六畳間の中心で涙を流す NEW

ルーキー選手の、プロ入り一年目を振り返る

2023年ルーキー回顧12 吉村 貢司郎(24歳・東芝)投手

2023-12-02 10:47:20 | 状況説明

吉村 貢司郎(ヤクルト1位)投手 (東芝出身)

蔵の入団前評価:☆☆☆(上位指名級)

 

すでに前年の時点から、ドラフト上位指名級の素材として位置づけられていましたが、指名は回避されました。しかし、満を持して挑んだ社会人3年目に、ドラフト1位の栄光を勝ち取った投手です。前年からの成長は、なかなか振ってもらえなかった縦の変化を振ってもらえるようになったこと。しかし、結構真っ直ぐが簡単に合わされるところは気になっていました。そういった意味では、長いイニングよりも、リリーフでの方が活躍できるのではないかとみていました。

そんな吉村投手の一年目は、一軍で 12試合(60回1/3) 4勝2敗 防 4.33 と、大卒ルーキーぐらいならば悪くはないものの、年齢や期待ほどではなかったような成績です。また、二軍では、6試合(21回1/3) 2勝0敗 防 2.11 と、ファームで基礎を固めたといった感じでもなかったものの、二軍レベル相手だと圧倒できていたようです。

もう少し一軍の成績を詳しくみてみると、60回1/3イニングで被安打は66本と投球回数を上回っています。一軍での被安打の目安は、90%以下(80%台)なので、少々打たれ過ぎかなといった感じです。このへんは、アマ時代から心配していたフォームの合わされやすさと、キレ型の球質故に、捉えられると簡単にヒットゾーンに弾き返されやすい部分が出たのかと思います。四死球は16個で、四死球率は 26.5% 。これは、基準である投球回数の40%以内(一軍の場合)を充分にクリアできており、余計な四死球が失点に絡んだケースは少ないのかと。その一方で三振は46個と、1イニングあたり 0.76個 。先発投手としては、0.8個以上あると決め手があるといった目安になります。しかし、そこまでの絶対的なものはなく、やはり縦の変化が見極められたり、真っ直ぐでの空振りなども、アマ時代ようには上手くゆかず苦しんだのではないのでしょうか。そして防御率は4点台ということで、信頼できる先発ならば 3.50以内 ぐらいが目安となります。そう考えると、やはりやや物足りなかったことがわかります。

この辺が、私が寸評(上記の氏名をクリックして頂けるとアマ時代の寸評が自由に読めます)にも記載したように、プロでも先発はできないことはないけれど、大活躍を期待するのならばリリーフなのでは?という感じが改めてしてきます。数字を観ている限り、全ての部分でまだ物足りないのですが、今年の経験を活かして来年もさらに先発で行くのか? より力が発揮できそうなリリーフに転向させるのか?いずれにしても、大卒社会人(それも3年目)のドラ1であることを考えると、やや物足りないルーキーイヤーだったという評価に落ち着きそうです。まさに来年は、勝負となる一年となりそうです。

蔵の印象:△ (想像以上に厳しかった)