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六畳間の中心で涙を流す NEW

ルーキー選手の、プロ入り一年目を振り返る

毎日が野球漬け!

2037-12-31 23:59:59 | 最初に

ドラフト系野球サイト「迷スカウト」の管理人・蔵建て男(くらたてお)が、六畳間の中心で観戦したTV中継の内容からレポートするブログ。更新は、球場で行なわれているんじゃない、自宅の六畳間で行っているんだ!

 

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2024年ルーキー回顧123 長水 啓眞(京都国際)投手

2025-03-03 10:20:42 | 状況説明

長水 啓眞(ソフトバンク育成8位)投手(京都国際出身)

蔵の入団前評価:指名見送り

 

手足の長さを活かし、細身ながらキレのあるボールを投げ込む左腕でした。夏の大会では未登板でしたが、春季大会では近畿大会でも登板していました。ダイナミックなフォームから勢いのある球を投げ込んでいましたが、変化球はスライダーぐらいしかなく、さまざまな意味で経験不足といった印象の選手でした。そのため、プロ入りするには旬の時期ではないと判断しました。

そんな長水投手ですが、二軍での登板はなし。三軍では、19試合(33回1/3)、4勝2敗0セーブ、防御率4.59 という成績でした。素材型の左腕であることを考えれば、悪くはなかったと思います。もう少し数字を細かく見てみると、33回1/3イニングで被安打は30本。被安打率は90.0%で、目安となる80%以下には届かず、まだ二軍を意識するには物足りない部分がありました。四死球は16個で、四死球率は48.0%。投球回数の1/3(33.3%)以下が目安とされるため、制球力にも不安定さが残ります。奪三振は23個で、1イニングあたり0.69個。目安となる三振比率(先発なら0.8個以上、リリーフなら0.9個以上)に届いておらず、決め手があるとは評価しにくい状況です。結局、ヒットや四死球で出塁させたランナーを抑えるには三振が必要ですが、それが取れないと失点につながりやすくなります。そのため、防御率が4.59という平凡な成績に。二軍を意識するのであれば、三軍での成績を防御率3.00以内くらいに持っていきたいところです。

そういった意味では、2年目の今季も三軍中心になる可能性が高いです。しかし、内容は良化しているとも聞きますし、今季は二軍での登板機会があることを期待しています。ルーキーイヤーとしては、及第点をつけられる一年目だったのではないでしょうか。

蔵の印象:△(思った以上にやれていた)

 

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2024年ルーキー回顧122 藤田 淳平(23歳・徳島IS)投手

2025-03-02 12:09:15 | 状況説明

藤田 淳平(ソフトバンク育成7位)投手(徳島IS出身)

蔵の入団前評価:指名見送り

 

球威や球速では物足りなさを感じる部分があったものの、テンポ良く投げ込んでくる左腕で、もう少し出力が上がれば面白い存在になりそうな投手でした。そんな藤田投手の1年目は、二軍での登板はなく、三軍では13試合(40回)に登板し、1勝2敗1セーブ、防御率2.25 という成績を残しました。これは決して悪い結果ではありません。


成績をもう少し詳しく見てみると、40イニングで被安打が40本となり、被安打率は100%となります。被安打率の目安は80%以下とされているため、三軍の打者相手にも苦戦していたことがうかがえます。一方、四死球は10個で、四死球率は25.0%。四死球率の目安は投球回数の1/3(33.3%)以下とされるので、制球面での不安は比較的少ないと言えるでしょう。しかし、奪三振は17個にとどまり、1イニングあたりの奪三振数は0.43個とかなり少ない数字です。先発投手なら0.8個以上、リリーフなら0.9個以上の奪三振が欲しいところです。そうでなければ、出塁を許した走者をホームに返してしまうリスクが高まってしまいます。防御率2.25は悪くなかったものの、二軍での登板機会がなかったのは、やはり被安打の多さと奪三振の少なさによる決め手の不足が影響したのではないかと考えられます。


三振を多く奪えるスタイルに変えるのは簡単ではないと思いますが、被安打を減らす努力は必要とされます。決して悪い成績ではなかったものの、この1年目の数字を見ると、三軍から抜け出せるかどうかは微妙な印象です。それでも2年目の今季は、二軍での登板機会が期待されるところです。

蔵の印象:△(球威不足を改善できるか?)

