2008年 ロッテ3位 上野 大樹(東洋大)投手
蔵の入団前評価:指名見送り
09年度一軍成績:16試合 1勝1敗0S 防御率 3.94
09年度二軍成績:13試合 3勝1敗0S 防御率 2.50
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ルーキーイヤーから、一軍での16試合に登板し、存在感を示すことができた。ただ中継ぎの場合、防御率2点台で合格点。DH制のあるパ・リーグだと考えても、防御率3.50ぐらいが、合格点のギリギリラインだろう。
そういった意味では、ある意味、期待込みで起用された面は否めない。その証拠に、29回2/3イニングで、被安打31とイニングを上回り、ファームでは極めて四死球が少なかった彼が、一軍ではイニングの半分以上を占める17個。奪三振もイニングあたり0.78個となり、すべての面で物足りないことがわかる。
そういった意味では、総合力不足と寸評したように、数字的には微妙な内容だった気がする。ただ「旬」だったかどうかの見極めは、2年目の今年に戦力になるかどうかと言うこと。そのため一年目のこの経験が生きて、今年活躍するようならば、充分にロッテのスカウティングが正しかったことになる。
そうじゃなければ、やはり基礎力を社会人で身につけてからの方が良かったのではないかと言う結論に至る。そのために今年は、一軍で20試合・防御率3.50以内はノルマとして記録して頂きたい。そのぐらいの数字を残せるならば、一軍の戦力として認めても好いだろう。
ただ、一年目から一軍で数字らしい数字を残せないルーキーが多い中、その存在感を示せたことは、素直に評価したい。順調な一年目だったと言えるのではないのだろうか。
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蔵の評価:◯ (順調な一年目だった。あとは、この経験を今後につなげることができるのか?)