『ツキ計画』
新潮文庫、番号9、『ボッコちゃん』収録。
バカSF!(←褒め言葉)
この話は、勢いで一気に読んだ方がいい。
内容の紹介=ネタバレにしかならない。
プロットからして、冒頭と結末だけで成立する。
その間のやり取りも面白いが、省いても支障ない。
タイトルはダブルミーニング。
一つは、普通に「月」。
物語では、月旅行を一般化するにあたっての最新研究について描かれる。
もう一つは、「憑き」である。
その研究では、旅行者に色んな獣を取り憑かせてアレコレするのだ!
その後アレコレあって、最後は原点に、原典に還る。
憑き物といえばの典型例に、取材者は巻き込まれ、
絵に描いたような(小説だけど)落語ネタで締め。
幻覚が解けた後の展開に、取りあえず合掌しときます。
それでは。また次回。