好事家の世迷言。

調べたがり屋の生存報告。※かつては名探偵コナンと逆転裁判、今はシティーハンターとADV全般の話題が主。

異世界移住計画。

2019-11-03 | 物語全般

『量子宇宙干渉機』(by J・P・ホーガン)、読了。

『星を継ぐもの』『未来からのホットライン』『時間泥棒』『仮想空間計画』……
と読んできたホーガン作品。今回も興味深い内容だった。

時は21世紀。
無限数に存在する「世界」を知覚しようと作った機械。
ところが実際には何とその機械は、被験者の意識を、
そういった別の「世界」へジャンプさせる物だった。

このヤヤコシイ世界観が
1996年に既に世に出ていた事に改めて驚かされる。

やがて研究者に被験者たる3名は、
「別天地」と名付けた或る「世界」に辿り着く、

戦争間近の緊張状態である元の「世界」と違い、
「別天地」では何と第一次大戦から起こっていない。
科学はゆっくりと進んでいるが、
それは人々の競争意識が高くないから。
その、争いのない平穏な地へ、最終的に3名は移り住む事を選ぶ。

ただ本作、一つだけ引っかかる点がある。
意識を「別天地」へ旅立たせた三人が、元の世界に残した身体の事。
彼らの主観では、古い余分な殻を脱ぎ去ったようなものだが、
客観的に有り体に言ってしまうとコレ、
安楽死してるように見えてならんのです。
位置の近い宇宙同士は同じ行動を取るのだとしたら、
他の世界とまた問題が起きたりしないのか、ちと心配である。

それでは。また次回。