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私、Rohi-taの映画の感想(ネタバレ有り!)と日常を報告するページです。

セブンソード

2005-10-02 00:26:07 | 映画 サ行
9月23日(金)、試写会で レオン・ライ、ドニー・イエン、チャーリー・ヤン、スン・ホンレイ、ルー・イー、キム・ソヨン、ラウ・カーリョン 出演、 ツイ・ハーク監督の「セブンソード」を観ました。

●ストーリー
1600年代、中国では明に代わって清が建国されていた。清の王はこの機会に、反乱分子の息の根を止めようと「禁武令」を出した。

これは、武術の研究も実践も禁止するものだったが、実際は武術などで身を守れない農民や女、子供を含む無差別な虐殺が、毎日繰り返されるだけの悪令だった。

なかでも「風火連城」が率いる部隊は、残虐で情け容赦なく、次々に政府の反乱分子とは全く関係の無い村々をも襲い、全員を皆殺しにしては悪道の限りを尽くしていた。

そんな事態を見かねた武術の達人・傳青主(ラウ・カーリョン)は、反清組織「天地会」の青年剣士・韓志邦(ルー・イー)と女侠・武元英(チャーリー・ヤン)を伴い、武術の名門「天山派」の大使に助けを求めに向かう。

険しい山奥を窮地に陥りながらも、なんとか大使の元に辿り着いた3人は、天山派最強の4大弟子・楚昭南(ドニー・イエン)、楊曇(レオン・ライ)、穆郎(ダンカン)、辛龍子(タイ・リー・ウー)らの助けを得る事に成功する。

天山派の4人と傳青主・韓志邦・武元英の3人を加えた7人は大使から、7種類の伝説の剣[莫問剣、由龍剣、青幹剣、競星剣、日月剣、舎神剣、天瀑剣]を与えられ「七剣人ーセブンソード」となり、宿敵「風火連城」との戦いに挑むのであったが……。

●感想
「HERO」、「LOVERS」に続く“武侠”超大作第三弾という触れ込みで登場したこの作品のチラシの冒頭には『「HERO」も「LOVERS」も、この作品の登場を待つ為の壮大なプロローグに過ぎなかった!』と言う大層な文言が書かれているのですが、残念ながら私には前二作に完全に負けてしまっている様にしか見えませんでした。

監督がツイ・ハークだけあって、流石に剣を使ってのアクションには目を瞠るものがあり、素晴らしかったのですが、暗闇でのアクションシーンの割合が多く、せっかくの剣闘シーンが観難かったり、話の繋ぎ方が大雑把だと感じる箇所が多く、「結構、勿体無い作り方をしているなぁ」と言う印象を受け少し残念に思えました。

作品の中盤で「風火連城」の追手の目を眩ます為に、「七剣人」の2人が数十頭の馬を荒野へと放しに行くのですが、急に「七剣人」の韓志邦が愛馬とのエピソードを取って付けた様に話し出し、いかにもお涙頂戴のシーンへと強引にもって行く演出には、呆れてしまいすっかり冷めてしまいました。

2時間33分と長めの作品なんですが、「カットすればいいのに!」と思えるシーンも多く、主に山間の乾燥した地域での撮影だった為、色合い的に地味な印象を受けてしまい、「埃っぽい映画だなぁ~」と感じてしまいました。

●採点
私のこの映画に対する評価は65点です。

出演している役者さんはアジアスターばかり集めているそうなんですが、アジア映画にあまり強くない私としては、そんなに感情移入も出来ず、ただ淡々と全編を観終わってしまったという印象が強い作品となりました。

それでも、「HERO」に出演していたドニー・イェンの剣闘はマーシャルアーツの達人らしく素晴らしいもので、劇中で見応えのあるシーンの一つとなりました。

また、「風火連城」の部隊長達のキャラが「マッドマックス」や「北斗の拳」の悪役を思い出させる衣装と顔のペイントでいかにも「私は悪役です!」って感じが出ていて良かったと思いました。

彼らの使う武器も仕掛けがユニークでよく考えられており、「七剣人」達の使う剣よりも魅力を感じてしまいました。

ツイ・ハーク監督が意識的にワイヤーアクションを最小限に抑えた作り方をしているので、シーンによっては昔のジャッキー・チェン作品を見ているようで、どこか懐かしさを感じてしまう作品でもありました。

だから、この作品はアジア映画が大好きな方と昔、チャンバラごっこをした経験のある方におすすめ致します。

最後にどうでもいいことなんですが、「悪役キャラの描き方は上手いのに、善役キャラの描き方がイマイチなのは何故なんだろう?」って悩んでしまったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みします。








ステルス

2005-10-01 00:04:38 | 映画 サ行
9月20日(火)に試写会で、ジョシュ・ルーカス、ジェシカ・ビール、ジェイミー・フォックス 出演の「ステルス」を観ました。

●ストーリー
アメリカ海軍が極秘裏に進めるテロ対策プロジェクトの最新鋭ステルス戦闘機のパイロットに選抜された、ベン(ジョシュ・ルーカス)、カーラ(ジェシカ・ビール)、ヘンリー(ジェイミー・フォックス)のエリートパイロットは、新戦略プログラムに取り組み、チームワークを高めてきた。

やがて訓練での高い成果を認められ、空母に乗艦することになった3人の前に新しいチームメイトが加入してくる。
彼の名前は“エディ(E.D.I.)”。最新鋭の人工頭脳を搭載された無人ステルス戦闘機だった。

