
【千葉県でラーメン作りを生業とする職人達のストーリーP4】「大勝@柏」2代目店主松草修平さん、一度閉店しかけた、今年創業40周年を迎える名店の真髄
「大勝が閉店したようです」
そんなネット情報は、昨年の夏頃に聞きました。
大勝が2017年の6月19日から長期臨時休業中でしたが、店頭の臨時休業の告知とは裏腹に、不動産の売り店舗サイトに大勝が載っていた、それが閉店情報の大きな理由。
ま・さ・か、あの大勝が閉店か。。。。
ロッキーの背中にもイナズマが走りました。
柏を代表する、いや千葉県を代表する名店、「永福町大勝軒」で先代が1年間修行、そして大勝が柏に、1978年4月に誕生。
今年の4月で、大勝生誕40周年記念。
まるき、海空土をはじめ、多くのお弟子さんを輩出。
40年を前に閉店か。
ただロッキーは「一縷の望み」、すなわち、売り物件は出ているけど、お店に閉店の文字が、告知がない以上は、まだ再開のチャンスはあるはず、そう信じていました。
そしてその願いは、現実のものになりました。
復活!
2017年10月6日、柏の大勝は営業を再開!
もう心の中で拍手喝采。
歓喜乱舞でした。
早く大勝へ行きたかった。
でもなかなか行けずに、2018年の2月になってしまいました。
柏の駅から歩いて15分強。
決して良い立地ではないかもしれない。
近年はサッカーの柏レイソルの本拠地に行く通り沿いになり、賑やかになったとはいえ、わざわざここに来ないと食べられない貴重なラーメンであることは間違いありません。
大勝は2代目の松草修平さんの代になり、2012年7月21日にお店をリニューアル。
前の場所からちょっと移動した場所に移転しました。
ロッキーも2012年の移転からもう6年ぶりぐらいの大勝。
大勝系のラーメンは食べていましたが、大変ご無沙汰でした。
旧店舗はお店の横に専用駐車場があり、車椅子用のスロープや、待ちの長椅子があり、店内も木の温もりを生かしたカウンター席で、お子様用に小さな割り箸もあって、すごく気にいっていましたが、新しい店舗も、お一人様用のつい立てのあるカウンター席、すなわち、一蘭みたいに隣の人を気にせずに食べられる空間もあり、なかなかナイスですね。待ち席は店外から店内へ。煮干しの風味は変わらず。
この日の店内は店主と、お弟子さんの二人体制。
今回はアリーナ席、厨房がとっても良く見える席で頂くことが出来ました。
自家製のメンマをスープで味付けしている様子から、大きな羽釜でスープ炊き、さらに熊本のラーメン店のように別の羽釜で麺茹で、麺上げも平ザルといった伝統技。
ラーメン職人の真髄を拝ませて頂きました。
店主さんの年齢を考えますと、あと数年で、この「大勝劇場」も見納めになるのかも。
これほど素晴らしいお店、ぜひ千葉県のラーメンを愛するファンの皆さんにも食べてもらいたいですね。
食材が高騰している、煮干しなどの魚介系の食材も高騰、さらに希少化になっている昨今、それでもラーメン1玉150グラム(小)が、620円(税込)なのは、すっごく頑張っている証拠。
2012年の頃は、2代目は4000日以上休まずに、午前11時から午後11時まで通し営業をされて来ました、まさに「ラーメン界の鉄人」です。
今はその無理が祟ったのかもしれません。
でも感謝、感謝ですね、それだけ一生懸命に私たちの為に美味しいラーメンを柏で作って下さったのですから。
40年という月日を刻んでも、ステンレスのトレー、麺が山のように盛り上がった盛り付け、その上に美味しい手作りメンマや、肩ロースのチャーシューが乗り、永福町のようにナルトや柚子はなし、それが大勝流。
ロッキーは柏市民が羨ましくなりました、こんな素敵な名店がお近くにあるジモティに。
「大勝」へGO!
煮干系とんこつらーめん 大勝@柏~永福町大勝軒の流れを汲む名店~休みなく鉄人営業中なう!=2012年のラーメン記事
駐車場はお店の前に3台、向かいに3台の計6台。
ここ20年近くで600円のラーメン1玉は20円のみの値上げ。信じられません!
鉄人店主も、無理ない営業にシフト。
伝統の羽釜。
今でも七人前の、注文がバラバラなラーメンを一手に調理。
名人技!
スープをどんぶりに注ぐ姿にも愛情が感じられます。
無理せずに頑張って下さいませ。
大勝が着丼!
草むら商店の柔らかめに茹でられた麺がまた昔気質。
黄金色の煮干し系豚骨醤油スープ。クリアな味わい。
ご馳走様でした。
最後に店主さんが、「お忘れ物なく」の一言も、大勝魂!
また来ます!