仲田 慶介(ソフトバンク育成14位)外野 (福岡大出身)
蔵の入団前評価:指名見送り
三拍子揃ったアスリート系選手でしたが、特にプロでも売りにできるレベルの肩の強さが最大の魅力でした。他にもベースランニングの速さなどもあり、打撃でも潔く振り抜くスイングが印象的でした。そんな仲田選手の一年目は、二軍でも 36試合(112打数) 1本 11点 1盗(1失)打率.268厘 といった内容でした。また、三軍では、38試合(111打数) 0本 9点 6盗 3失 打率.306厘 と成績を残します。
二軍・三軍合わせて、74試合(223打数)を経験できたことは高く評価できます。また二軍でも、大卒野手の目安である、打率2割5分越えを達成。三軍でも3割を超すなど、合格ラインの数字です。気になるのは、思ったほど足ではアピールできなかったこと。また、三軍成績ではありますが、38試合で3失策は外野手としては多いように思えます。そういった走力・守備力のところは、マイナスな印象でした。
もう少し二軍成績を細かく観てみると、112打数で21三振。三振比率は、18.8% と優秀でした。一軍を意識するのであれば、20%以内が目安になります。それだけ振ったバットが当たることも多く、ボールだと見逃した球もストライクとコールされる機会はそこまで多くはなかったということ。そのため、レベルの差に戸惑うことは少なかったのではないのでしょうか。
四死球はわずか3個であり、四死球率は 2.7% と極めて低い四死球率で、目安は10%以上となっています。ここまで低い数字はなかなか観られないのですが、これはボールが見極められていなかったというよりも、早いカウントから積極的に打ちにいった結果ではないのでしょうか?結果出塁率は、.打率.268厘に対し.284厘 と、大きくは変わらない数字に留まります。
二軍でも違和感なくプレーできたことで、育成14位の指名ながら一年目から二軍でも起用されました。ただし、出塁率、走力・守備力の部分で物足りず、まだ支配下といったところまではゆかなかったのでしょう。野球に向き合う姿勢も高く評価されているとのことで、2年目の飛躍も大いに期待できそうです。育成14位からの支配下、ぜひ実現して欲しいものです。
蔵の印象:△(今後、大きくブレイクする可能性が)