エディはベン達から実戦を学ぶべく、共に行動を開始するのだが、空母に帰還する途中に偶然の落雷を受け、人工頭脳のプログラムが突然変異し、制御不能の「自我」に目覚めるのだった。

そして、プログラムに記憶された架空の軍事プロジェクトを、現実の作戦だと誤認したエディは、ロシアの軍事施設に攻撃を仕掛けるべく、飛び去って行く。

もし、このままエディの暴走を阻止できなければ、世界は核戦争に突入してしまう。
この危機を打開する為、ベン、カーラ、ヘンリーが直ちにエディの追撃に向かうが、最新レーダーでも探知できない究極のステルスで武装されたエディに3人は思わぬ苦戦を強いられるのだった……。

●感想
インターネットなどで、ダイジェスト版の映像だけを観ると人工頭脳を搭載された戦闘機と主役3人とのドックファイトがメインの作品の様に思ってしまったのですが、実際はそうじゃありませんでした。

まぁ、主役の3人がエディを破壊しに向かい、少しはドックファイトらしきシーンもあるのですが、呆気無くヘンリーが死んでしまい、カーラも機体に損傷を受け、脱出を余儀なくされてしまい、結局はベンがカーラを助ける為に、エディに乗り込んでしまうという、ちょっと話の筋が違う方向へと進んでいく、そんな作品でした。

ロシア空軍との空中戦もあり、エアバトルの見所もちゃんと用意されているのですが、アメリカ人兵士1人を救うのに、北朝鮮と韓国の38度線の守備隊を殲滅させてしまう所が、アメリカの利己的な超大国主義の臭いが感じられ、少し興ざめしてしまいました。

少し昔なら、アメリカの敵国として、ほとんどロシアが描かれていた様に思うのですが、時勢を反映してか、この作品では北朝鮮が敵国として登場しており、「この作品にまで、ブッシュの政策が反映されているんだなぁ」と感じてしまいました。

私が思うに、朝鮮半島の38度線付近に攻撃を仕掛け、北朝鮮と韓国を敵に廻す方が、よっぽど世界を核戦争に導く危険性が高くなる様に思うのですが、遠く離れたアメリカに住んでいる方々には、そんな事はお構い無しのようですね。

●採点
私のこの作品に対する評価は70点です。

「ワイルドスピード」、「トリプルX」等のスピード感あふれるアクシュンムービーが得意なロブ・コーエン監督なので、戦闘機同士の空中戦は凄い迫力で見応え有りだと思います。

しかし、この作品で私が一番気に入ったのは、ヒロインのジェシカ・ビールが魅せるナイス・ボディなビキニ水着のシーンであります。

長い脚がスラッと伸びて、胸やヒップの曲線がセクシーで、見惚れ過ぎて危うく、よだれを落としそうになってしまいました。
もし、このジェシカの水着シーンが無ければ、採点を10点~15点くらい減点していたと思います。

そうは言っても、私が好きなロブ・コーエン監督が撮った作品ですし、「トップガン」を観て楽しめた方なら気に入ってもらえると思いますので、気が向いたらDVDでも結構ですので一度は観てやって下さい。

そんな訳で、この映画は空中を音速でカッ飛ぶ感覚を味わいたい方やジェシカ・ビールのビキニ姿に興味のある方におすすめ致します。

最後にどうでもいいことなんですが、この作品の上映前予告で流れたスティーブン・セガール主演の「イントゥ・ザ・サン」が「今すぐ観たい!」って思ってしまったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みします。









シン・シティ

2005-09-29 02:38:23 | 映画 サ行
9月19日(月)、試写会でブルース・ウィリス、ミッキー・ローク、クライヴ・オーウェン 出演の「シン・シティ」を観ました。

●ストーリー
<エピソード1>
巨大な身体と醜い容姿を持つ仮出所中の男・マーヴ(ミッキー・ローク)は、酒場で高級娼婦ゴールディ(ジェイミー・キング)に出会い一夜を共にするが、目覚めてみると何者かにゴールディは殺されており、マーヴは警察から追われる身となる。

一夜とはいえ自分に愛をくれたゴールディの復讐を果たすべく真犯人の手がかりを求め、ある人物にたどり着くマーヴだったが……。

<エピソード2>
過去に犯した罪から逃れる為、全てを捨てて、昔の恋人ゲイル(ロザリオ・ドーソン)が仕切る娼婦街に身を潜める男・ドワイト(クライヴ・オーウェン)。

ある時、トラブルで娼婦街で暴れようとした警察官・ジャッキー・ボーイ(ベニチオ・デル・トロ)をゲイルの用心棒で殺人マシーンの異名を持つミホ(デヴォン青木)が殺してしまい、窮地に陥るゲイルと娼婦達。

そんな危機を救う為、ドワイトはジャッキー・ボーイの死体を車に乗せ、夜の街を疾走するのだが……。

<エピソード3>
街の実力者ロアーク上院議員(パワーズ・ブース)の息子で、連続幼児殺人事件の犯人・ロアーク・ジュニア(ニック・スタール)をついに追い詰めた正義の刑事・ハーティガン(ブルース・ウィリス)は、危機に陥っていた少女・ナンシー(ジェシカ・アルバ)をなんとか救い出し、ロアーク・ジュニアに致命傷を与え、逮捕まであと少しという所で、相棒の刑事・ボブ(マイケル・マドセン)に裏切られ瀕死の重傷を負い、ロアーク上院議員の策略で無実の罪を帰せられ投獄されてしまう。

