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ルーキー選手の、プロ入り一年目を振り返る

2023年ルーキー回顧27 田中 晴也(日本文理3年)投手

2023-12-17 11:55:33 | 状況説明

田中 晴也(ロッテ3位)投手 (日本文理出身)

蔵の入団前評価:☆☆☆(上位指名級)

 

世代屈指の素材と評判が高かったのですが、無理に速い球を投げようとすると高めに抜けてしまうので、制御しないと投球が成り立たないという部分があった投手でした。そのため、最終学年では実戦的な投球を追求するも、そこまで実戦的になりきれずといった中途半端な形で終わった記憶があります。そんな田中投手の一年目は、5試合(8回) 0勝1敗0S 防 1.13 といった内容でした。経験という意味では物足りないのですが、高卒投手ということで成長が止まるまではじっくり育ててゆこうといったことなのだと思います。

僅かな投球を元になりますが、8イニングを投げて被安打は7本。被安打率は、87.5% と悪い数字ではありません。ただし、サンプルが少なすぎるので、何処までアテにして良いのかはわかりませんが。四死球は2個で、四死球率は 25% 。これも、基準である投球回数の1/3(33.3%)以下どころか1/4と制球も安定していました。三振は7個で、1イニングあたり 0.87個 と、リリーフとしては若干決め手不足ですが、かなり基準に近くそれなりには三振が奪えていたことがわかります。すべてのファクターでバランスが取れていたので、防御率 1.13 という成績になったのでしょう。そのため、この防御率も偶然とは言えなそうです。

ちなみに、フェニックスリーグでは先発も務めていました。それなりに打たれてはいましたが、来年は二軍でも先発などでの起用が増えそうです。ことルーキーイヤーとしては、悪くなかったとは思うのですが、実戦での登板も少なく、判断の材料は少ないです。少し登板の模様も確認しましたが、149キロなども出ていましたし腕は振れていましたしよかったです。一応ルーキーイヤーの評価としては、及第点としておきます。

蔵の印象:△ (来季は本格登板へ)

 

コメント
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