世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ

今日も、素敵な絵本を一冊紹介したいと思います

『世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ』

2012年、環境悪化した地球の未来について話し合うため、ブラジルのリオデジャネイロで国際会議が開かれました。

この絵本は、南米ウルグアイのムヒカ大統領の演説を意訳して子供向けの表現に変えています。

実際は、ムヒカ大統領は、ウルグアイの公用語であるスペイン語で演説しました。

彼は、給料の大半を貧しい人のために寄付し、大統領の公邸には住まず、町から離れた農場で奥さんと暮らしています。花や野菜を作り、運転手付きの立派な車に乗るかわりに古びた愛車を自分で運転して、大統領の仕事に向かいます。

彼は演説の中で、

「社会が発展することが幸福をそこなうものであってはならない。発展とは、人間の幸せの味方でなくてはならない。

人間が生きるためにギリギリ必要な土台は、
人と人とが幸せな関係を結ぶことー
子供を育てることー
友人を持つことー
地球上に愛があることー

なぜなら、幸せこそが最も大切な宝だから。人類が幸福であってこそ、よりよい生活ができる。私達がよりよい生活をするためにたたかう時、これを覚えておかなければならない」

と言っています。

貧乏とは、少ししか持っていないことではなく、無限に欲があり、いくらあっても満足しないことだそうです。

《人類の幸福とは何か》を深く問いかける絵本でした