やがて、年月が過ぎ去り8年後、無事に出所したハーティガンだったが、かつて救い出したナンシーに再び危機が迫っていることを知り、彼女の身を守るべく、行方を捜し始めるのだったが……。

●感想
この映画の存在を知ってから「絶対に観たい!」と思っていた作品なんで、「試写会で一足先に観れて本当に良かったなぁ~」と感じましたので、時間があれば「もう1度観たいな~」と思っております。

映像が本当に斬新で、基本的には白黒作品なんですが、エピソードごとに赤、青、黄色を強調し、背景はほとんど漫画で描かれたシーンとの合成で、混沌とした「シン・シティ」のアンダーグラウンドな世界を上手く表現していたと思います。

ストーリーもハード・ボイルド作品らしく、強い男が傷つきながらも、愛する美しい女を命懸けで守り抜く激しいもので、「北方謙三」作品の大ファンの私にとっては、とても気持ちの良い作品でした。

観る前は「これだけ大勢の主役級のハリウッドスター達を集めて、どうやってまとめるのだろう?」と心配していたのですが、3つのエピソードにブルース・ウィリス、ミッキー・ローク、クライヴ・オーウェンをそれぞれ主役として配置しながらも、各作品に少しずつ重なる部分を持たせて、見事にまとめられた作品だと納得させられました。

それでも、腕や足や首が当たり前の様に飛ばされる残酷なシーンが多いので、女性には嫌悪感を覚える方も多数いらっしゃると思います。
だから、この作品に恋愛映画の要素を期待している女性の方には、絶対にオススメ致しませんのでご注意下さいませ。

しか~し、私にとっては、その残酷なシーンもたまらなく刺激的で凄く気に入ってしまい、この映画の評価を上げる要素となった事も、これまた事実であります。

●採点
私のこの作品に対する評価は90点です。

主役もヒロインも素敵なんですが、この作品で一番オイシイのは何と言っても、ジャッキー・ボーイ(ベニチオ・デル・トロ)、ケビン(イライジャ・ウッド)、イエロー・バスタード(ニック・スタール)などの悪役と殺人マシーンのミホ(デヴォン青木)や最初と最後だけに出演したザ・マン(ジョシュ・ハートネット)の異常キャラですね!

どうオイシイかと言うと、悪役は主役を「これでもか!」というくらい苦しめるのですが、その100倍くらいの仕返しを受けて、悲惨な死に方をするので、観終わった後もやたらと記憶に残ってしまい忘れ難くなってしまいます。

また、ザ・マンも冒頭の冒頭で振ったネタをラストのラストで落とすという荒業を、出演していた事さえ、すっかり忘れてしまった頃に見せてくれ、否が応でも印象深くなってしまいます。

それでも、この作品の中に登場する数多いキャラの中で、私の脳裏に一番焼き付いてしまったのは、デヴォン青木が演じた殺人マシーン「ミホ」ですね!

何がスゴイかって言えば、セリフがほとんど無いのに、とにかく強くてカッコイイのでやたらと目立ってしまいます!

「ミホ」はもちろん女性なんですが、なぜだか主役のドワイトを押し退けてしまうくらいに、インパクトのある強さに設定されているのが素敵で、たまらなく魅力的でした。

日本刀を一本ずつ両手に構え、「忍者」の様な身軽さと、ルパン三世の「五右衛門」並みの強さでジャッキー・ボーイや軍隊の特殊部隊を次々と切り刻んでいく姿には、映画を観ながら思わず「強ぇ~」と一人つぶやいてしまいました。

ちなみに劇中で「ミホ」が使っている日本刀のうちの一本は「キル・ビル」で使用された刀の「服部半蔵」であり、タランティーノが親友のロバート・ロドリゲスに貸し出したとの事です。

だから、この作品は男臭いハード・ボイルド作品が大好きな方と残酷なスプラッター映像に耐える自信のある方にオススメ致します。

最後にどうでもいいことなんですが、観る前は「タランティーノが撮影した1シーンを絶対に見つけてやるぞ!」と思っていたのに、いつの間にかストーリーにすっかりはまってしまい、観終わった後に「しまった!タランティーノの撮影シーンをチェックするの忘れてた~!」と後悔してしまったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みします。







シービスケット

2005-09-18 21:42:07 | 映画 サ行
DVDで、トビー・マグワイア、ジェフ・ブリッジス、クリス・クーパー 出演の「シービスケット」を観ました。

●ストーリー
1929年、アメリカの大恐慌時代に、自動車ディーラーとして成功を収めたハワード(ジェフ・ブリッジス)は、最愛の息子を交通事故で亡くし、その影響で妻にも去られてしまった。

失意のどん底に陥ったハワードだが、運命的に出会った女性マーセラ(エリザベス・バンクス)と結婚し、乗馬好きな彼女の影響を受け、やがて競馬の世界に興味を持つようになる。

馬の魅力に引かれ、馬主となる事を決めたハワードは、有名厩舎で調教師を探している途中に、故障した1頭の競走馬に愛情を注ぐ孤独なカウボーイのトム(クリス・クーパー)に出会い、彼を調教師として雇う事にする。

