今日の第一試合で、選抜出場全校になります。そのためこのレポートも、今日が最終回になります。
大会五日目 第三試合 智弁学園 VS 早鞆高校
ドラフト候補の 青山 大紀(智弁学園 3年)投手は、無理しないでリラックスを心がけ135~MAX141キロ程度と球速は物足りなかったものの、ボールの伸びは一級品。球速以上に、各打者が振り遅れていた。変化球は、カーブ・スライダー・フォーク・チェンジアップなど多彩で、特に狙って縦の変化で空振りが取れるのは大きい。先輩の秦 裕ニ(元横浜)のような感じの投球だったが、先輩よりも球質では上。ただ勝負どころに強かった先輩に比べると、要所で甘くなるところが気になった。元々140キロ台中盤を叩き出せる能力もある投手だけに、まだまだ余力があるのも確か。ドラフト中位級の能力はあると思うが、ひょっとすると有力大学などに進学してしまうかもしれない。打者としても才能のある選手だが、個人的には投手だと評価する。
その他、秋は主戦として青山の穴を埋めた 4番 小野 燿平(3年)右翼手は、レフトスタンドに起死回生の本塁打を打って魅せた。ただ打席では、力が入り過ぎてのレフトへの本塁打。今後の試合で、更に打撃が粗くならなければいいのだがと返って不安になった。また4番を打つこともあった強打者の 中道 勝士(3年)捕手は、一番打者としての打撃ではアピールがなかったが、捕手としては好捕手ぶりをアピール。ともに有力大学への進学が期待される。
早鞆では、4番の 木村 雄馬(3年)三塁手が、腰の座ったフォームから強烈な打球を連発。青山レベルの投手でも、苦になく対応する強打者ぶりを示した。あと8回になりようやくエースの 間津 裕瑳(3年)右腕が登板。秋の中国地区屈指の右腕という評判で、秋は140キロ台の勢いのあるボールを投げていた。しかし今日は、130キロ台中盤がやっとでカーブ・縦スラなどを交えるも、肝心のストレートの勢いが悪い。先発しなかったのは、状態が良くなかったからだということが、一目でわかる内容だった。夏には立てなおして、ぜひ甲子園に戻ってきて欲しい。
(第三試合の感想)
ドラフト的な観点で見れば、青山 大紀(智弁学園)投手だろう。タイプ的には大学に進学してしまいそうにも見えなくはないが、性格的には体育会よりもプロの世界に入ったほうが良さそうな選手。能力的には、ビッグ3に次ぐ位置にいる選手だけに、今後の試合でも、もっと存在感をアピールして欲しい。
両チーム好選手は多く、有力大学や強豪社会人チームに進んで行きそうな選手が多かった。ドラフト候補となると微妙だが、彼らの夏までの成長を、今後も追ってみたい。
大会六日目 第一試合 関東一 VS 別府青山
この試合は、関東一の先発 中村 祐太(2年)右腕の投球に尽きます。昨秋と比べても、135~130キロ台後半の球速は殆ど変わらず。しかし元々良かった球の伸びが、一冬越えて更に良くなった。右打者なんかには、ほとんど外角のストレートで組み立てて来るとわかっていても、面白いにように空振りを誘い13奪三振。これだけマシンが発達した世の中で、高校生でわかっていても打てないストレートを投げるのは至難な技。変化球もスライダー・チェンジアップ・フォークなどを織り交ぜ、最後まで安定したピッチングを見せていた。左打者にもどうかと思ったが、両サイドにしっかりコントロール。これで常時140キロ台中盤ぐらいまで投げられるようになったら、手がつけられないかもしれない。ヒット2安打のうち、一本は低めのスライダー。もう一本は、ファーストが上手くさばいて欲しかった一本と、ほぼ完璧な内容だった。普段は淡々と投げる投手だが、2本目のヒットを打たれたときは態度に出ていたので、本当にプレッシャーのかかった場面で、どのぐらいのピッチングが見られるのか注目したい。いずれにしても、来年のドラフト候補として期待できそうだ。
(六日目 第三試合の感想)
一方打線の方は、別府青山の繰りだす3人の投手を捉えきれず苦しみ、僅か1得点。試合巧者の関東一としては、少々物足りない内容。別府青山は、完璧に中村に封じこまれ、好いところを魅せられなかった。それでも緊迫した一点差ゲームに持ち込んだのは、夏に向け大きな収穫になりそうだ。
<優勝予想>
昨日のツッィターにも書いたのですが、出場全校を観た中で強そうなのは、浦和学院・大阪桐蔭・愛工大名電・横浜高校の4校かなと感じました。そんな中、大阪桐蔭と浦和学院は2回戦を勝ち上がり、次に対決致します。私は、浦和学院有利だと評価しています。
しかし優勝予想は、横浜高校の完成度の高さと柳投手の精神力の強さを推したいと思います。事実上、その次に推したい愛工大名電は、順調にゆけば準決勝であたることになりそうです。横浜高校は、この後聖光学院戦など厳しい相手が続きます。それらをすべて撃破して、春の頂点に立つと予想しますが、どうなることでしょうか?
