ROCKY MUSEUM (館長日記)千葉県生まれ、千葉県育ち、千葉県在住のラーメン大好きロッキーが日々食べ歩き

CHIBA RAMEN MUSEUM(facebook公開グループ)管理人ロッキー大活躍⭐︎28百万ヒッツ超の人気ブログ

【千葉ラーメン研究家】【館長コラム】冷やし中華はラーメンではない!のか?の巻〜創業半世紀超の若松にて

2017-06-20 | ラーメンレポ(市川市ー本八幡駅周辺地域)

「冷やし中華はラーメンではない!のか?」の巻

2年前の夏からスタートしたフェイスブックの公開グループ「千葉ラーメンミュージアム」。

丁度1年ぐらい前に突然あるメンバーさんから「ロッキーさん、冷やし中華はラーメンではないから、投稿しちゃ駄目ですよね?」そんな質問がメッセンジャーで飛び込んできました。

私はこのメッセージ少々面喰いました。幼少の頃、市川市役所のすぐ近くに「宝来(ほうらい)」という中華料理店がありました。そこのラーメンは、胡椒が効いたラーメンにライスを注文するのが定番のメニュー。そして夏は、ミンミンゼミの鳴き声とともに、冷やし中華をいただくのが、夏の風物詩でした。思えば、ここ10数年は「つけ麺」が台頭、夏は冷やし中華から、つけ麺という思考回路にチェンジ。なぜこの方は冷やし中華はラーメンではないと思ったのか、確かに他所のラーメン投稿グループでも、冷やし中華の投稿を禁じている所もあります。なんでだろう??

いろんな理由が考えられます、夏季限定故に、メディアで取り上げられない、雑誌に載らない、一部のラーメン評論家さんが否定するから、など。

そう思うと、冷やし中華は存続の危機にあるのかもしれない?!

そう思い、冷やし中華を改めて深く研究してみることにしました。

 

「冷やし中華は日本料理であるという定義」

 

冷やし中華の誕生は、1937年(昭和12年)仙台市錦町の「龍亭」だとする説があります。「仙台支那ソバ同業組合」(現・宮城県中華料理環境衛生同業組合)の会合で、中華料理店共通の問題である夏の売り上げ低下の解決法、及び、多数の観光客が集まる仙台七夕の際に売れる目玉商品の開発について話し合われました。そして当時の組合長だった「龍亭」店主を中心に、龍亭が閉店した後に集まって日本蕎麦の「ざるそば」を元に新メニューの開発を行いました。それは現代の冷やし中華とは異なり、湯がいたキャベツ・塩もみきゅうり・スライスしたニンジン・叉焼・トマトを上に乗せた物だったそうです。戦中・戦後の食料難の間メニューからは消えましたが、昭和20年代後半になって復活し、1965年(昭和40年)まで当初のスタイルを踏襲していたそうです。

では現在のような鶏肉、焼き豚、キュウリ等を細切りにして、水にさらした麺の上にのせて、酢、砂糖、醤油などのタレをかけて食べる料理になると、「五目冷やしそば」として東京の神田神保町の「揚子江菜館」が第二次大戦後または1933年(昭和8年)に創作されたという説があります。起源は諸説ありますが、どれも日本で創作されて、時代は第二次世界大戦の前後という点が類似しています。

【千葉ラーメン最新】【中華麺工房 男爵@市川】今年も豪華な冷やし中華の季節がやってきました〜1976年市川南口のアーケード時代、先代から通い続けた味が2代目で進化して登場!

第二次世界大戦後に誕生したとされる、八幡一番街。

1965年、昭和40年創業の中華料理若松。

「名代ねぎそば 月梅(ユーメイ)」が去った、八幡一番街で、サイゼリア1号店が博物館になってしまったこの街で、まだ現役の若松がとても眩しい。

今から40年以上昔、ガキの頃から食べ慣れた若松の中華料理。

昔はもっと活気があったなあ。

「冷やし中華」

そういえば、「冷し中華」と「冷やし中華」、送り仮名はどちらが正しいのか?

 

私の記憶の中の昔ながらの冷やし中華は、「五目冷やしそば」として東京の神田神保町の「揚子江菜館」スタイル。

錦糸卵、きゅうりが富士山みたいに盛り付け。

チャーシューにカニカマ、え?カニカマ。

カニカマは昔ながらだろうか??

カニカマはアラスカのタラバガニが壊滅状態になり、その代用品として昭和50年代に流行した練り物では。

カニカマの前はなんだったんだろう?

もやしは定番であったように思います。

からし(辛子)はマスト。紅ショウガも。

千葉県の昔ながらの冷やし中華は、こんな感じだったと思います。

茹でた麺は水道水で締めて、ちょいぬるめ。

このままだと、美食の時代にはマッチしないのかも。

次回は最先端の冷やし中華をご紹介します!

ところで新横浜ラーメン博物館の「冷やし中華」の元祖・ルーツに対する見解は、こちらです。

 

*下記は市川市を代表するオリジナルの冷やし中華、1976年創業「男爵@市川」です。

【千葉ラーメン最新】【中華麺工房 男爵@市川】今年も豪華な冷やし中華の季節がやってきました〜1976年市川南口のアーケード時代、先代から通い続けた味が2代目で進化して登場!


コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 遂に昨日、JR本八幡駅ビルの... | トップ | 6月20日(火)のつぶやき »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (うーん?)
2017-06-20 10:45:26
冷やし中華がラーメンとして通るなら
中華そば麺を使ったスープ焼きそばもラーメンにカウントされるんですかね?
蕎麦とうどん程の差が無いにしろ今時に合わせてラーメンに所属させるならまぜそばの一派ですかね?

ところで、
ざる中華のラーメン界での疎外感がとても悲しいのですがどう思いますか?
冷やし中華的の酸っぱい醤油、蕎麦風の鰹出汁、鶏ガラ醤油、味噌、塩とバリエーションありますよね?
同じく微妙な季節料理として扱ってほしいメニューです
返信する

ラーメンレポ(市川市ー本八幡駅周辺地域)」カテゴリの最新記事