調教師になったトムが、ハワードから競走馬の購入を任され、ある競馬場に立ち寄った時、小柄で気性の荒いサラブレッドと運命の出会いをする。

その馬の名前は“シービスケット”、良血なサラブレットの両親から生まれたものの不遇な時を過ごして、安い値段で売りに出されたのだった。

しかし、あまりの気性の荒さにどの騎手もシービスケットに騎乗することが出来ず、困っていたトムは、厩舎でシービスケットと同じ様に気が強く、数人の厩務員を敵に回し派手な乱闘をしていた騎手・レッド(トビー・マグワイア)が目に留まり、彼をシービスケットのジョッキーとして起用するのだったが……。

●感想
観る前は、故障したサラブレットを人間達が復活させる物語だと思っていたのですが、これは大間違いで、傷ついた男達がサラブレットによって復活させられる物語でありました。

不幸や不遇の境遇の中、偶然にも出会った、レッド、ハワード、トム、そしてシービスケット、彼らの随所で見せる、想いやりや優しさが名セリフと共に心に響く傑作でした。

この物語の中で一貫されている「相手を信じ、思いやる気持ち」の描写が上手く、レッドが大怪我をして手術室にいる間、ずーと病院のベッドでレッド待っているハワードの姿や、故障したシービスケットの傷を優しく接しながら、時間をかけて治していくレッドの行動に感動せずにはいられませんでした。

レースシーンも実際に行われたレース模様を参考にして作られたというだけあって、本物の競馬中継を観ているようなリアルさが伝わって来ました。

また、冒頭から登場する山脈や草原、林などの風景映像が美しく、「自然に勝る映像美はない!」と感じさせてくれる作品でもありました。

俳優陣もそれぞれ上手く、男性ばかりが登場する物語の中でハワードの二番目の奥さん・マーセラを演じたエリザベス・バンクスの明るさが作品に華を添え、ラジオ競馬の実況アナウンサー・ティックをコミカルな演技で熱演したウィリアム・H・メイシーが目立って面白かったです。

トビー・マグワイアも「スパイダーマン」の時より、明らかに頬がこけているのが分かり、ジョッキーの役作りに励んだ姿が見受けられ、好感を持ちました。

私にとって、不遇な時を乗り越える精神力の大切さと、良い人との出会いで人生は劇的に好転するという教訓を学んだ、実話を基にした感動作となりました。

●採点
私のこの作品に対する評価は90点です。

劇中で本当に人生の為になる様な言葉がたくさん出てくる作品なんですが、中でも私は傷ついたレッドをシービスケットに再び乗せるのを渋るトムに、ハワードが彼を説得する為に言った「少しの怪我で命あるものを殺すことはない」という言葉が心に沁みました。

小細工を使わずに、役者の演技と脚本の出来の良さで、観客に感動を与える王道的な作品の作り方に脱帽した、2003年度のアカデミー賞・作品賞に輝いた素晴しい作品でした。

だから、この作品は現在、不遇な境遇に嘆いている方や乗馬好きの恋人と付き合っている方にオススメ致します。

最後にどうでもいいことなんですが、シービスケットを落ち着かせる為に同じ馬房に入れていた白馬が「オスなのか?メスなのか?」が気になって仕方がなかったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みします。

サスペクト・ゼロ

2005-09-15 19:49:55 | 映画 サ行
DVDで、アーロン・エッカート、キャリー=アン・モス、ベン・キングズレー出演の「サスペクト・ゼロ」を観ました。

●ストーリー
雨が激しく降り続く夜、少し小太りのセールスマン、ハロルド・スペックは、レストランで食事を摂っていた。

そこに、全身黒の服装をした謎の坊主頭の男(ベン・キングズレー)が急に現れ、紙に描いたラフスケッチをハロルドに数枚見せつける。

これを見た、ハロルドは急に表情を変え、慌ててレストランを出て行くと、自分の車に乗り込み、急いで走り去る。

しばらく走り、冷静さを取り戻したハロルドが後部座席に目をやると、突然、さっき会った坊主頭の男が手袋を嵌め現れ、ハロルドに車のスピードを落とす様に命令すると、急に襲いかかったのであった。

その次の朝、ニューメキシコ州の田舎町、アルバカーキへ連続殺人犯を不当逮捕した責任を取らされたFBI捜査官のトム・マッケルウェイ(アーロン・エッカート)が左遷されてやって来た。
彼が着いた早々、殺人事件が発生したとの連絡が入り、トムは現場へと急行する。

現場に着くと、車が州境に放置されていて、その中には丸に斜線の入った不思議な記号が描かれた紙で顔を隠された一人の男が死亡していた。

気になったトムがその紙を取り除くと、両方のまぶたを切り取られ、無残な死に顔が露わになり、事件は猟奇殺人の様相を呈してきた。

車のナンバーから、被害者の男はセールスマン、ハロルド・スペックだと判明し、早速トムはシカゴから応援に来た元同僚のフラン(キャリー=アン・モス)と共に昨夜、ハロルドが食事をしていたレストランで怪しい男の情報と、昨夜から放置されている塗装の剥げた車を発見し、トムがその車のトランクを開けると、そこにも両方のまぶたを切り取られた男の無残な死体が放置されていたのだった……。