大会五日目 第三試合 智弁学園 VS 早鞆高校
ドラフト候補の 青山 大紀(智弁学園 3年)投手は、無理しないでリラックスを心がけ135~MAX141キロ程度と球速は物足りなかったものの、ボールの伸びは一級品。球速以上に、各打者が振り遅れていた。変化球は、カーブ・スライダー・フォーク・チェンジアップなど多彩で、特に狙って縦の変化で空振りが取れるのは大きい。先輩の秦 裕ニ(元横浜)のような感じの投球だったが、先輩よりも球質では上。ただ勝負どころに強かった先輩に比べると、要所で甘くなるところが気になった。元々140キロ台中盤を叩き出せる能力もある投手だけに、まだまだ余力があるのも確か。ドラフト中位級の能力はあると思うが、ひょっとすると有力大学などに進学してしまうかもしれない。打者としても才能のある選手だが、個人的には投手だと評価する。
その他、秋は主戦として青山の穴を埋めた 4番 小野 燿平(3年)右翼手は、レフトスタンドに起死回生の本塁打を打って魅せた。ただ打席では、力が入り過ぎてのレフトへの本塁打。今後の試合で、更に打撃が粗くならなければいいのだがと返って不安になった。また4番を打つこともあった強打者の 中道 勝士(3年)捕手は、一番打者としての打撃ではアピールがなかったが、捕手としては好捕手ぶりをアピール。ともに有力大学への進学が期待される。
早鞆では、4番の 木村 雄馬(3年)三塁手が、腰の座ったフォームから強烈な打球を連発。青山レベルの投手でも、苦になく対応する強打者ぶりを示した。あと8回になりようやくエースの 間津 裕瑳(3年)右腕が登板。秋の中国地区屈指の右腕という評判で、秋は140キロ台の勢いのあるボールを投げていた。しかし今日は、130キロ台中盤がやっとでカーブ・縦スラなどを交えるも、肝心のストレートの勢いが悪い。先発しなかったのは、状態が良くなかったからだということが、一目でわかる内容だった。夏には立てなおして、ぜひ甲子園に戻ってきて欲しい。
(第三試合の感想)
ドラフト的な観点で見れば、青山 大紀(智弁学園)投手だろう。タイプ的には大学に進学してしまいそうにも見えなくはないが、性格的には体育会よりもプロの世界に入ったほうが良さそうな選手。能力的には、ビッグ3に次ぐ位置にいる選手だけに、今後の試合でも、もっと存在感をアピールして欲しい。
両チーム好選手は多く、有力大学や強豪社会人チームに進んで行きそうな選手が多かった。ドラフト候補となると微妙だが、彼らの夏までの成長を、今後も追ってみたい。
大会六日目 第一試合 関東一 VS 別府青山
この試合は、関東一の先発 中村 祐太(2年)右腕の投球に尽きます。昨秋と比べても、135~130キロ台後半の球速は殆ど変わらず。しかし元々良かった球の伸びが、一冬越えて更に良くなった。右打者なんかには、ほとんど外角のストレートで組み立てて来るとわかっていても、面白いにように空振りを誘い13奪三振。これだけマシンが発達した世の中で、高校生でわかっていても打てないストレートを投げるのは至難な技。変化球もスライダー・チェンジアップ・フォークなどを織り交ぜ、最後まで安定したピッチングを見せていた。左打者にもどうかと思ったが、両サイドにしっかりコントロール。これで常時140キロ台中盤ぐらいまで投げられるようになったら、手がつけられないかもしれない。ヒット2安打のうち、一本は低めのスライダー。もう一本は、ファーストが上手くさばいて欲しかった一本と、ほぼ完璧な内容だった。普段は淡々と投げる投手だが、2本目のヒットを打たれたときは態度に出ていたので、本当にプレッシャーのかかった場面で、どのぐらいのピッチングが見られるのか注目したい。いずれにしても、来年のドラフト候補として期待できそうだ。
(六日目 第三試合の感想)
一方打線の方は、別府青山の繰りだす3人の投手を捉えきれず苦しみ、僅か1得点。試合巧者の関東一としては、少々物足りない内容。別府青山は、完璧に中村に封じこまれ、好いところを魅せられなかった。それでも緊迫した一点差ゲームに持ち込んだのは、夏に向け大きな収穫になりそうだ。
<優勝予想>
昨日のツッィターにも書いたのですが、出場全校を観た中で強そうなのは、浦和学院・大阪桐蔭・愛工大名電・横浜高校の4校かなと感じました。そんな中、大阪桐蔭と浦和学院は2回戦を勝ち上がり、次に対決致します。私は、浦和学院有利だと評価しています。
しかし優勝予想は、横浜高校の完成度の高さと柳投手の精神力の強さを推したいと思います。事実上、その次に推したい愛工大名電は、順調にゆけば準決勝であたることになりそうです。横浜高校は、この後聖光学院戦など厳しい相手が続きます。それらをすべて撃破して、春の頂点に立つと予想しますが、どうなることでしょうか?