六畳間の中心で涙を流す NEW

ルーキー選手の、プロ入り一年目を振り返る

2008年 ロッテ3位 上野 大樹(東洋大)投手

2010-01-31 21:35:00 | 状況説明

2008年 ロッテ3位 上野 大樹(東洋大)投手

蔵の入団前評価:指名見送り

09年度一軍成績:16試合 1勝1敗0S 防御率 3.94
09年度二軍成績:13試合 3勝1敗0S 防御率 2.50

楽天


ルーキーイヤーから、一軍での16試合に登板し、存在感を示すことができた。ただ中継ぎの場合、防御率2点台で合格点。DH制のあるパ・リーグだと考えても、防御率3.50ぐらいが、合格点のギリギリラインだろう。

そういった意味では、ある意味、期待込みで起用された面は否めない。その証拠に、29回2/3イニングで、被安打31とイニングを上回り、ファームでは極めて四死球が少なかった彼が、一軍ではイニングの半分以上を占める17個。奪三振もイニングあたり0.78個となり、すべての面で物足りないことがわかる。

そういった意味では、総合力不足と寸評したように、数字的には微妙な内容だった気がする。ただ「旬」だったかどうかの見極めは、2年目の今年に戦力になるかどうかと言うこと。そのため一年目のこの経験が生きて、今年活躍するようならば、充分にロッテのスカウティングが正しかったことになる。

そうじゃなければ、やはり基礎力を社会人で身につけてからの方が良かったのではないかと言う結論に至る。そのために今年は、一軍で20試合・防御率3.50以内はノルマとして記録して頂きたい。そのぐらいの数字を残せるならば、一軍の戦力として認めても好いだろう。

ただ、一年目から一軍で数字らしい数字を残せないルーキーが多い中、その存在感を示せたことは、素直に評価したい。順調な一年目だったと言えるのではないのだろうか。

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蔵の評価:◯ (順調な一年目だった。あとは、この経験を今後につなげることができるのか?)


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2008年 広島3位 小松 剛 (法大)投手

2010-01-30 08:05:00 | 状況説明
2008年 広島3位 小松 剛(法大)投手

蔵の入団前評価:☆☆

09年度一軍成績:25試合 5勝3敗0S 防御率 5.25
09年度二軍成績: 5試合 0勝0敗0S 防御率 2.65

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それまで、ただの球が速いだけ、学習能力に乏しい投手との印象が強かった投手。しかし、最終学年で一気に投球スタイルを変更させ、実戦力を兼ね備え初めていた。それでも1年目は、ファームで1年間ぐらい漬け込んだ方が好いのではないかと思っていたが、現場の苦しさなのだろうか? 一軍で25試合・ファームでは僅か5試合での登板にとどまり、実戦投入させた。

防御率 5.25ながら、5勝3敗の勝運の良さは驚き。ただ内容は、60イニングを投げて、被安打75は多すぎ。四死球25も42%にのぼり、ファームでは50%を超えているなど、制球力にも課題。奪三振率も、1イニングあたり0.68個と、決め手不足など、一軍で活躍するのには、すべてに関して物足りなかったことを示している。

そのため、防御率 5.25も必然であり、一年目から5勝した実績を、よくやったとは、あまり楽観的には褒められない。特に一年目は、土台作りが重要な投手だっただけに、この経験が今年つながるかは微妙と言うことになる。

ただ、ほとんどのルーキーが、一軍で一年目から戦力になっていなかったことを考えると、内容はともかく5勝をあげられたことは、素直に褒めるべきか。いろいろ試行錯誤して考えてきた大学4年間の経験が、またプロの世界でも活きることを期待してみたい。

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蔵の評価:◯ (1年目としては合格点。ただそれが、今後につながるかは疑問)


コメント (2)
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2008年 日ハム3位 矢貫 俊之(三菱ふそう川崎)投手

2010-01-28 07:03:00 | 状況説明

2008年 日ハム3位 矢貫 俊之(三菱ふそう川崎)投手

蔵の入団前評価:指名見送り

09年度一軍成績:一軍登板なし
09年度二軍成績:11試合 3勝3敗0S 防御率 4.86

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190センチ台の大型右腕であり、ポテンシャルは秘めているものの、まだ素材型で「旬」ではないと判断していた投手。寸評にも「1,2年はファームで漬け込んでと云うタイプではないのだろうか。」と記載した通り、ルーキーイヤーは、一軍を経験することなく終わっている。

ファームでの内容は、53回2/3イニングで、57被安打は多すぎ。奪三振も40程度、アマ時代から心配されていた、球や体のキレが不十分で、球の威力がファームレベルでも物たらなかったことが伺われる。

