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私、Rohi-taの映画の感想(ネタバレ有り!)と日常を報告するページです。

日本沈没

2006-07-06 20:17:40 | 映画 ナ行
試写会で、出演:草 剛/柴咲コウ/豊川悦司/大地真央/及川光博/福田麻由子/吉田日出子/柄本 明/國村 隼/石坂浩二/原作:小松左京/脚本:加藤正人/監督:樋口真嗣/作品『日本沈没』を観ました。

●感想
 ・『ガメラ』シリーズや『ローレライ』で特撮技術の高さを示した樋口真嗣監督が小松左京氏の代表作『日本沈没』をリメイクしたと言うことで、10年前に原作を読んだ私としては我慢出来ずに試写会に行って参りました。

 ・原作を読んだと言っても、もう10年も経っているので細かい事はすっかり忘れていました。
ストーリーは日本の地殻変動により各地で大地震が発生し、地球物理学者である田所(豊川悦司)は各地の調査を行った結果、1年足らずで日本が沈没してしまうという驚愕の事実に直面します。
この調査結果を重く見た日本政府は、国民の海外への脱出計画と田所が発案した地殻爆破計画を推し進めて行くのだが……と言ったところです。

 ・いや~、さすがに樋口監督の特撮シーンはリアルで良く出来ていました!割れる大地、爆発する山々、襲い掛かる大津波、どれをとっても現実味があり観ていて恐ろしくなりました。

 ・各地で震度7を表すニュース画面や崩れ落ちる六本木ヒルズ、胸まで水没した奈良の大仏、完全に海に沈んだ大阪道頓堀、日本各地の名所が「これでもか!」と破壊し尽くされ、日本列島が真っ赤に燃えている映像は、あまりにも衝撃的で泣きたくなってしまいました。

 ・登場人物では、豊川悦司さんと大地真央さんが良かったですね~!豊川さんは、殆どが般若の様なしかめっ面をしているのですが、総理や大臣達の前で「日本は1年以内に沈没する!」と熱弁を振るったり、地殻爆破計画の責任者として最後まで日本に残り、結城(及川光博)や小野寺(草 剛)の行く末を見守ったりと主演の草くんが霞んでしまう存在感でした。
大地さんも毅然としたセリフ回しが、未曾有の国難を回避しようと奮闘する有能な女性大臣・鷹森沙織にピッタリでしたし、最後の声明発表のシーンはとても感動的でした!

 ・常々、日本には「人あっての国でいて欲しい」と願っているのですが、本作のように日本が壊滅して国民が他国に流出して行くシーンを観ると「国あっての人なのかも知れない」って考えてしまいました。

●採点
 ・私的評価……80点(大地震のシーンを始めとする災害の特撮シーンは、どれをとっても迫力があり見応え充分なのですが、主演の草くんと柴咲さんの演技がどうしても愛し合う恋人同士には見えず、彼らが出て来る度に現実へと引き戻されてしまいました。これを見せられると、どうしても「草 剛と柴咲コウって仲が悪いの?」って変な勘繰りをしたくなりました。)

 ・「どうして阿部玲子(柴咲コウ)をハイパーレスキュー隊員にしたんだろう?」って思いながら観ていたのですがラストシーンで「こういうエンディングにしたかったからなのか~」って納得致しました。

 ・と言う訳でこの作品は、樋口監督の『ガメラ』シリーズが大好きな方と万が一の為に「非常持ち出し袋」を枕元に置いているって方にオススメ致します。

 ・最後にどうでもいいことなんですが、「この映画を日本の近隣諸国で公開したら、泣いて喜ぶ人達がたくさんいるだろうなぁ~」って日本を目の敵にしている国々の主導者達の顔が目に浮かんでしまったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みます。