好事家の世迷言。

調べたがり屋の生存報告。※かつては名探偵コナンと逆転裁判、今はシティーハンターとADV全般の話題が主。

異世界転生、乙女ゲームの悪党ポジで。

2019-11-01 | 物語全般

『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった』(by山口悟)、第2巻まで読了。

webの「小説家になろう」版の時から、繰り返し読んでいる作品。
来年春のアニメ化情報を機に、書籍版を購入。
全文読んで、なおも購入したくなるのは、それだけで良作の証拠だ。

さて。この作品の感想を語るには、大量の予備知識が必要になる。
主人公のカタリナ・クラエスは、いわゆる「異世界転生」して、
「乙女ゲーム」の「悪役令嬢」役になっていると、ある日気づいてしまう。
簡単にいえば、少女漫画で(本来の)主人公を邪魔する悪党ポジに
なってしまってるというわけだ。

もし、このまま物語通りに進めば、カタリナは殺されるか国外追放かの二者択一だった。
が、幸いだったのは、カタリナが「目覚めた」のがまだ8歳の幼少期だった事。
持ち前の気質を取り戻した彼女は早々に、将来たった一人で生き抜いていく努力を始める。
剣技や魔力を鍛える傍ら、貴族でなく農民として働くため、畑仕事に精を出す。
また、彼女の最大の長所は、他人を決して非難しない事。
その強い共感力から、周りのサブキャラ達ーー個人能力は高いのに
自己肯定できずにいるーーと、いつしか固い絆を結んでいく。
数知れない人々にとって、恩人のような存在になっていく。

極端な悪人が登場せず、遣われている文体も礼儀正しい。
いわゆるジュブナイルとしてオススメの作品。
恋愛ゲームの知識が要るため、年少者には読みにくいのが残念なくらいだ。

さて。第3巻以降はweb版の外伝、そして書籍版独自展開。
少女小説を気に入ったのは久しぶり。楽しませて頂こう。

それでは。また次回。