六畳間の中心で涙を流す NEW

ルーキー選手の、プロ入り一年目を振り返る

毎日が野球漬け!

2037-12-31 23:59:59 | 最初に

ドラフト系野球サイト「迷スカウト」の管理人・蔵建て男(くらたてお)が、六畳間の中心で観戦したTV中継の内容からレポートするブログ。更新は、球場で行なわれているんじゃない、自宅の六畳間で行っているんだ!

 

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2023年ルーキー回顧122 盛島 稜大(興南3年)捕手

2024-03-31 20:08:15 | 状況説明

盛島 稜大(ソフトバンク育成14位)捕手(興南出身)

蔵の入団前評価:指名見送り

 

打撃には非常に雰囲気があって、スケールの大きな打者でした。その一方で、捕手としてはだいぶ考えてプレーできるようになっていたものの、足回りやキャッチングなど捕手としては課題が多かったのも確かです。打撃でも、打てるポイントが限られていたり、タイミングの取り方など対応力には課題がありました。そんな盛島選手の一年目は、2軍での出場はなし。三軍では、19試合(41打数) 1本 6点 0盗 打率.220厘 といった成績でした。

三軍成績としては、けして良い数字とは言えません。もう少し数字を詳しくみていると、41打数で9三振。三振比率は、22.0% と、思ったほど粗くはありませんでした。二軍を意識するのにはまだ粗いのですが、高卒ルーキーとしては悪い数字ではありません。四死球は6個で、四死球率は 14.6% と、サンプルこそ少ないのですが、基準である10%を越えています。それだけボールは見えていた感じで、打率が低いのは技術が未熟だったり、彼の場合パワー不足だということはないものの、スイングや体のキレに課題があったのかもしれません。それでも、打率.220厘に対し、出塁率は.313厘と印象は全然変わってきます。

2年目の今年は、三軍でも自慢の長打を発揮し存在感を示せていると聞きます。昨年の成績から見ると、その下地は一年目にあったのかなと思う部分もあります。2年目の今年は、三軍で文句なしの内容を示し、2軍での出場増やして、今後の支配下入りへの足がかりとしたい一年です。ことルーキーイヤーとしては、数字的には及第点なものの、期待が持てる一年目でした。

蔵の印象:△ (思ったほど粗くはなかった)

 


2023年ルーキー回顧121 西尾 歩真(中京学院大4年)遊撃 

2024-03-30 11:03:12 | 状況説明

西尾 歩真(ソフトバンク育成13位)内野 (中京学院大出身)

蔵の入団前評価:未確認

 

まもとに見られなかった選手で、特に走力や遊撃の守備がどの程度のレベルかまではよくわからず。打撃は、難しい球をうまく拾うというよりも、自分の打てる球を逃さず叩く、そういったコンタクトヒッターだった記憶があります。そんな西尾選手の一年目は、二軍で 70試合(162打数) 0本 14点 0盗(4失) 打率.228厘 といった成績を残し、多くの時間を二軍で過ごしていたようです。ちなみに 三軍では、33試合(75打数)を経験しているものの、打率は.160厘 と数字的には物足りませんでした。

まず、二軍と三軍合わせて、103試合・237打数 を無事経験できたことは評価できます。やはりコンタクトヒッターだったようで、本塁打は0本。よくわからなかった走力も、0盗塁で4回失敗。三軍でも、盗塁は1個だったみたいで、基本的に走力を売りにする選手ではなかったようです。二軍では、二塁手として10試合(守備率.952厘)、三塁手として11試合(守備率.900厘)、本職だった遊撃手としては 53試合で(守備率.968厘)といった成績でした。いろいろなところを守れるユーティリティプレーヤーとしての期待もあるのでしょうが、こと安定感という意味ではショート以外はよくありません。ショートも動きの良い選手だとは思うのですが、安心してみていられるショートの守備率というのは.970厘以上なので、そこまで全幅の信頼をという感じではなかったようです。

もう少し打撃成績を細かく見てみると、162打数で36三振。三振比率は、22.2% と悪くはありません。これを20%以内に抑えられると、一軍も見えてくるかもしれませんが。それだけボールだと思って見逃した球がストライクとカウントされたり、打てると思って振った球が当たらなかったという場面はそれなりにあったようです。ただし、ルーキーとしては悪い数字ではありません。四死球は22個で、四死球率は 13.6% と、基準である10%以上を記録しています。そのため、ボールはしっかり見えていたようで、打率は.228厘でも出塁率では.316厘と悪い数字ではありませんでした。なかなかボール自体は見えていたけれど、技術的に未熟だったり、プロの球をはじき返すだけの筋力などが不足していたことが原因だと考えられます。

