六畳間の中心で涙を流す NEW

ルーキー選手の、プロ入り一年目を振り返る

毎日が野球漬け!

2037-12-31 23:59:59 | 最初に

ドラフト系野球サイト「迷スカウト」の管理人・蔵建て男(くらたてお)が、六畳間の中心で観戦したTV中継の内容からレポートするブログ。更新は、球場で行なわれているんじゃない、自宅の六畳間で行っているんだ!

 

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2022年ルーキー回顧128 仲田 慶介(福岡大)中堅手

2023-04-20 17:39:15 | 状況説明

仲田 慶介(ソフトバンク育成14位)外野 (福岡大出身)

蔵の入団前評価:指名見送り

 

三拍子揃ったアスリート系選手でしたが、特にプロでも売りにできるレベルの肩の強さが最大の魅力でした。他にもベースランニングの速さなどもあり、打撃でも潔く振り抜くスイングが印象的でした。そんな仲田選手の一年目は、二軍でも 36試合(112打数) 1本 11点 1盗(1失)打率.268厘 といった内容でした。また、三軍では、38試合(111打数) 0本 9点 6盗  3失 打率.306厘 と成績を残します。

二軍・三軍合わせて、74試合(223打数)を経験できたことは高く評価できます。また二軍でも、大卒野手の目安である、打率2割5分越えを達成。三軍でも3割を超すなど、合格ラインの数字です。気になるのは、思ったほど足ではアピールできなかったこと。また、三軍成績ではありますが、38試合で3失策は外野手としては多いように思えます。そういった走力・守備力のところは、マイナスな印象でした。

もう少し二軍成績を細かく観てみると、112打数で21三振。三振比率は、18.8% と優秀でした。一軍を意識するのであれば、20%以内が目安になります。それだけ振ったバットが当たることも多く、ボールだと見逃した球もストライクとコールされる機会はそこまで多くはなかったということ。そのため、レベルの差に戸惑うことは少なかったのではないのでしょうか。

四死球はわずか3個であり、四死球率は 2.7% と極めて低い四死球率で、目安は10%以上となっています。ここまで低い数字はなかなか観られないのですが、これはボールが見極められていなかったというよりも、早いカウントから積極的に打ちにいった結果ではないのでしょうか?結果出塁率は、.打率.268厘に対し.284厘 と、大きくは変わらない数字に留まります。

二軍でも違和感なくプレーできたことで、育成14位の指名ながら一年目から二軍でも起用されました。ただし、出塁率、走力・守備力の部分で物足りず、まだ支配下といったところまではゆかなかったのでしょう。野球に向き合う姿勢も高く評価されているとのことで、2年目の飛躍も大いに期待できそうです。育成14位からの支配下、ぜひ実現して欲しいものです。

蔵の印象:△(今後、大きくブレイクする可能性が)

 


2022年ルーキー回顧127 佐藤 琢磨(新潟医療大)投手

2023-04-18 14:25:34 | 状況説明

佐藤 琢磨(ソフトバンク育成13位)投手 (新潟医療大出身)

蔵の入団前評価:未確認

 

中継で投げているのは見たことがあったのですが、まさか指名されるとまでは思わず、あまり真剣に観ていませんでした。そのため、詳細なレポートが作成できず、未確認 扱いとした選手です。真っ直ぐで押せるサウスポーで、スライダーが武器の投手だったと記憶しております。

そんな佐藤選手の一年目は、二軍では、1試合(5回) 1勝0敗 防 0.00 といった成績に。三軍では、28試合 7勝6敗0S 防 3.43 といった内容で、先発として起用されていたようです。もう少し成績を詳しくみてみると、105回を投げて被安打は90本。被安打率は、被安打率は 85.7% と悪くありません。ただし、二軍定着を狙うならば、これを70%台にまで引き下げたいところ。大学時代から、被安打は多いタイプではありました。

四死球は61個で、四死球率は 58.1% と多め。四死球率の目安は、投球回数の 1/3(33.3%)以下。それを考えると、かなりコントロールも粗さがあったことが伺えます。ただし、奪三振91個奪えており、1イニングあたりの奪三振は 0.87個 と多め。先発であれば、0.8個以上奪えていれば、決め手は充分あったと評価できます。三振が多く取れているので、四死球率は40%以内ぐらいまでが許容範囲に変わってきます。防御率は 3.43 の成績は、二軍定着を目指すならば、2点台の防御率がほしいところでしょうか。

