西尾 歩真(ソフトバンク育成13位)内野 (中京学院大出身)
蔵の入団前評価:未確認
まもとに見られなかった選手で、特に走力や遊撃の守備がどの程度のレベルかまではよくわからず。打撃は、難しい球をうまく拾うというよりも、自分の打てる球を逃さず叩く、そういったコンタクトヒッターだった記憶があります。そんな西尾選手の一年目は、二軍で 70試合(162打数) 0本 14点 0盗(4失) 打率.228厘 といった成績を残し、多くの時間を二軍で過ごしていたようです。ちなみに 三軍では、33試合(75打数)を経験しているものの、打率は.160厘 と数字的には物足りませんでした。
まず、二軍と三軍合わせて、103試合・237打数 を無事経験できたことは評価できます。やはりコンタクトヒッターだったようで、本塁打は0本。よくわからなかった走力も、0盗塁で4回失敗。三軍でも、盗塁は1個だったみたいで、基本的に走力を売りにする選手ではなかったようです。二軍では、二塁手として10試合(守備率.952厘)、三塁手として11試合(守備率.900厘)、本職だった遊撃手としては 53試合で(守備率.968厘)といった成績でした。いろいろなところを守れるユーティリティプレーヤーとしての期待もあるのでしょうが、こと安定感という意味ではショート以外はよくありません。ショートも動きの良い選手だとは思うのですが、安心してみていられるショートの守備率というのは.970厘以上なので、そこまで全幅の信頼をという感じではなかったようです。
もう少し打撃成績を細かく見てみると、162打数で36三振。三振比率は、22.2% と悪くはありません。これを20%以内に抑えられると、一軍も見えてくるかもしれませんが。それだけボールだと思って見逃した球がストライクとカウントされたり、打てると思って振った球が当たらなかったという場面はそれなりにあったようです。ただし、ルーキーとしては悪い数字ではありません。四死球は22個で、四死球率は 13.6% と、基準である10%以上を記録しています。そのため、ボールはしっかり見えていたようで、打率は.228厘でも出塁率では.316厘と悪い数字ではありませんでした。なかなかボール自体は見えていたけれど、技術的に未熟だったり、プロの球をはじき返すだけの筋力などが不足していたことが原因だと考えられます。
そういった意味では、体がプロ仕様になってくる2年目は、もう少し成績の上積みや守備の安定感も期待できそう。まずは、二軍で文句なしの数字を残し、支配下入り・一軍への出場を今年は目指して欲しいところです。ことルーキーイヤーとしては、及第点の一年目ではなかったのでしょうか。
蔵の印象:△ (2年目の上積みが期待できそう)