そういった意味では、体がプロ仕様になってくる2年目は、もう少し成績の上積みや守備の安定感も期待できそう。まずは、二軍で文句なしの数字を残し、支配下入り・一軍への出場を今年は目指して欲しいところです。ことルーキーイヤーとしては、及第点の一年目ではなかったのでしょうか。

蔵の印象:△ (2年目の上積みが期待できそう)

 


2023年ルーキー回顧120 飛田 悠成 (市立金沢3年)投手

2024-03-29 16:27:04 | 状況説明

飛田 悠成(ソフトバンク育成12位)投手 (市立金沢出身)

蔵の入団前評価:未確認

 

神奈川の一公立高校で、県内で少し話題になっていたショートでした。その選手を、まさかソフトバンクは投手として評価していたのには驚きでした。そんな飛田投手の成績は、二軍での登板はなし。三軍では、23試合(30回2/3) 0勝2敗1S 防 5.28 といった成績だったようです。私の近所の公立校から、プロ野球選手がでたのも驚きだったのですが、やはり、即三軍レベルでも活躍できるほどの完成度はなかったみたいです。

数字細かく観てみると、30回2/3イニングで被安打は34本と投球回数を上回っています。そのため、三軍相手でもかなり厳しかったことが伺えます。被安打率の目安は、二軍を意識するのであれば80%台、二軍定着を実現するためには70%台で圧倒したいところです。四死球は22個で、四死球率は 67.5% と高め。四死球率の目安は、投球回数の1/3(33.3%)以下で、その倍以上のペースでフォアボールを出していたことがわかります。また三振は21個で、1イニングあたりの奪三振は 0.65個 と平均的です。リリーフでの三振比率の目安は、1イニングあたり0.9個以上。そのため、各ファクターに大きな開きがあり、防御率が5点台だったのも致し方ありません。

現状は、全ての部分で物足りないので、総合力を引き上げて三軍での成績を引き上げたいところです。二軍での出場を増やすのは、3年目以降になりそうです。ことルーキーイヤーとしては、数字的には厳しいものの、高卒ルーキーということで及第点に致したいと思います。

蔵の印象:△ (何か武器になるものを見つけたい)

 


2023年ルーキー回顧119 佐藤 航太(八戸学院光星3年)中堅

2024-03-28 19:44:37 | 状況説明

佐藤 航太(ソフトバンク育成11位)外野手(八戸学院光星出身)

蔵の入団前評価:指名見送り

正直指名されるまで気にしたことがなくて、指名後映像で見直したのですが、あまり良さがわかりませんでした。そんな佐藤選手の一年目は、2軍では 1試合(1打数)で、三塁打を放ったようです。三軍では、54試合(166打数) 1本 29点 4盗 打率.277厘 といった成績でした。育成枠入団の高卒選手としては、けして悪い数字ではありません。個人的な印象ですが、二軍と三軍のレベル差は5分ぐらいはあって、もし二軍の成績にで続けていても、.227厘 ぐらいは残せる計算で、高卒ルーキーの目安である、2割を越えていたかもしれません。走力をそこまで全面に出してくるプレーヤーではなかったので、4盗塁はこんなものなのかと。

もう少し数字を詳しく観てみると、166打数で44三振。三振比率は、26.5% とやや高めです。二軍を意識するのであれば、三振比率を20%以下ぐらいには抑えたいところです。四死球は6個であり、四死球率は 3.6% と極めて低いです。打率が.277厘あったことからも、ボールが見えなかったというよりも、積極的に早いカウントから打ちに行ったという方が大きいそうです。そのため、打率は.277厘と悪くないものの、出塁率は.301厘と、それほど上積みはありませんでした。

ただし、一年目から二軍への打席を与えられるなど、期待の高さも伺えます。数字を見る限り粗さはありそうですが、悪くはありません。あとは、さほど長打力が売りの選手ではないので、守備や走塁など売りをどう導いて行けるかではないのでしょうか。ルーキーイヤーとしては、及第点は与えられる内容だったと思います。

蔵の印象:△ (二年目は二軍での出番も増やせるかも)