六畳間の中心で涙を流す NEW

ルーキー選手の、プロ入り一年目を振り返る

08年 日ハム1位 大野 奨太(東洋大)捕手

2009-11-30 09:22:00 | 状況説明
2008年 日本ハムD1位 大野 奨太(東洋大)捕手

蔵の入団前評価:☆☆☆

09年度一軍成績:77試合 3本 15打点 打率.208厘

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捕手と言う難しいポジションでありながら、優勝チームの中にあって一軍登録を一度も外れることなく、77試合の出場を果たしたのは、彼が数年に一人の捕手であることを実証して魅せた。また日本シリーズでは、史上初めてルーキー捕手として、スタメン出場を果たす快挙を成し遂げる。

まずは、将来への投資と言う意味もあって起用された部分があったことも否めないが、試合に入っていても、グランドで違和感なく試合に溶け込める能力は、並の捕手ではないことを強く実感させられる。

元々肉体のポテンシャルの高さが先行しているものの、不足分を努力で補えるタイプ。その人間性も含めて、チームの首脳陣が我慢して起用しようと言う方針になったのだろう。

打撃に関しては、打っても2割3分ぐらいかなあと思っていたので、こんなものかなと言う印象。将来的には、2割5分ぐらいでも、意外性のある一発(年間で10本ぐらい)の打撃で、しっかり年間守ってくれる捕手に育てば良いのではないのだろうか。

12球団で最も捕手を欲していた球団に入団し、その期待に応える活躍が出来た一年目だったのではないのだろうか。積極的にチャンスを与えられる環境に入団出来、またそれを実行した双方にとって、理想的なドラフト指名だったと言えるのではないのだろうか。2年目以降、リーグを代表する捕手への道をひた走って欲しい!

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蔵の評価:◎

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08年中日1位 野本 圭 (日本通運)外野

2009-11-28 20:49:00 | 状況説明
2008年中日1位 野本 圭(日本通運)外野

蔵の入団前評価:

09年度一軍成績:64試合 2本 13打点 1盗塁 打率.251厘
09年度二軍成績:45試合 1本 16打点 4盗塁 打率.276厘

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上記の氏名をクリックすると、彼のアマチュア時代の寸評が読むことが出来る。そこで私が書いたのは、けして何かプロで図抜けた特徴のあるA級の素材ではないが、意識の高さ・社会人出身の経験からも、もう少し一年目は活躍するのかなと言う印象を持っていた。むしろ心配だったのは、素材としての底の浅さで、慣れられてきた2年目以降に、伸び悩むタイプの青写真を描いていた。

まあ野手が、入団一年目から戦力になるのは極めて難しいことを考えると、一軍半程度の実績ではあったが、ポストシーズンでは活躍するなど、それなりの存在感は示せた一年ではなかったのだろうか。

この選手の場合、素材としての凄みはないのだが、野球への意識・プレーへの貪欲さがあるので、その底の浅さを精神面で補って行けるタイプ。少なくても長くプロで生き残って行けるタイプの選手ではあるだろう。

走力に関しては、中の上レベルでアピールするほどではないと思っていたが、ここまで盗塁が出来ないとは思っていなかった。この辺もプロでの自分の立ち位置を自覚した時には、もう少し走力でなんとかしようと言うことは考えるだろうし、一軍の試合での慣れも重要な要素なので、2年目以降の数字の変化に期待したい。年間通して出場すれば、10盗塁前後ぐらいは期待出来そうだ。

打撃も2割7分前後ぐらいは残せる資質はあると思うし、肩を中心にある程度守備でアピール出来る能力はあるだろう。ただそれほど長打がなく走力もソコソコの選手に、レギュラーを任せてくれるのかは微妙なところ。ただ落合監督の強い希望で指名された選手なので、来年は大いにレギュラー獲りのチャンスとなりそう。この一年の経験を生かし、ドラフト1位としての真価が問われるのは、まさに来年の活躍次第ではないのだろうか。ただ個人的には、彼のようなタイプは中位~下位で指名してこそ、妙味があるタイプだと今でも思う。