●感想
序盤は雨のシーンと怪しげな男の登場で、ワクワクしたのですが、それから話自体があまり盛り上がらずに、そのまま終わってしまいました。

なんだか雨を使ったり、ラストシーンなんかを観ていると「セブン」を意識した様に思うのですが、そんなにビックリする様な殺人シーンが無いせいか、「セブン」からは遠く離れた作品になっていました。

あまり予算がなかったのか、CGや特殊撮影は殆ど使われておらず、「上手くリメイクしたら、日本映画でも作れるんじゃないの?」と思わせる作品でした。

怪しげに登場する、謎の丸坊主の男の正体や目的が分かってからは、「ラストはどうなるんだろう?」と期待をしてしまったのですが、これまた、あっさりとした終わり方で「ふ~ん、こんなオチで終わってしまうんだ~」と少し呆れてしまいました。

これは下手をすると、日本の「2時間サスペンス劇場」に負けるかも知れない、そんな作品でした。

●採点
私のこの作品に対する評価は50点です。

アイディアをもっと煮詰めて、残忍な殺人シーンや犯人を設定した方が「もっと盛り上がって良かったんじゃないかな~」と思いました。

期待したキャリー=アン・モスも、大した活躍もなく終わってしまいましたし、発想は良い所を突いていただけに残念な作品になってしまいました。

よって、この作品は残酷なシーンが少なく淡々と進むサスペンス作品が好きな方と今までに遠隔透視をした事のある方におすすめ致します。

最後にどうでもいいことなんですが、不謹慎にも「遠隔透視や未来予知が出来たら、いい金儲けが出来るじゃん!」って思ってしまったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みします。


セルラー

2005-09-07 21:31:28 | 映画 サ行
DVDで、キム・ベイシンガー、クリス・エヴァンス出演の「セルラー」を観ました。

●ストーリー
 ある朝、高校の生物教師ジェシカ(キム・ベイシンガー)は息子のリッキーを学校に送り出した直後、突然裏口から侵入してきた男達に拉致されて、場所の分からない屋根裏部屋に監禁されてしまう。

ジェシカを拉致したリーダー格のイーサン(ジェイソン・ステイサム)は屋根裏部屋にハンマーを持って現れ、備え付けてあった電話をいきなり叩き壊し、外部への連絡手段を断つと、ジェシカを残しどこかへ出かけて行ったのだった。

男達の正体も自分が拉致された理由も分からないジェシカだったが、男達が顔を隠していない事から、彼らの目的が達成された時に、自分が殺される事を悟った彼女は、必死の思いで壊れた電話を修理し、助けを呼ぶ試みを続けるだった。

そして、何度も失敗を繰り返した後、ジェシカの掛けた電話は、ライアン(クリス・エヴァンス)という軽いノリで彼女にフラれたばかりの青年が持つ、最新式携帯電話に繋がるのだが…。

●感想
この作品は、他のブログ等で評判が高い作品だったので、早く観たいと思っていて、やっと観る事が出来ました。

物語の序盤から、いきなりジェシカが誘拐されるという早い展開で、それからも、あの手この手で主人公のジェシカとライアンを苦しめる手法は終盤まで見事に続き、「アッ」と言う間に観終わってしまったと感じるくらい、画面にずーと引き付けられっぱなしでした。

時間に追われる大変さや携帯を切れない状況を上手く作り出し、そこにカーアクションやユーモア、ラストへの伏線を上手く織り交ぜた良い作品だと思います。

映像の撮り方とかトーンが「どこかで観たなー」と思っていたら、私の中での名作「デッドコースター」と同じデヴィッド・R・エリス監督でした!

観終わった後に思ったのですが、どうやら私はこの監督のズームアップを多く使う撮影方法とか、惜しげもなく車を壊していくカーアクションや物語の展開が急変する独特のスタイルがお気に入りみたいです。

●採点
私のこの作品に対する評価は80点です。

上映時間は1時間35分とそんなに長くないのですが、その中に色々な要素を上手く詰め込んだ良く出来た作品だと思います。

劇中で何度か笑ってしまうシーンがあったのですが、中でも主人公のライアンが携帯を掛けながら車を運転しているのに、隣を携帯電話で話しながらノンビリ走っている車に向かって「携帯切れよ!」と怒鳴るシーンでは思わず「お前はどうやねん!」って笑いながらツッコミを入れてしまいました。

肝心なオチの部分も前半に、何気なくライアンが喋っている会話の中に伏線を忍ばせているという、大変凝った物に仕立てている所にこの監督のセンスの良さを感じてしまいました。

だから、この作品は「デッドコースター」を観て気に入った方とノキア製の最新式携帯電話を使っている方にオススメ致します。

最後にどうでもいいことなんですが、「出演者やスタッフの名前を携帯画面の映像を使って流すのってオシャレじゃない!」って思ってしまったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みします。

サマータイムマシン・ブルース

2005-09-06 23:55:44 | 映画 サ行
映画館で 瑛太、上野樹里、佐々木蔵之介 出演、本広克行 監督作品「サマータイムマシン・ブルース」を観ました。

●ストーリー
2005年の夏休み中のある大学の誰もいないグラウンドで“SF研究会”甲本(瑛太)・新美(与座嘉秋)・小泉(川岡大次郎)・石松(ムロツヨシ)・曽我(永野宗典)の5人は写真部の来月のグループ展に協力すべく、女性部員・伊藤(真木よう子)の被写体となり炎天下の中、下手クソな野球をそれなりに楽しんでいた。