被安打や四死球率は高いものの、左腕であり三振が奪えるという魅力から、先発として期待されているようです。まだ、二軍で活躍できるといった裏付けまでは得られなかった一年目でしたが、二年目は公式戦での登板も少しずつ増やしてゆくことになるのではないのでしょうか。大卒ルーキーであることを考えると、悪い成績ではないのですが、及第点といった評価に留まります。

蔵の印象:△ (ボールの力は魅力)

 


2022年ルーキー回顧126 大津 綾也(北海)捕手

2023-04-14 14:43:28 | 状況説明

大津 綾也(巨人育成10位)捕手 (北海出身)

蔵の入団前評価:指名見送り

 

寸評にも書いているように(上記の氏名をクリックすると当時の寸評が自由に読めます)、全国的にみてもディフェンス面はトップクラスであり、その捕手センスや適正を高く評価した選手でした。ただし、打力が弱かったことで、 を付けるまでには至りませんでした。しかし巨人では、むしろ、持ち前の野球センスで存在感を示していることに驚きました。

そんな大津選手の1年目は、二軍では 6試合(8打数)で1安打。打率.125厘ながら、プロ入り初打点を公式戦で記録しました。一方 三軍では、51試合(130打数) 0本 5点 2盗 打率.200厘 といった内容だったようです。まず、130打数ということで、二軍と合わせてもやや少なかったのは残念。そのへんは、捕手ということで、打席以上に投手の球を捕ることを優先していたのかもしれません。打率.200厘は、二軍での高卒野手としては及第点の数字。ただし、5分程度は違うと思われる三軍成績だけに、二軍で使われていたら1割台だったろうなといった感じはします。

特に2盗塁・0本打 からも、数字の上では良さが伝わってきません。それでも、ショートを守ってみたりと、その野球センスの高さは評判でした。もう少し数字を細かく観てみると、130打数で23三振。三振比率は、実に 17.7% と少なめ。20%以内が一つ目安なので、二軍でもやれる数字です。それだけ振ったバットが思い通りに当たった、ボール球だと思って見逃した球が、ストライクとコールされるギャップを感じなかったことが伺えます。四死球は13個で、ちょうど四死球率は 10.0% 。これも基準が10%以上で、二軍を意識できる成績でした。

こうなるとボールを見極められており、ボールを捉える能力も悪くありません。それなのに打率が2割程度に留まったのかと言えば、恐らくプロの球を打ち返すだけの筋力などが足りなかったこと。そして技術的に課題が、まだ多いということなのでしょう。ただし、2年目の今年は、二軍でもある程度やれても不思議ではない土台があります。期待して、今後も見てゆきたい選手でした。

蔵の印象:△(数字は平凡だが、それ以上の可能性を)

 


2022年ルーキー回顧125 三代 祥貴(大分商3年)三塁

2023-04-12 11:04:38 | 状況説明

三代 祥貴(ソフトバンク育成12位)三塁 (大分商出身)

蔵の入団前評価:指名見送り

 

大分の高校野球を盛り上げた三代三兄弟の末っ子として知られ、特に右方向への打球が伸びるのに特徴がありました。ただし、守備や走塁のレベルが高いとは言えず、打撃技術にも課題の多い選手なので、時間がかかりそうといった印象は残りました。そのため、高校からのプロ入りの判断が良かったのかは意見が別れるところかと。

そんな三代選手は、二軍での出場は無し。三軍では、98試合(291打数) 0本 42点 1盗 打率.265厘 を記録。三軍とはいえ、98試合・291打数 の多くの経験を積めたことは評価できます。また、打率.265厘も、二軍と三軍のレベル差が5分程度と考えれば、二軍で出続けていても、2割以上の打率を残せたかもしれません。しかし、心配した盗塁は1個、失策は13個と、そういった総合力の部分では、まだ物足りないと判断されたのかもしれません。0本塁打は物足りませんが、42打点の勝負強さは光ります。

もう少し打撃成績を細かくみてみると、三振は75個。三振比率は、25.8% 。二軍でやるには20%以内にしたいところですが、けしてルーキーとしては悪い数字ではありません。四死球は27個であり、四死球率も9.3%。こちらも10%以上が基準ですが、ルーキーで 9.3% は悪い数字ではありません。ある程度はボールを見極められていたし、振ったバットを当てることができ、そこまでレベルの違いに戸惑ったという感じの数字ではありません。

環境に慣れた2年目は、さらなる成績の向上が望めそうです。あとは、走力・守備力を引き上げることで、信頼を得てファームでの出場を果たしたいところです。ことルーキーイヤーとしては、及第点の一年目ではなかったのでしょうか。

蔵の印象:△ (想像以上に対応できていた)