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ルーキー選手の、プロ入り一年目を振り返る

2023年ルーキー回顧29 渡辺 翔太(九州産業大4年)投手

2023-12-19 09:57:25 | 状況説明

渡辺 翔太(楽天3位)投手(九州産業大出身)

蔵の入団前評価:(下位指名級)

 

普段のリーグ戦では、省エネもあり130キロ台と物足りないスピードでした。しかし、平塚の全日本合宿では、短いイニングでの登板ということもあり、140キロ台中盤の伸びのある球をバシバシコーナーに決めるなど素晴らしい内容でした。ただし、いつもああいった投球ができるわけではないところが気になる部分ではあり控えめな評価に留めました。そんな渡辺投手の一年目は、一軍で 51試合 8勝3敗1S 防 2.40 と、リリーフとして大活躍の一年目でした。特に大崩しないまとまりの良さと、先発だとキャパが下がってしまう欠点を、平塚同様に短いイニングで活かすという起用にしたのが正解だった気がします。

もう少し数字を細かく観てみると、48回2/3イニングで被安打は30本。被安打率は61.7%と、一軍の成績としては素晴らしいです。四死球は25個で、四死球率は 51.4% と多めです。一軍での目安は40%以内で、三振が多く決め手のある選手ならば40%台までが許容範囲となります。そういった意味では、奪三振は41個。1イニングあたりの奪三振は、0.84個とやや物足りません。リリーフならば、1イニングあたり0.9個以上(先発ならば0.8個以上)の決め手が欲しいので。防御率は、リリーフの場合2点台(先発ならば3.50以内)であれば信用できる存在だと言えます。ルーキーで、2.50以内の2.40だったのは安定感の意味でも上出来だと言えます。

四死球率が若干多めなのと、決め手の部分で少し物足りないものが残ります。この辺をあと少し引き上げられるようであれば、来季は松井裕樹が抜けるクローザーの役割に収まる可能性があります。ルーキーとしては文句なしの一年目でしたが、来年以降に繋がるかは若干の不安が残ります。特に、クローザーという特別な立場を担えるかどうかといった意味では。

蔵の印象:◎(2年目の飛躍に繋がるか?)