今朝のスポニチに、相川の人的補償リストが、ヤクルトから届いた との記事が掲載されていた。そこで今回は、その記事から推測されるヤクルトの人的補償メンバーと、横浜の今後の対応について考えてみたい。
ここで注目したいのは「予想していたのと違う選手が何人かいた。現場が必要のない選手をフロントが押しつけても仕方ないので、まずは監督と意見交換する」と言うこの言葉。これは、何を意味しているのか?
1,当初想定していたメンバーとは違っていた
2,獲得を狙っていた選手が含まれていなかった
3,しかし意外なビッグネームが含まれていた可能性
4,人的補償宣言を取り下げる程、欲しい選手がいなかった
などが考えられる。もしヤクルトが、横浜の狙うであろう左投手&二遊間候補の殆どをプロテクトに入れ、その一方で捕手や外野手の多くを外してきたとは考えられないだろうか?
私が、どうしてもヤクルトが横浜に有力選手を獲られたくないと考えるなら、こういった思い切ったリストを提出することも充分考えるからだ。と考えると、こんなリストを提出してきたらどうだろう?
投手】(17選手)
由規、高市俊、加藤幹典、川島亮、石川雅規、松岡健一、増渕竜義、館山昌平、岡本秀寛、丸山貴史、山本斉、押本健彦、(高井・佐藤・五十嵐、村中、松井)
【内野手】(8選手)
川島慶三、田中浩康、、川端慎吾、梶本勇介、野口祥順、上田剛史、三輪正義、(宮本)
【外野手】(3選手)
飯原誉士、青木宣親、福地寿樹
だ。これは、秋季キャンプに参加したメンバーから、捕手全員とレギュラー以外の外野手+内野手からは畠山を外してみた。その代わりに、横浜が狙ってきそうな、高井・佐藤の二人の左腕を加え、五十嵐投手に、故障でキャンプに参加していなかった村中投手、08年度に一軍登板がなかった橋本義隆と殆ど実績のない西崎聡を外し、代わりに松井投手と入れ替えてみた。更にこれに加え、二遊間候補として宮本選手を加えてみたものだ。私はこれに近いリストが、このコメントを聞く限り提出されたのではないかと推測する。
この記事を読む限り、石井弘は漏れたように思えるが、実際のところ、スポニチが言うほど、横浜側に石井弘を獲得する意志が当初からあったのかは疑問が残る。
この石井弘は、ここ数年ヤクルトでもまともに投げられていない身体な上に、元々メジャー指向の強い選手。そういったことも考えると、非常に獲得は、微妙だと言わざるえない。調査は進めているだろうが、キャンプ前までに状態をチェックするのは、極めて厳しいだろう。
こうやって考えてみると、横浜が狙っていた左腕・二遊間の人材は完全にプロテクトされてしまい、更に若手の有望株も、かなり抑えられたメンバーになる。
もしこの話しを前提にして、今後横浜がとるべき道は、主に三つ。
1,故障回復は微妙だが、あえて石井弘を取りに行く。
2,補強ポイントから外れるが、あえてプロテクト外選手の獲得を行う
3,人的補償を諦め、全額金銭補償にする
の三つである。
1,故障回復は微妙だが、あえて石井弘を取りに行く。
1の石井弘を選択した場合、実際のところリスキーなのだが、ファンからの風当たりは一番小さいと思われる。ビッグネーム獲得に、一時的には盛り上がるだろうが、背水の陣で挑む現場サイドからしてみれば、いつ戻ってこれるのか?本当に回復するのか?の疑問が残り、同意を得られるかは微妙だろう。