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蔵の印象:可も不可もなし


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08年 オリックス1位 甲斐 拓哉(東海大三)投手

2009-11-27 07:02:00 | 状況説明
2008年 オリックス1位 甲斐 拓哉(東海大三)投手

蔵の入団前評価:☆☆☆

09年二軍成績 1試合 0勝0敗0S 防御率 0.00

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基礎体力作りの一年だったのか?ファームでの登板でも、僅か1試合・1イニングのみ。それだけに、なんとも実戦で投げているところも観ていないので、コメントのしようがない。

ただ秋のフェニックスリーグでは、リリーフで積極的に起用されるなど、ようやく実戦段階での登板に入ってきた。オリックス優勝に、一役買ったようである。

元々東海大系の選手らしく、ガッチリした体格の投手なので、基礎体力はありそうで、ファームならば1年目から結構起用してくるのかなあと思っていたが、そんなことはなかった。ただ一年間みっちり鍛えられた来年に、どんな投球を魅せてくれるのか期待したい。

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08年阪神D1位 蕭 一傑 (奈良産業大)投手

2009-11-23 10:24:00 | 状況説明
2008年度阪神D1位 蕭 一傑 (奈良産業大)投手

蔵の入団前評価:☆☆

09年度一軍成績:一軍登板なし
09年度二軍成績:16試合 7勝1敗0S 防御率 2.26

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凄みよりも、実戦的なフォーム・投球術・制球力などあり、1年目から、ある程度即戦力になり得るかなと評価していたが、投手力余裕がある阪神ならではなのか?無理はさせずに、ファームで地道に力を付けることに終始した一年だった。

ファームでは、7勝1敗に加え、防御率2.26と素晴らしい成績。ただ一軍を意識するとなると、被安打率は、目安となる70%を僅かに上回る71.4%。四死球率も、イニング数の1/3を上回る39.9%と、まだ制球・球の威力に微妙に物足りないものがあったのは確か。

大学時代からフォームは、オーソドックス・これといった武器になる球がなかったので、奪三振率も1イニングあたり0.7個と、決めて不足をプロでも露呈した。

一度は一軍に昇格するも、力不足と判断され登板がなかったのは、そういった見た目の派手さ、決めての無さから、ブルペンでの投球のみで一軍首脳陣に力不足と判断されてしまったからだろう。彼の持ち味は、マウンドに上がってからの実戦力なのだが・・・。しかしこれは、プロだけにそういったことで、チャンスに恵まれないことはよくあること。球にアピールするものがないのならば、その気迫など何かプラスαを首脳陣にアピールして行くことで出番を増やすしかない。そういった部分は、2年目を迎えるに向け、今後の課題だろう。

確かにプロの一軍の先発を担うには、まだ甘い部分があるのも確かなのかもしれない。しかしここは、実際に投げさせてみると、意外に試合をまとめてしまう実戦力のある投手。そのチャンスをもらえるかどうか、春先のオープン戦からの活躍に期待したい。

ファームで確かな実績と基礎力を養い、フレッシュオールスターでは、優秀投手賞を獲得するなど、地道な足場固めの一年目だった。それだけに、来年は待ったなしの勝負の年。首脳陣に、ガンガン自分の存在をアピールして、一軍ローテーションを目指して欲しい!

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08年西武1位 中崎 雄太(宮崎・日南学園)投手

2009-11-22 10:43:00 | 状況説明
2009年西武1位指名 中崎 雄太(宮崎・日南学園)投手

蔵の入団前評価:☆☆

09年度二軍成績:登板無し

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この一年は、体力作りのためか、ファームでの登板は一切なし。秋のフェニックスリーグで、ようやくプロとしての第一歩を踏み出したようだ。フェニックスリーグでの登板は、リリーフで短いイニングといった登板だったよう。段階を踏んで、イニング数を増やして行くのだろう。

元々寸評にも記載した通り「肉体的には、まだまだ発展途上の投手」と言うこともあり、まずはプロで戦える身体作りの一年だった。全く成績も残っていないのでなんとも言えないが、この一年の基礎作りが、後々大きく華開くことを期待したい。 育成力のある球団だけに、今後の成り行きが注目される。

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