六畳間の中心で涙を流す NEW

ルーキー選手の、プロ入り一年目を振り返る

2014年 ルーキー回顧89 今野 龍太(岩出山)投手

2015-03-22 12:25:00 | 状況説明
長きに渡って行ってきたルーキー回顧も、今回が最終回。また来年のオフまで、このシリーズはお休みです。

今野 龍太(楽天9位)投手 (岩出山出身)

蔵の入団前評価:未確認



高校時代は名前こそ知っていましたが、全く確認できず。ドラフト後も映像を探しましたが、動画する見つけることが出来ませんでした。しかしプロ入り一年目で、見違えるほどボールが速くなり、スカウトたちも驚いていたと聞いています。

そんな今野選手の一年目は、一軍では 5試合(5回1/3イニング) 0勝0敗0S 防御率 8.44 と数字にはなりませんでしたが、この順位の高卒ルーキーが一軍に昇格しただけでも凄いこと。ファームでは、15試合 3勝0敗0S 防御率 2.17 。

もう少し数字を詳しく見てみると、被安打は29イニングで被安打32本であり、イニングを超えているのは気になる(基準は80%以下)。彼の場合、ボールの威力より単調なコンビネーション・コントロール・合わせやすいフォームなどに原因があるように考えられる。四死球は7個であり、四死球率は24.1%とコントロールは安定。奪三振は16個であり、1イニングあたり0.55個と少なく、決め手となる変化球の習得が鍵であることがわかる。こう考えると、被安打の多さを解消・武器になる変化球の習得が今後の課題。思いの他、コントロールとボールの威力という意味では、すでに一軍を意識できるところまで来ていることは大きい。

しかしドラフト9巡目の無名校の投手が、一年からファームで通用。一軍昇格を果たすということは、中々できることではない。5試合という一軍経験は、今後に向けて大きな財産。充分に、合格点の与えられる一年目ではなかったのだろうか。ただしドラフト順位の低い選手が予想以上に頑張った場合、素材としての奥行きがないが故に、その後の伸び悩むことも少なくない。ぜひ投球の幅を広げて、2年目の飛躍を期待したい。

蔵の印象:◯ (今後に大いに期待が持てる一年目)


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2014年 ルーキー回顧88 東 弘明(徳島ID・21歳)遊撃

2015-03-21 19:38:00 | 状況説明
東 弘明(オリックス育成1位)遊撃 (徳島ID出身)

蔵の入団前評価:指名見送り

毎年四国アイランドリーグは、関東に選抜チームを編成してフューチャーズと試合をしてゆきます。彼が指名される2年前に関東メンバーに東は選ばれており、当時最も気になる野手として取り上げました。しかし前年は、あまり目立った活躍はできず。そして指名された年は、更に成長した姿を魅せてくれました。指名リストに入れるほどではなかったのですが、育成枠ならば納得のゆく指名ではありました。

そんな東の一年目は、ファームで 57試合 0本 0打点 0盗塁(1失敗)打率.167厘 という成績。ファームならば、すんなり入って行けるかなと思ったのですが、想像以上にプロの壁は険しかったようです。特に高卒ルーキーの目安である打率2割越えにも遠く及ばず、0本 0盗塁 では特徴が見出せません。ファームでは主に遊撃手で 42試合(守備率.947厘)の安定感では、守備を売りにするという内容ではありません。

そう考えると、三拍子すべてにおいてプロでは通用しなかったという感じ。打席も84打席と少なく、多くの経験を積めたともいえません。ことルーキーとしては残念な一年であり、高卒ルーキーではないだけに、のんびりはしていられません。と思ったら、一年目で解雇されてしまったことを、読者の方に教えて頂きました。ある意味致し方ない成績ではあったのですが、もう一年ぐらい正直観て欲しかった・・・。

蔵の印象:✕ (持ち味を発揮できないままの退団は残念)



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2014年 ルーキー回顧87 北之園 隆生(秀岳館)投手

2015-03-19 00:15:00 | 状況説明
北之園 隆生(巨人育成3位)投手 (秀岳館出身)