2,補強ポイントから外れるが、あえてプロテクト外の獲得を行う
今のチーム事情において更に一人捕手を加えたり、一塁候補などを加える意味合いが、どの程度あるのか?、一軍ボーダーレベルの右腕獲得と言う部分でも同様である。野口獲得&若手の競争がすでに出来ているだけに、捕手の補強は考えにくい。二遊間以外、あるいは走力の魅力のない野手は、今の横浜に必要なのか?まして一軍入りが微妙な中堅の右投手なども候補になるが、彼等の獲得は疑問だと言わざるえない。こう考えるとこの選択肢は、中々現場&ファンからの同意は得られにくいのではないのだろうか。
3,人的補償を諦め、全額金銭補償にする
私は、このような状況ならば、これが最も有力ではないかと考える。と言うのも、今年の相川の年俸
1億 × 60%(FA補償) = 6000万
となる。勿論ただ金額を戻すだけでは、ファン&現場からブーイングの嵐になる。そこで、監督を説得する手段として、この6000万で、もう一人助っ人を獲得すると言う確約をすることで、同意を求めるのだ。
これならば、下手な選手を獲得するよりも、現場からの同意も、戦力的な観点からも(一時的にファンからの不満は漏れるだろうが)、納得が出来ることだろう。そしてファンからの反発を恐れるのならば「金銭補強にしたが、このお金で助っ人の獲得などを検討する。」などと明言すれば、ファンの怒りもやわらげられるものと考えられる。
そこで助っ人はと考えると、弱いと言われる二遊間の候補を捜す!あるいは、投手の補強(特に左腕を中心に)と言うことになるだろう。幸い日本に追い風が吹いているのは、円高が未だに進んでいる点と、このサムプライムショックの影響で、メジャーFA選手の半分(ケン・グリフィーだって、未だ契約出来ていないんだぜ)が、まだ進路が決まっていないという稀にみる状況なのだ。
そのため比較的安価な値段で、今ままで中々獲得してこられなかったクラスの選手も、獲得出来る可能性が出てきた(人的補償をしても、年俸の40%は別に補償されることを忘れてはいけないのだが)。
ただ人的補償を本気で考えるのならば、選手提出期限ギリギリまで粘って、ヤクルトのキャンプを観ながら、メンバーを絞り込むのも、一つの手段だろう。無理して、結論を早々に出す必要はないと私は考える。
いずれにしても、球団がどのような選択を採るのか、もうしばらく目の離せない日々が続きそうだ!
ここで注目したいのは「予想していたのと違う選手が何人かいた。現場が必要のない選手をフロントが押しつけても仕方ないので、まずは監督と意見交換する」と言うこの言葉。これは、何を意味しているのか?
1,当初想定していたメンバーとは違っていた
2,獲得を狙っていた選手が含まれていなかった
3,しかし意外なビッグネームが含まれていた可能性
4,人的補償宣言を取り下げる程、欲しい選手がいなかった
などが考えられる。もしヤクルトが、横浜の狙うであろう左投手&二遊間候補の殆どをプロテクトに入れ、その一方で捕手や外野手の多くを外してきたとは考えられないだろうか?
私が、どうしてもヤクルトが横浜に有力選手を獲られたくないと考えるなら、こういった思い切ったリストを提出することも充分考えるからだ。と考えると、こんなリストを提出してきたらどうだろう?
