グシャノビンズメ

DVDで「グシャノビンズメ」を観ました。

これは、この映画の監督が専門学校の卒業作品として作った
映画がコンテストで賞を獲り、その副賞として自分の好きな
作品を作って劇場公開する権利を得て作ったものであります。

だから、役者さんも素人と変わらない演技だし、映像も「この
シーンはいらんやろ！」って思うところがたくさんあります。

物語は未来の日本で、全ての人が地下に住んでいて、移動手段
として大きなエレベーターが使われ、やや暗い世界感で描かれ
ています。

主人公は女子高生で、過去に虐待を受けていた自分の父親を殺害
し、最近まで精神病院に入院していました。
この主人公が他の乗客数人とエレベーターに乗っている時に、途中
で凶悪囚人２人と看守２人を乗せます。

囚人を乗せた後、爆発が起こりエレベーターが落下し止まった時には
１人の囚人を拘束していた鎖が外れて、自由になってしまっていて
そこから看守と格闘になり、看守が殺され、このエレベーターに乗って
いる乗客達に最悪の事態がおとずれるというものであります。

こうして文章にして説明したら「なかなか面白いんじゃないの？」と
思われる方もいらっしゃると思うのですが、、、。

役者とかスタッフはインディーズ方式でノーギャラで出ているらしく
資金の無さが演技、映像に出ており観ているのが辛くなってきました。

はっきり言って役者さんはヘタクソです。
ストーリーも何を言いたいのか、観ている側に伝わって来ず、時間が
進むにつれストレスが溜まっていく作品であります。

まぁ、いいところを探すとすれば、主演の高校生役の女優さんと、囚人
の強姦魔役の男優さんのがんばりと将来性、後はオチとして現代の東京
タワーを使ったラストシーンだけではないでしょうか。

評価としては上記の点をふまえて５点です。ちなみに１００点満中の５点
ですから、お間違え無く。

インディーズ作品にしろ、商品として世の中に売り出す以上もうちょっと
マシなものを作って欲しかったです。

以上、また何か観たら書き込みします。

クリップス

皆様、ご無沙汰しておりました。
色々ありまして、約２カ月ぶりの書き込みになります。

とは言っても面白い話もなかったので、最近見たDVD「クリップス」に
ついて書きます。

これは、「Raｙ」とか「コラテラル」にも出演して昨年度のオスカー主演
男優賞を獲得したジェイミー・フォックスが主役の死刑囚ウィリアムスを
演じています。

ストーリーは元ギャング団のボスのウィリアムスが４件の殺人事件で服役
しており、監獄の中で自分が今までしてきた事について反省し、ギャング
時代の彼の記事を書こうと面会に来た女性記者の協力を得て、自分の様な
生き方を子供たちにさせないように、児童文学書を書くというものであり
ます。

そして、彼の書いた本はアメリカで反響を呼び、瞬く間に全世界に出版され、
なんと！ノーベル平和賞を受賞してしまうのであります。

この話は実話で、死刑囚だったウィリアムスは本の功績によって刑を軽減
され、現在も生きており、今も刑務所内で児童書を書き続けているのであり
ます。

感想としては、ドキュメンタリーとしてはスゴイ！と思いますが映画としては
ギャングの存在の大きさが日本人の私には今ひとつ理解し難いところもあり、
感動できず、また全体的に盛り上がりにも欠ける点があり評価としては５０点
であります。

余談ではありますが、同じジェイミー・フォックスの作品なら「Ray」を圧倒的
にオススメします！
今までレイ・チャールズのことはあまり知りませんでしたが、この作品を観た
後は思わずレイの出したCDが欲しくてたまりませんでした。
それくらいジェイミー・フォックスはレイ・チャールズそのものでした。
ちなみに「Ray」の評価は８０点です。

それでは、また映画やDVDを観たら書き込みします。