就任するのは明治21年のことになります。
馬車鉄道が走る
(ネット画像より)
開園の頃の動物は、アジアゾウ、トラ、ヒョウ、ハリモグラ、ニホンオオカミ、
アホウドリ、ウシウマ、トキ、シマフクロウなどだそうで、その後次々と動物たち
が来園してきたそうです。
当初、1haの広さだったのが、現在では14ha にも及び、1957年には東園、西園
を結ぶ日本初のモノレールが開業し、2019年に休止路線となるまで、多くの人たち
の人気を集めていました。
1972年には、ジャイアントパンダ『カンカン』と『ランラン』が来園しパンダブ
ームが起こりました。
私も、子供が小さいときに何度か行ったことがありますが、動物園に行くと、そ
こにはゾウやライオン、キリンやお猿さんがいることは分っていながら、現実にそ
こに立って眺めると、いつも新しい発見があり、新鮮な感覚で楽しめたものです。
最近では、美術館に行くときなど、動物園入り口の前を通ったりしますが、中に
入ることはまずありませんでした。 あっ、3年前に高校の同窓会があった時に、
翌日の観光で皆して大阪の天王寺動物園に行きましたね。 もう何十年振りという
感じでしたが、近くの幼稚園児たちが大勢来園して賑わっていました。あべのハル
カスで食事したり・・。
市民の癒しの場所ともなっている動物園は、戦時中、空襲によって猛獣が逃げ出
す危険があるため、ゾウをはじめ、多くの動物が殺処分されたのでした。
この実話をもとに、児童文学作家、土家由岐雄氏の童話『かわいそうなぞう』が、
発表されています。 1951年(昭和26年)に童話集に発表されて以降、1970年には
金の星社より絵本として出版され多くの人が知るところとなりました。
(同HPより)
あらすじがネットにありましたので、以下にコピペしました。
『 第二次世界大戦が激しくなり、東京市にある上野動物園では空襲で檻が破壊され
た際の猛獣逃亡を視野に入れ、殺処分を決定する。ライオンやクマが殺され、残す
はゾウのジョン、トンキー、ワンリー(花子)だけになる。 ゾウに毒の入った餌
を与えるが、ゾウたちは餌を吐き出してしまい、その後は毒餌を食べないために殺
すことができない。毒を注射しようにも、象の硬い皮膚に針が折れてしまうため、
餌や水を与えるのを止めて餓死するのを待つことにする。ゾウたちは餌をもらうた
めに必死に芸をしたりするが、ジョン、ワンリー、トンキーの順に餓死していく。』
最後の「トンキー」が餓死したのは1943年の9月23日だったそうです。
今日あたりの上野公園のソメイヨシノは5分咲きくらいでしょうか。ネットに紹
介されていますが、新型コロナのため、あの花見混雑は見られず道路中央を仕切り
片側一方通行となっています。 動物園は休園中でした。
(上野動物園公式HPより)
上野動物園のハシビロコウさん 魅力大公開 Charm of Shoebill in Ueno Zoo
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