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蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

アグリテクノロジー  (bon)

2019-09-27 | 日々雑感、散策、旅行

  会社を退職してから、もう随分経ちますが、年に何度か、退職者向けの冊子が送られて
きます。 会社の「いま、未来」や、シニア向けの健康・旅行情報や退職者の近況などが記事
として やさしい紙面で構成されています。

 先ごろに届いたこの冊子に、アグリテクノロジーという会社が取り上げられていました。

  農業にICTなどの新技術を取り入れた新しい農業を目指し、これからの農業経営に必要な
ソリューションを見出し提供しようというのです。

 今や農業従事者は 1985年の 350万人から 2015年には 175万人まで減り、この約30年間で
半減しており、しかも現農家の 8割は 60歳以上と高齢化が進んでいるというのですね。
  しかし、認定農業者の法人化や2009年の改正農地法の施行を契機とした一般法人の農業へ
の参入等によって、法人経営体数は2010年と比較して約2倍に増加傾向にあるそうです。
 こうした流れを一端に、圃場の集約が進み5ha以上の大規模な圃場を保有する経営体が増加
していることから、運営について 、より一層の効率化が求められています。

     農薬散布、監視用ドローン             
      (ネット画像より)


 農林水産省では、ICTを活用した高度な環境制御技術等により高い生産性と大規模経営を
実現する次世代施設園芸の取り組み拡大を掲げています。 すなわち、ロボット化、自動化
による省力化、データを駆使した戦略的な生産、画像情報を駆使した誰もが取り組み易い
農魚に、そして生産・流通・販売の連携、効率化を推進しています。

 こういったことを背景に、今年(2019年)7月に、アグリテクノロジーの会社が設立され、
自らも 山梨県に圃場を持ち、これらの目標に向かって、農業機械、施設関連から流通・販売
に至るまで、各種の専門事業者とコラボしながら実践的開発を進めるとしています。

 過去に、コンピュータ管理された「野菜工場」などが、脚光を浴びたところですが、これ
をさらに一歩進めようということなんでしょうね。 かっては、養鶏場がコンピュータ管理
され、温湿度は勿論、飼料管理はじめ、生産量最大化、高品質化など目的的に効率化が図れ
る施設などがありました。当時は リモートセンシング技術なども活躍したようです。

     アグリテクノロジー社のイメージ
      (会社HPより)

 アグリテクノロジーが目指す「スマート農業」は、水田、畑作では、手動走行により取得
した情報を基に、走行ルートを設定して自動操作を行うロボットトラクターや農薬散布には
ドローンが活躍し、将来的には、AIを活用して病虫害を検知し、ピンポイントで散布できる
ようになるという。
 また、施設園芸では、環境制御技術のほか、生育診断ロボットで成育状態の見える化が
実現され、栽培管理や環境の最適化が図られ 収穫量の向上が図られるそうです。
 さらに、収穫ロボットや自動運搬車の導入により作業時間の大幅な削減も可能とあります。

 長年続けられた伝統的な農業が、次世代に向けた大きな転換点を迎えているのかもしれ
ません。

 この会社は、次世代施設園芸ソリューション確立に向けた自社圃場の運営 および農業
生産者への次世代施設園芸関連ソリューションの提供等を推進し、今後5年間で100億円規模
の農産物の流通を目指すとしています。 是非、成功裡に進展し、新しい農業の実現に貢献
してほしいところです。

 私たち、蓼科浪漫倶楽部では、わずか1000㎡ですが畑作を続けていますので、農作業の
大変さは、十分体験しているつもりです。 私たちは、趣味の領域ですから、作柄の良し
悪しは、自らへの喜悲で済みますが、これが事業と考えるとやはり難しい部分ばかりですね。
 ICT導入による、省力化、効率化が達成されることは何より素晴らしいことと思います。 
しかし、ハウス環境としない いわゆる路地栽培での自然環境的な問題や水耕栽培ではなく
土壌の活性化などの部分について、更なる検討が必要かもしれないとも思うのです。

 

 

 

 

 

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