一方、もう一人の写真部女性部員・柴田(上野樹里)も、SF研の顧問・保積(佐々木蔵之介 )をモデルに、しきりと顔のアップばかりを撮っていた。

なんとか写真部の役にたったSF研の5人は、ユニホーム姿のまま銭湯に出かけ、汗を流すのだが急に新美が愛用する「ヴィダルサスーン」のシャンプーが消えてしまい大騒ぎとなる。

しばらくして5人は銭湯から部室に帰って来るのだが、甲本の不自然な行動が元となり、それを指摘した他の4人の不可抗力で大切なクーラーのリモコンを壊してしまい、部室は蒸し風呂状態になってしまう。

次の日、本体にスイッチの無いクーラーを動かせず、過酷な暑さに困り果てた5人のSF研部員たちは学校のゴミ置き場で扇風機を探し始めるのだが、どれもガラクタばかりで使い物にならず、諦めて部室に戻ると、謎のマッシュルームカットの男(本多 力)と不思議な金属製の物体に遭遇するのだが…。

●感想
いやー、昨日と今日を中心に、過去と未来を行ったり来たりするので、時系列をある程度、理解しておかないと頭がこんがらがってしまいますが、脚本自体が良く出来ている為、とても楽しんで観る事ができました。

どこにでも居そうな男5人・女2人の大学生を中心人物とし、映画館の主人、銭湯の番台のおばちゃん、カッパ様の像、薬屋のマスコット・ギンギンなど個性の強い脇役キャラとのバランスが非常にイイです。

タイムマシンにしても、一見するとガラクタに近いデザインで到底、凄い技術が使われているとは思えないショボさが笑えてしまいました。

そのショボい機械が本物のタイムマシンだと分かっても、未来の事を知って大儲けをしようとせず「試運転の為に、まずは昨日に戻って壊れていないクーラーのリモコンを取って来る」と言う発想がユニーク過ぎて私のツボを刺激しました。

SF研の部室とか、それぞれのキャラのセリフや行動に笑いがちゃんと入れられていて、前半に張り巡らした数々の伏線を中盤から後半にかけて見事に解消していくところに爽快感を覚えてしまい、ここら辺の作品のまとめ方は、「さすがに本広監督は上手いなぁ」と感心致しました。

●採点
私のこの作品に対する評価は80点です。

正直言ってあまり期待せず、本広監督が「踊るシリーズ」の監督を蹴ってまで作った作品がどんな物なのか?という興味だけで、観に行ったのですが、脚本がしっかり練られた良作だと思いました。

ちなみにこの脚本を書いたのは、劇団「ヨーロッパ企画」の上田 誠さんで、若干25歳の新人脚本家であります。

彼の所属する「ヨーロッパ企画」の「サマータイムマシン・ブルース2005」の公演を偶然観た、本広監督がすぐにこの作品を気に入り、上田さんに映画の脚本化をお願いして、出来上がったのがこの作品であります。

複雑な時系列をギミックとして上手く使い、普通の大学生達が思わぬ事態に遭遇しドタバタするコミカルなストーリー構成には、彼の力量の凄さを感じてしまい、本広克行監督が一目観て、この脚本が気に入った理由がよくわかりました!

やっぱり、才能のある人が観れば、良いものはすぐにわかるんですね!

だから、この作品はタイムマシン好きな人と部屋のクーラーが壊れてしまい、暑くて死にそうな方にオススメ致します。

最後にどうでもいいことなんですが、「上野樹里よりも真木よう子の方がカワイイじゃない!」って思ってしまったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みします。



スイミング・プール

2005-09-05 21:59:44 | 映画 サ行
DVDでシャーロット・ランプリング、リュディヴィーヌ・サニエ出演の「スイミング・プール」を観ました。

●ストーリー
ミステリー作家サラ(シャーロット・ランプリング)は初めての創作活動の行き詰まりや有能な新人作家にばかり目を向けている出版社社長ジョン(チャールズ・ダンス)の行動にイライラしていた。

その態度を見かねたジョンはサラに自分の別荘がある南フランスへの旅行を勧め、サラも気分転換するにはいいチャンスだとこの提案を受け、一人南フランスへ旅立つのである。
訪れた土地は気候も良く、静かで、誰にも邪魔されずに執筆活動に専念できる最高の場所だった。

しかし、サラの執筆が順調に進んでいた矢先、ジョンの娘ジュリー(リュディヴィーヌ・サニエ)が急に別荘にやって来たのだった。

ジュリーがやって来る事を聞かされていなかったサラはすぐにジョンに連絡を取るが、生憎の外出中でジョンに事情を聞くことはできなかった。

若くて自由奔放な生き方をしているジュリーは、到着して早々裸でプールを泳ぎ、毎夜違う男を連れ込んでは激しいSEXを繰り返していたが、この行動がサラを苛立たせ間もなく二人は対立してしまう。

しかし、ジュリーの若さと美しい身体を武器にした大胆な振る舞いに、作家として強い関心を持ったサラは、ジュリーを題材にしたこれまでにない作風の作品を書き始める。

そんなある日、前夜ジュリーが連れてきた地元レストランで働く男・フランク(ジャン=マリー・ラムール)が急に姿を消したのだった。

不審に思ったサラがジュリーにフランクの事を尋ねる為、プールサイドに向かうと周囲に血痕が点々と落ちているのを発見する。
サラがこの血痕について問い詰めると、ジュリーは曖昧な返事を残し走り去ってしまうのだが…。

●感想
フランス映画らしい、落ち着いたトーンで綺麗な映像が目に残る良い作品でした。

ジュリーを演じたリュディヴィーヌ・サニエの冒頭からの大胆なヌードに感激し、ストーリーの展開も相まって最後まで画面に引き付けられてしまいました。

私は男なのでどうしても女性のヌードシーンが出てくると嬉しくなってしまうのですが、リュディヴィーヌ・サニエのように美しいプロポーションの女優さんが何度も脱いでくれて感無量でした!

