理科系人間のマクロビオティックメモ

マクロビオティック・健康に関する考察と情報をつれづれなるままに。

肉を断つ(5) まとめ

2005-08-05 | マクロビを学ぶ
思ったより楽に肉をやめられたという話に対し、macrobi papaさんから「普通の人が肉をやめられないのは、肉がなかったら何を食べてよいのかわからないというのもあるかも」というコメントをいただきました。確かにそうですね。前に「じゃあ何を食べるの!?」という話でも書きましたが、やめたあと何を食べてよいのかわからない、やめたあとの食生活に困るというのは大きな要因の1つに挙げられそうです。

これを含めて考えると、体に害のあるものをやめるときの悩みというのは以下の3つに分けられるような気がします。

(1) やめたものを食べたいという欲求を抑えるつらさ
(2) やめたあとの食生活のさびしさ
(3) やめることによる栄養の不足

(1)と(2)は似ていますし密接に関係していますが、異なる悩みです。(2)は好きなものをやめる場合にたいていついてくる悩みだと思いますが、他のものに楽しみを見つければ解決します。例えば肉の場合なら、野菜中心の食事が前よりおいしく豊かに感じられるようになれば(2)は緩和されます。そのための食生活の指針を示すということもマクロビオティックの役目の1つだと思います。

(1)(3)の事情はものによって異なり、肉の場合は(1)はさほどではありませんが、前回書いた通り(3)の問題はあります。逆に甘いもの(砂糖)の場合は(3)は問題になりませんが(1)が大変。何をやめるにしても一筋縄ではいきませんね。精進精進。

2 コメント

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面白い論考、注目してます (zaiz_japan)
2005-08-09 18:38:00
 rice-addictさん、こんにちは。zaiz_japanと申します。こちら

のブログよく拝見しています。2年前からマクロビオティック風

の玄米菜食的な食生活(『好いかげんマクロ』と呼んでます)を

始め、最初の7か月で23kg痩せ、今は健康そのものです。以前

は人並み以上、頻繁に肉を食べており、飲み助で刺身や煮付けに

目がなく、一日4食という具合。料理を作るのも好きです。それ

まで玄米は「食べたことがある」程度。やはり白米ご飯に代わる

ものはないと信じていました。



 macrobi papaさんの、「肉がなかったら何を食べてよいのか

わからない…かも」。これ、あると思います。私たちは米が主食

だと聞かされ、当たり前と思って育ってきましたが、白米ご飯の

献立を考えたとき、肉や魚を使ったメインディッシュがないと、

まともな食事の雰囲気がしないのですよ。知らずのうちにメイン

ディッシュ=主役(主食)、白米ご飯=(大抵のメインディッシュ

に合う最高の)脇役(副食)という構成に慣れてしまっています。

 旨味成分にグルタミン酸、イノシン酸、グアニル酸があります。

グルタミン酸は昆布やチーズ、野菜類に多く含まれ、イノシン酸

は煮干しや鰹節、肉・魚類、グアニル酸はキノコ類ですが、マク

ロビオティックは禅思想の流れで「不殺生戒」によりイノシン酸

を使わない。現代食はグルタミン酸とイノシン酸の組み合わせに

よる旨味の相乗効果に頼っており、ないと物足りなく感じる舌に

なっています。精進やマクロはグルタミン酸とグアニル酸の組み

合わせ。野菜のような淡味の食材を、素朴に滋味掬するに向いて

いるけれど、その素朴さゆえか味に「パンチ」が出ないのです。

野菜だけの野菜炒めと、肉野菜炒めを食べたときの満足感の違い

でしょうか。



 読者として御礼旁々、ご挨拶まで。
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> zaiz_japanさん (rice-addict)
2005-08-09 23:30:36
はじめまして。コメントありがとうございます。今後ともよろしくお願いします。

以前の食生活とかマクロビオティックによる減量とか、私の経歴(?)とかなり似ているところがありますね。私は下戸なのと料理が苦手なのが違うところです。zaiz_japanさんのブログにある料理、おいしそうですね。そういうのがササッと作れるようになるといいのですが。

肉が食べたくなる原因を、これまではなんとなくエネルギー源としての肉を主題に書いていましたが、うま味による分類は考察の価値ありそうですね。イノシン酸がないと物足りないけど、ない食事に慣れてしまえば結構快適なのはなぜかも一度考えてみたいところです。
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