子育てにキラッと魔法をかける ろっこのブログ 「ろこ はうす」

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新潟県長岡市青葉台

親の期待

2014-07-19 09:08:54 | セラピー
我が家の犬は辻井伸行さんの曲が大好きです。
木のこんに行くときには寂しくないように辻井さんの曲をかけて出かけます。
辻井さんの曲は、私にとってはなぜか息子を思い出してしまう曲で、
いつもちょっと切なさが混じってしまいます。でも大好きなのですが。
犬も大好きになるような曲を演奏する辻井さんは目が見えません。
さかなくんは大人になっても子どものような純粋さをもっていて、
魚のことは何でも知っていて
大学でも教えてらっしゃるそうですね。

お二人とも障害があります。
お二人のご両親がどんなご両親かは私はよく知らないのですが、
きっと自分たちの期待よりも、この子が自分を生かしていけるのはどんなことなのかを
一緒に探し、何より子どもの「好き」を大切にされたのではないかと想像できます。

障害のある子どもの親は、障害を知った時にまず白紙になります。
今までの世界のことは通用しないような気持ちになりますし、実際生活が大変です。
その時に親がどんな選択をするか。

なるべく普通の子ども達と同じように出来て欲しいと願うか、
それとも個性を生かしていきいきと生きて欲しいと願うか。
どちらも切ない親の気持ちですが、
より子どもを中心に考えているのはどちらでしょう。
もちろん、結果的に普通のことができるようになれば、それは本人にとっても生きやすいでしょう。

我が息子も、実はなるべく機能を伸ばしてあげたいと思い
イギリスの訓練法を習って毎日訓練をしていました。
一時はかなり機能もアップしたのです。
でも、てんかん発作が普通でなく、あまりにひどすぎて
これ以上訓練を続けるのは親のエゴだと思い、泣く泣く断念しました。
それからは、ただ生きていることを楽しんでくれればそれでいいと思うようになりました。

障害のある子は、必然的に親に生き方、育て方を真剣に考えることを教えてくれます。
でも本当は、普通の子どもであっても、そんな風に真剣に考えてあげて欲しいと思うのです。
親がなにげなく良かれと思って子どもにやらせていること、禁止していること、先回りしてやってあげてしまうこと
そんなことが、実は子どもが自分が生きている実感をなくしてしまったり、
社会に出て行くことの不安に繋がってしまったり、
自分が何が好きなのか分からなくなってしまったり
そういうことに繋がっているのではないかと思ってしまうのです。

普通の子どものご両親が、勉強ができるとかいい大学に入るとか、そんなことに拘らず、
ほんとうの子どもの好き!を伸ばしてあげて欲しいなぁと思います。
何がこの子は好きなのか?得意なのか?
それを一緒に見つけてあげられたら、親の役目は果たしているのではないかなぁ。
自分の期待をはずす。その子のありのままを見る。
簡単なようで難しく、でもとても大切なことなのではないかと思います。


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