ヌードシーンも多いのですがストーリーに沿った必然的なものであり、景色や天候のいい明るい場所で演じているので、いやらしさは余り感じず、「開放的なジュリーの性格を表現する手段として上手く使われているなぁ」と感じました。

若くて美しいジュリーに触発されたサラが、段々と大胆な行動をとる女に変貌していく過程を楽しんで観ることができる作品でもありました。

●採点
私のこの作品に対する評価は75点です。

色々なブログでこの作品の評価が良いのを知り、前から観てみたいと思っていて、今日やっと観たのですが、私にとって充分「有り!」な作品でした。

ジュリーと秘密を共有してからの、サラの以外な行動に驚き、ラストで「あー、だからあの時は、あんな行動をとれたのか!」と、主人公が作家らしい軽いどんでん返し的なオチに納得できる良く出来た作品だと思いました。

だからこの作品はリュディヴィーヌ・サニエの美しいヌードが観たい方と南フランスへ旅行に出かける予定のある方におすすめ致します。

最後にどうでもいいことなんですが、「ジュリーって、本当に男の趣味悪いな~!」って思ってしまったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みします。




ジョニー・イングリッシュ

2005-08-30 20:01:41 | 映画 サ行
DVDでローワン・アトキンソン、ナタリー・インブルーリア、ジョン・マルコヴィッチ出演の「ジョニー・イングリッシュ」を観ました。

●ストーリー
イギリス秘密諜報局、通称「MI-7」。
ここにジェームス・ボンドの様なNo1エージェントにひたすら憧れを持つ男、ジョニー・イングリッシュ(ローワン・アトキンソン)が準スパイの事務職員として働いていた。

今日は憧れのNo1エージェントにジョニー自身で調べてきた、敵国潜水艦のハッチを開ける暗号コードを手渡したのだが、その暗号コードが間違っていた為にNo1エージェントは呆気なく死んでしまう。

その葬儀の最中、何者かが仕掛けた爆弾が爆発し、駐車係りをしていたジョニーとその部下・ボフ(ベン・ミラー)以外の優秀な諜報部員は全て死亡してしまった。

この緊急事態に正式な諜報部員となったジョニーはいきなり王室の「戴冠用の宝玉」の護衛という重大な任務を任され、ボフと共にロンドン塔の警備に向かったのだが、フランス人の実業家・パスカル(ジョン・マルコヴィッチ)が来場客の前でスピーチを行っている最中、いきなり停電となり、何者かに大切な
「戴冠用の宝玉」を盗まれてしまう。

塔の内部を捜索し、床に大きな穴が開いているのを発見したジョニーとボフがその穴の先に辿り着くと、
2人の男達が盗んだ「戴冠用の宝玉」を車に積み込んでいる最中だった。
これを見つけて穴から這い出し、銃を犯人達に向けるジョニーだったが、弾装が銃から落ちてしまうという信じられないミスを犯し、逆に犯人達に反撃され、車で街中に逃げられてしまう。

これを追う為、2人は愛車のアストン・マーチンに向かうのだが、なんと愛車は2人がいない間にレッカー車に載せられてしまっていたのだった。
仕方なく、荷台にアストン・マーチンを積んだまま2人はレッカー車で、犯人達の乗った車を追いかけ、ロンドン市内で白熱のカーチェイスを展開するのだったが、、、。

●感想
いやー、面白かったです!小さな笑い、大きな笑いがたくさん詰まっていて何も考えずに笑えました。

「Mr ビーン」の時は、ほとんどしゃべらず動きだけで笑わせてくれたローワン・アトキンソンですが、この作品にはちゃんとセリフがあり、こちらでもたくさん笑わせて頂きました。

中でも腹を抱えて爆笑したのが、ロンドンの回転すし屋でジョニーと謎の女性・ローナ(ナタリー・インブルーリア)が日本酒で乾杯する前に、ジョニーが自分は日本通であること見せるべく、ローナにしゃべりかけた一言が最高に面白かったです!

