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六畳間の中心で涙を流す NEW

ルーキー選手の、プロ入り一年目を振り返る

2023年ルーキー回顧33 甲斐 生海(東北福祉大4年)一塁

2023-12-23 10:30:47 | 状況説明

甲斐 生海(ソフトバンク3位)内野手 (東北福祉大出身)

蔵の入団前評価:(下位指名級)

 

当たった時にビックリするような飛距離を飛ばすロマン砲でしたが、ボールの見極めなど粗さの残る選手でした。そのため、ドラフト戦線でほとんど話題になることなく、突然ソフトバンクが高く評価してきたといった独自路線の色彩が強い指名でした。そんな甲斐選手の一年目は、一軍で 13試合(20打数) 0本 0点 0盗(0失) 打率.200厘 といったものでした。また二軍では、69試合(249打数) 8本 40点 2盗(1失) 打率.233厘 といったものでした。

まず、無事一二軍合わせて 82試合(269打数) を経験できたことは評価できます。二軍では、8本塁打と長打の片鱗を魅せました。ただし、大卒野手の目安である、打率2割5分には満たないなど、確実性には粗さが残る印象です。元々走塁が売りの選手ではないので、盗塁はこんなものかと。守備では、大学時代は一塁手でした。しかし、今年はすべて外野を守っていたようです。60試合で失策5個と、外野手としてはまだまだといった感じがします。

もう少し、二軍の成績を細かく見てみると、249打数で51三振。三振比率は、20.5% と、新人としては悪くないですし、長打を売りにする選手であれば25%以内で充分一軍を意識できるかと。四死球は17個で四死球率は 6.8% 。平均は8%ぐらいかなという感じなので、若干この数字は低めです。打率も.233厘だったので、ボール自体が少し見えなかったのか? 早めのカウントから積極的に打っていたという可能性があります。三振比率は低くはないので、余計にそういった可能性は高そうです。

なかなか来年、さらに成績が大きく伸ばせるのかと言われると微妙な数字ではあります。しかし、一軍昇格も果たし、二軍での内容からも、首脳陣には一定の印象は刻めた一年ではなかったのかと。そういった意味では、及第点の一年目だったと思います。この経験を、ぜひ2年目に繋げていって欲しいところです。

蔵の印象:△ (良い印象は与えられたのでは?)