六畳間の中心で涙を流す NEW

ルーキー選手の、プロ入り一年目を振り返る

2023年ルーキー回顧32 井坪 陽生(関東第一3年)中堅

2023-12-22 11:30:29 | 状況説明

井坪 陽生(阪神3位)外野手 (関東一出身)

蔵の評価:指名見送り

 

アスリート系の右打ちの外野手で、個人的には育成ぐらいでの指名ならばあるかなとみていました。そんな中、阪神が3位とかなりの高評価をして驚きました。そんな井坪選手の一年目は、二軍で 93試合(226打数) 3本 34点 4盗(5失) 打率.248厘 と、いった成績を残します。まず、93試合・226打数 の経験を無事積めたことが評価できます。そして、高卒野手の目安である打率2割を越え、大卒野手の目安である2割5分に迫る.248厘 は高く評価できるところではないのでしょうか。

走力は並みだったので、4盗塁して5個の失敗と精度はこれからといった感じ。守備は89試合で2個の失策ということで、ルーキーの外野手としては及第点であるように思います。春先から、かなり評判も高かった感じで、良いスタートがきれたのではないのでしょうか。数字をもう少し細かく観てみると、226打数で三振は43個。三振比率は、19.1% と、一軍目安の20%以下で収まっているところは驚きでした。それだけボールだと思っていた球がストライクだとカウントされたり、当たると思って振った球が当たらなかったとか、そういったレベルの差を感じなかったことが伺えます。これを、高卒1年目でクリアしている点は大きいです。四死球は15個で、四死球率は 6.6% とやや低いです。ここからわかることは、追い込まれる前に積極的に振りに行っていた可能性が高く、三振率の低さからも、けしてボールが見えなかったとか、そういった根本的な問題では無さそうです。

こうなると来季への飛躍も期待されるところで、ここで成績を伸ばして行けるかどうか? 大きな試金石になりそうな年です。逆に伸ばすことができれば、2年目でも一軍の舞台に顔を覗かせるようになるのではないのでしょうか。ルーキーイヤーとしては充分合格点な内容で、また楽しみな右打ちの外野手が加わったなといった感じです。今後順調に伸びて、4年以内に一軍戦力になるようだと、私の眼よりも阪神スカウトの見る目が正しかったということになりそうです(汗)

蔵の印象:◯ (プロスペクトと考えても良さそうな一年目)