どんな言葉だったかここでは、あえて言いませんが、普通の日本人なら死ぬまで1度も使わないようなビックリしてしまう、ありえない言葉でした!
それをまた、マヌケなジョニーが真顔でいきなり言うもんですから何度も観返して、何度も爆笑してしまいました!
私としてはこのシーンを観れただけでも、この作品を観た甲斐があったなー!と思いました。

他にも敵役として、ジョン・マルコヴィッチが出ているのですが存在感は抜群だし、フランス訛りで英語を喋る演技は上手いの一言でした。(ちなみに私は今回、英語の日本語字幕付きで観賞しました。)

またジョニーの部下・ボフ役のベン・ミラーもダメな上司を黙ってサポートする誠実な演技を黙々とこなし、良い役者さんだと感じました。
劇中のボフは優秀なので、もっと出世できたと思うのですが、ジョニーの大ボケに毎回振り回されて、ダメな上司を持った部下の大変さが伝わってきました。

ラストのエンドロールの途中でも、前半の伏線を元にした小さな笑いが隠されているので、最後までちゃんと観て欲しい作品だと思いました。

●採点
私のこの映画に対する評価は70点です。

ストーリーは度返しにして、期待通り何も考えずに笑わせて頂いたので、私としては満足しております。
また、何度となく信じられない失敗をしてもメゲずに物事に立ち向かって行くジョニーの前向きな?姿勢には私自身、少しは学びたいなと思ってしまいました。

だから、この映画はとりあえず何も考えないで、たくさん笑いたいって方と娘さん達に小さなチ○チンが付いている方におすすめ致します。(笑)

最後にどうでもいいことなんですが、劇中の回転すし屋でジョニーが食べていたウニの色があまりにも悪く、「アレって本物のウニじゃないじゃん!」って思ってしまったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みします。



シュレック2

2005-08-22 04:52:45 | 映画 サ行
DVDでドリームワークス制作のCGアニメ「シュレック2」を観ました。

●ストーリー
シュレックとフィオナが、ラブラブのハネムーン旅行からシュレックの住む家へ帰って来ると、家の中には寂しくて勝手に留守番をしているドンキーが、、、。

新婚気分を満喫したいシュレックとフィオナの気持ちなんて、お構いなしに騒ぎ続けるドンキー。
これには、さすがに我慢できないシュレックがドンキーを追い出すと、家の外で騒がしくファンファーレの音が響き渡る。

ビックリしたシュレックとフィオナが表へ出ると、フィオナの両親である「遠い遠い国」の国王と王妃からの使者達が「2人の結婚を祝う舞踏会」への招待状を届けに来ていた。

これには、あまり気の進まないシュレックだったがフィオナの説得に応じ、ドンキーを連れて遥か彼方の「遠い遠い国」へと迎えの馬車で向うことにする。

長い旅路に心底、みんなが飽き飽きした頃、やっと目的地である「遠い遠い国」の城に民衆の大歓迎を受けながら到着するのだが、国王はシュレックをひと目見るなり、あまりの醜さに嫌悪感を表し、食事の席ではシュレックと口論になり2人の関係は最悪の状態になってしまう。

「もし自分の姿が人間だったら、フィオナとの結婚も認められる!」そう思い込んだシュレックは、“妖精のゴッドマザー”の元に相談しに出かけるのであるが、、、。

●感想
いやー、良く出来ていますよねー!感心しました、とても面白いです!
最近のCG技術はスゴイですよね!この作品を観ていて、キャラ達のなめらかな動きにおもわず「これからの映画って俳優いらねーじゃん!」って思ってしまいました。

前作の「シュレック」も劇場で観て好きになったのですが、今回の「シュレック2」は前作を上回るイイ作品になってますね!
ストーリー、カメラワーク、パロディー、音楽、どれをとっても合格点を付けられる作品でした。

特に日本語吹き替えの声優、山寺宏一さんのコミカルかつ軽妙なマシンガントークは本家のエディ・マーフィーとソックリでしたね!
山寺さんも随分、エディ・マーフィーを意識してモノマネしていると思うんですが「多分、エディが日本語でしゃべったらこんな感じなんだろうな」と思い込んでしまうくらい上手かったです!

また映画ファンにはたまらない、他の映画を意識したパロディーシーンも上手くストーリーに折り込んでましたよねー!
私が気付いたのは「ロード・オブ・ザ・リング」「スパイダーマン」「ストリートファイター」「エイリアン」「マスク・オブ・ゾロ」「インディー・ジョーンズ」「ミッション・インポッシブル」「フラッシュダンス」だけだったのですが、アナタはいくつみつけられましたか?

音楽もシュレックの心情を表すように、上手い使われ方をされてましたし、特典映像も中身が濃く、制作する過程や俳優達のアフレコシーンが満載で「本当に細部までキチンと作ってくれてありがとう!」とお礼を言いたくなるような作品でした。

●採点
私のこの作品に対する評価は85点です!(ちなみに前作「シュレック」は80点です。)

「とりあえず観客が楽しめる良い作品を作ろう!」という制作者側のプロフェッショナルな態度が観ている側にもヒシヒシと伝わって来たので、たいへんうれしかったです。

大抵のシリーズ作品は「2作目は1作目を超えられないモノ」なんですが、この「シュレック2」に関しては「珍しく例外的な作品になった」と言えるでしょう!(他にシリーズ化した作品で、私が今までに「2作目の方が良かったなー!」って思えるのは「エイリアン2」くらいですね。)

このストーリーなら、まだまだ続編も作って行けると思いますので、今回のスタッフを代えずに「シュレック3」を制作して欲しいと心から願っております。

と言うことでこの作品は、何も考えず楽しめる映画を探している方なら老若男女を問わず全ての方々にオススメ出来ます!

最後にどうでもいいことなんですが、「チャーミング王子って努力は報われないわ、母親は消えちゃうわで本当に悲惨な人生だなー、、、」って思ってしまったのは私だけでしょうか?

それでは、また何か観たら書き込みします。