 

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2024年ルーキー回顧121  奥村 光一(24歳・BC群馬)中堅

2025-03-01 20:29:51 | 状況説明

奥村 光一(西武育成6位)外野(BC武蔵出身

蔵の入団前評価:(下位指名級)

 

指名の前年からBCリーグ選抜で注目されていて、ドラフト指名が期待されていましたが、指名漏れとなりました。それでもモチベーションを落とさず、リーグ屈指の成績を残して翌年ついに指名を勝ち取りました。特に指名された年には、走塁面での成長が際立っていました。そんな奥村選手のプロ1年目は、支配下登録を獲得し、一軍で45試合(79打数、打率.177、0本塁打、3打点、2盗塁成功・3盗塁失敗)を記録したものの、一軍の戦力とまではいきませんでした。一方、二軍では30試合(99打数、打率.242、2本塁打、9打点、13盗塁成功・1盗塁失敗)とまずまずの内容でした。一軍と二軍を合わせた178打数は、経験を積むという意味ではやや少ない印象です。ただし、西武には3軍もあるため、3軍戦に出場していたとすれば、その分経験を補えていた可能性があります。

走塁に目を向けると、二軍では13盗塁を成功させ、失敗はわずか1回と高い成功率を示しました。しかし一軍では2盗塁成功に対し3回の失敗があり、成功率に課題が残ります。守備面では、一軍・二軍合わせて失策がゼロと安定していました。ただ、24歳という年齢を考えると、一軍での打率.177は物足りなく、二軍での打率.242も期待を下回る結果と言えます。

二軍の打撃成績を詳しく見ると、99打数で三振は10個。三振率は10.1%と、基準となる20%以内を大きく下回っており、優れたコンタクト能力を示しています。つまり、振ったボールはしっかり当たり、見逃したボールは的確にボール球だったということでしょう。この点では、二軍のレベルに適応できていた可能性があります。また、四死球は10個で四死球率も10.1%と、基準の10%以上を満たしていました。それでも打率が.242にとどまったのは、ボールを見極める力はあっても、技術的あるいは筋力的な不足からヒットに繋げられなかったためと考えられます。24歳で体が出来上がっていることを踏まえると、やはり技術面に課題があったのではないでしょうか。

確かに一軍戦力としては物足りない数字でしたが、ルーキーイヤーに支配下を勝ち取り、育成6位入団であることを考えれば、決して悪くない1年目だったと言えます。能力自体は優れているため、それを結果に反映できる技術を身につけることが今後の課題です。

蔵の印象:△(悪くない1年目だった)

 

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2024年ルーキー回顧120 藤原 大翔(飯塚)投手

2025-02-28 17:08:06 | 状況説明

藤原 大翔(ソフトバンク育成6位)投手(飯塚出身)

蔵の入団前評価:指名見送り

 

決して際立った素材ではなかったものの、真っ直ぐもスライダーのキレも良く、素直に成長させることができれば将来像を描きやすい選手だと評価していました。そんな藤原投手の1年目は、二軍での登板はなかったものの、三軍では 23試合(50回)、3勝2敗1セーブ、防御率2.88 と、まずまずの成績を残しました。


数字をもう少し詳しく見てみると、50イニングで被安打は44本、被安打率は88.0%です。基準となる80%以下は満たしていませんが、高卒ルーキーとしては悪くない数字と言えます。四死球は14個で、四死球率は28.0%。これは投球回の1/3(33.3%)以下が目安なので、基準をクリアしています。三振は36個で、1イニングあたり0.72個と平凡です。この点は少し物足りなく、先発なら0.8個以上、リリーフなら0.9個以上の決め手が欲しいところです。防御率も、上のレベルを意識するなら2.50以内を目標にしたいところです。


こうして見ると、基準を満たしていない部分でも大きな乖離はなく、あと一歩底上げできれば二軍も視野に入ってきそうです。現時点では、もう1年ほど三軍が中心になるのではないかと感じますが、公式戦デビューも現実的なルーキーイヤーだったと言えるでしょう。


蔵の印象:△(総合力が高く欠点は少ない)

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