四死球も24個と四死球率お44.8%を記録。一軍を意識するのであれば、やはりイニングの1/3以下ぐらいには抑えたい。球の威力・決め手・制球力と、すべてにおいて、まだ物足りない一年だったのではないのだろうか。

今オフに結婚。基礎作りとなるファームも、やはり今年で卒業と言うことにしたいところ。元々25歳での入団だったことを考えると、そろそろファームでは結果を残したい。今年は、ファームで結果を残し、一軍の足がかりになる一年にして欲しい。

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蔵の評価:△ (予想どおりの数字ではあったが、基礎積めたことを期待)


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2008年 中日3位 岩崎 恭平(東海大)遊撃

2010-01-26 06:08:00 | 状況説明
2008年 中日3位 岩崎 恭平(東海大)遊撃

蔵の入団前評価:☆☆

09年度一軍成績: 2試合 0本 0打点 0盗塁 打率.000厘
09年度二軍成績:46試合 0本 4打点 0盗塁 打率.288厘

楽天


一軍での試合出場こそ少なくなかったが、落合監督から打撃は高い評価がされていると言う。その期待どおり、一年目からファームでは.288厘と、まずまずの成績を残すことができた。

ただ元々守備は、中の上レベル。特に遊撃手としては、一年間を任せられるほどの絶対的なものがない。ただ出場の多くは遊撃としてで、二塁・三塁での出場は僅かだ。しかし上手い遊撃手が出てくれば、将来的には二塁・三塁あたりの方を任されるだろう。

残念なのは、走塁に関して。ファームで4回盗塁を試みて、すべて失敗(一軍でも1回失敗)。元々大学時代から走力はあっても、それほど走塁意欲がある選手ではなかったので、その辺の部分を磨いてこなかったことも大きかったのかもしれない。

長打力があるタイプではないので、一軍定着には守備・走塁とのバランスがより求められるタイプ。それだけに、もう少し守備・走塁でアピールできる存在になりたい。打撃は、ボールを捉えるセンスには優れているので、プロのスピードに慣れ・プロの球に負けないスイングを身につけられれば、一軍でも通用する打撃を身につけられるだろう。

プロの環境に馴れた二年目の今年は、更に成績を伸ばすことが期待される。

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蔵の評価:△ (及第点。ファームで数字を残したことは、次につながる)

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2008年 オリックス3位 西  勇輝(菰野)投手

2010-01-23 07:40:00 | 状況説明

2008年 オリックス3位 西 勇輝(菰野)投手

蔵の入団前評価:指名見送り

09年度一軍成績: 3試合 0勝0敗0S 防御率 0.00
09年度二軍成績:18試合 3勝2敗0S 防御率 3.44

楽天


高卒ルーキーとしては、一軍経験をし、更にファームでも18試合に登板して、防御率3.44は、立派な成績だったと言えよう。

私自身、名前をクリックして頂ければ高校時代の寸評が見られるが、資質はプロ級も、野球への意識・投球のバリエーション不足の部分で、まだ「旬」ではないのではないかと評価した選手でした。しかし高卒1年目の時点では、最も順調な一年目を過ごした高卒ルーキーの一人だと言えそうです。

ファームでの内容は、36回2/3イニング、被安打39は、やや多いのが気になります。ただそれでも防御率を三点台にまとめることができたのは、四死球がイニング数の1/3以下に抑えられる安定した制球力・1イニングあたり0.87個の奪三振を奪えるなど、ある程度球の威力が、ファームレベルでも通用したからではないのでしょうか。

この辺は、寸評にも記載した通り、制球に破綻がないこと、球の威力があることは指摘した通りです。ただ課題であった左打者対策や緩急・縦系の球を習得・武器にできた同かは、残念ながら確認できておりません。

彼の精神面についても、非常にマウンドでの精神面は安定しておりました。その辺が、プロ入り後も、物怖じせずにマウンド立てる強味となっているようです。私が寸評で指摘した点は、何が何でもプロと言うギラギラしたものを感じなかった点です。この点が、彼が今後現状に満足することなく、貪欲に技術・技量を伸ばして行けるのかの大きな別れ目になると考えております。

ですから、そういった意味では、2年目以降に更に資質を伸ばして行けるのか?それとも伸び悩むのかと言うのか注目されます。私が言っていることが、ハッキリしてくるのは、むしろ今年の内容から伺うことができるのではないのでしょうか。

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蔵の評価:◯ (高卒1年目としては合格点。しかし真価が問われるのは今後かと)

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