投手】(17選手)
由規、高市俊、加藤幹典、川島亮、石川雅規、松岡健一、増渕竜義、館山昌平、岡本秀寛、丸山貴史、山本斉、押本健彦、(高井・佐藤・五十嵐、村中、松井)
【内野手】(8選手)
川島慶三、田中浩康、、川端慎吾、梶本勇介、野口祥順、上田剛史、三輪正義、(宮本)
【外野手】(3選手)
飯原誉士、青木宣親、福地寿樹
だ。これは、秋季キャンプに参加したメンバーから、捕手全員とレギュラー以外の外野手+内野手からは畠山を外してみた。その代わりに、横浜が狙ってきそうな、高井・佐藤の二人の左腕を加え、五十嵐投手に、故障でキャンプに参加していなかった村中投手、08年度に一軍登板がなかった橋本義隆と殆ど実績のない西崎聡を外し、代わりに松井投手と入れ替えてみた。更にこれに加え、二遊間候補として宮本選手を加えてみたものだ。私はこれに近いリストが、このコメントを聞く限り提出されたのではないかと推測する。
この記事を読む限り、石井弘は漏れたように思えるが、実際のところ、スポニチが言うほど、横浜側に石井弘を獲得する意志が当初からあったのかは疑問が残る。
この石井弘は、ここ数年ヤクルトでもまともに投げられていない身体な上に、元々メジャー指向の強い選手。そういったことも考えると、非常に獲得は、微妙だと言わざるえない。調査は進めているだろうが、キャンプ前までに状態をチェックするのは、極めて厳しいだろう。
こうやって考えてみると、横浜が狙っていた左腕・二遊間の人材は完全にプロテクトされてしまい、更に若手の有望株も、かなり抑えられたメンバーになる。
もしこの話しを前提にして、今後横浜がとるべき道は、主に三つ。
1,故障回復は微妙だが、あえて石井弘を取りに行く。
2,補強ポイントから外れるが、あえてプロテクト外選手の獲得を行う
3,人的補償を諦め、全額金銭補償にする
の三つである。
1,故障回復は微妙だが、あえて石井弘を取りに行く。
1の石井弘を選択した場合、実際のところリスキーなのだが、ファンからの風当たりは一番小さいと思われる。ビッグネーム獲得に、一時的には盛り上がるだろうが、背水の陣で挑む現場サイドからしてみれば、いつ戻ってこれるのか?本当に回復するのか?の疑問が残り、同意を得られるかは微妙だろう。
2,補強ポイントから外れるが、あえてプロテクト外の獲得を行う
今のチーム事情において更に一人捕手を加えたり、一塁候補などを加える意味合いが、どの程度あるのか?、一軍ボーダーレベルの右腕獲得と言う部分でも同様である。野口獲得&若手の競争がすでに出来ているだけに、捕手の補強は考えにくい。二遊間以外、あるいは走力の魅力のない野手は、今の横浜に必要なのか?まして一軍入りが微妙な中堅の右投手なども候補になるが、彼等の獲得は疑問だと言わざるえない。こう考えるとこの選択肢は、中々現場&ファンからの同意は得られにくいのではないのだろうか。
3,人的補償を諦め、全額金銭補償にする
私は、このような状況ならば、これが最も有力ではないかと考える。と言うのも、今年の相川の年俸
1億 × 60%(FA補償) = 6000万
となる。勿論ただ金額を戻すだけでは、ファン&現場からブーイングの嵐になる。そこで、監督を説得する手段として、この6000万で、もう一人助っ人を獲得すると言う確約をすることで、同意を求めるのだ。
これならば、下手な選手を獲得するよりも、現場からの同意も、戦力的な観点からも(一時的にファンからの不満は漏れるだろうが)、納得が出来ることだろう。そしてファンからの反発を恐れるのならば「金銭補強にしたが、このお金で助っ人の獲得などを検討する。」などと明言すれば、ファンの怒りもやわらげられるものと考えられる。
そこで助っ人はと考えると、弱いと言われる二遊間の候補を捜す!あるいは、投手の補強(特に左腕を中心に)と言うことになるだろう。幸い日本に追い風が吹いているのは、円高が未だに進んでいる点と、このサムプライムショックの影響で、メジャーFA選手の半分(ケン・グリフィーだって、未だ契約出来ていないんだぜ)が、まだ進路が決まっていないという稀にみる状況なのだ。
そのため比較的安価な値段で、今ままで中々獲得してこられなかったクラスの選手も、獲得出来る可能性が出てきた(人的補償をしても、年俸の40%は別に補償されることを忘れてはいけないのだが)。
ただ人的補償を本気で考えるのならば、選手提出期限ギリギリまで粘って、ヤクルトのキャンプを観ながら、メンバーを絞り込むのも、一つの手段だろう。無理して、結論を早々に出す必要はないと私は考える。
いずれにしても、球団がどのような選択を採るのか、もうしばらく目の離せない日々が続きそうだ!