蔵の入団前評価:指名見送り

高校時代は投手だった選手ですが、評価は断然野手としての才能でした。強烈な打球が特徴の選手でしたが、守備・走塁に特徴がなく、対応力にも課題を残していて、個人的にはプロでは厳しいだろうなと指名リストには載せなかった選手。

そんな北之園選手の一年目は、イースタンで 20試合(26打数) 0本 0打点 0盗塁(0失敗)打率.160厘 と殆ど試合には出ていません。その大半は、三軍だったと考えられる。

守備では、5試合に外野で出場しているだけでなく、一塁手としても2試合出場。三軍での成績がよくわかりませんが、まぁ打席が少なかったとはいえ、一割台だったのは想定どおりでした。

正直プロでどういったものを売りにしてゆくのか見えて来ない選手だったのですが、2年目の今年は、もう少しイースタンでの出場も増やしたいところ。三軍での数字を持っていないのでなんとも言えませんが、やはり厳しい一年目だったという印象は否めません。

蔵の印象:✕ (将来が見えて来ないところが心配)


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2014年 ルーキー回顧86 相沢 晋(日本製紙石巻)投手

2015-03-18 21:33:00 | 状況説明
相沢 晋(楽天8位)投手 (日本製紙石巻出身)

蔵の入団前評価:指名見送り

投球の殆どは、真っ直ぐらしい真っ直ぐはなく、殆どがシュート系の球、もしくはカットボール気味な球を投げ込むクセ球投手。しかしそのコントロールやボールの威力からしても、プロでは厳しいのではないかと評価しました。そのため、地元球団だから指名した、そんな冷ややかな目でみていました。

そんな相沢投手の一年目は、一軍の登板はなし。二軍では、17試合 0勝1敗1S 防御率 2.92 とそれなりの内容。もう少し詳しく見てみると、24回2/3イニングで被安打は24本と、ほぼイニングと同等。一軍を意識するのであれば、被安打は80%以下には抑えたい。四死球は15個で、四死球率は61.0%。基準である33.3%以下に比べると倍近くであり、これでは一軍は見えて来ない。奪三振は8個であり、0.33個と極めて少ない。まぁこれは、ボールを打たせてゴロを打たせるのが持ち味なので、悲観することはないだろう。

ファームの成績からすると、ルーキーとしては悪くない数字。しかし26歳での指名となると、やはり一年目から一軍に昇格するぐらいのルーキーイヤーは過ごたかったところ。今年のオープン戦で少し観たが、2年目の投球も一軍はまだ見えて来ない。

今年あたりは一軍昇格である程度やらないと、早期の解雇の可能性も否定できない年齢。厳しいようだが、あえて結果にこだわって頂きたい。ルーキーイヤーとしては、とりあえずファームの成績は安定していたので、及第点は与えてみたい。

蔵の印象:△ (一軍が見える投球を)


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2014年 ルーキー回顧85 橋爪 大祐(大商大)内野

2015-03-17 19:47:00 | 状況説明
橋爪 大祐(中日育成2位)内野 (大翔大出身)

蔵の入団前評価:指名見送り

ドラフト前に、プロ志望届けを提出していたので、一応注意して観てはいました。しかし守備こそ良いものはありましたが(セカンドでしたが)、走力は平凡で、スイングも弱く指名されるとは正直思ってもいませんでした。

そんな橋爪選手の一年目は、二軍で 25試合(39打席)0本 0打点 0盗塁(1失敗)打率.212厘 という成績。怪我でもしていたのか、三軍扱いでファームの試合に出ていなかったのかわからないが、打席数が極端に少ないのは気になるところ。大卒野手の一年目の目安は、2割5分は欲しいところ。しかし.212厘と基準を満たしておらず、長打や走塁でもアピールした形跡がない。

守備は、二塁手として13試合出場し、守備率は1.000厘とミスはなし。守備の人とという面目は一応保てたかということ。特に中日は、それほど三軍制をしっかりしいている球団ではないので、この試合数・打席数の少なさは気になる。

それだけ今季は、もう少し二軍での出場を増やしたい。詳しいことはわからないが、大卒ルーキーとしては、厳しい一年だっだと評価せざるえない成績だった。

蔵の印象:✕ (今後のプロ人生が心配)



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