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理科系人間のマクロビオティックメモ

マクロビオティック・健康に関する考察と情報をつれづれなるままに。

玄米の食べ方四原則

2005-12-02 | 食材・料理
前回もちょっと書きましたが、私のまわりには「玄米はまずい」と言う人が結構います。傾向として、年配の人たちは「玄米は貧乏くさい」というイメージを強く持っておられることが多く、むしろ若い人たちの方が最近の健康ブームもあって先入観なく入れるようです。それと、どうも米どころ出身の人には「玄米は米じゃない。白米が一番」という人が多い気がします。年配の人と米どころの人。米や和食に愛着があるはずなのに玄米ぎらいの人が多いのは皮肉です。

逆に私が食べているのを見て「玄米を試してみたい」と言ってくる人もいます。そういう人たちと「玄米をどうやって食べたらいいか」の話をしているうち、気をつけるべきことがだいぶ固まってきました。最近では以下の4つを強調するようにしています。玄米食を実践されている方には当たり前のことが多いですが。

(1) 銘柄を選ぶ
白米でもそうですが、銘柄によってかなり味が違います。スーパーで売っている「普通の炊飯器で炊けます」という玄米はたいていまずいです。もちろん味にこだわるだけではなく無農薬のものを選びたいところ。
今までいろいろ食べてみた中でおすすめは以下の3銘柄の玄米です。
・生命あふれる田んぼのお米
・「感動米」のマイセン
・へんこの米屋の銀しゃり米

(2) 白米と混ぜない
私も最初に玄米を食べようかと思った時は白米に混ぜるのかと思っていました。好みの問題かもしれませんが、混ぜるとかえって違いが気になるのではないかと思います。そもそも玄米と白米では炊き方が違うので、混ぜて炊いてもどちらかがうまく炊けないはず。
混ぜて炊くぐらいなら、前回も書いた分づき米や胚芽米+雑穀にした方がよさそうです。

(3) ちゃんと炊く
上でも書きましたが、玄米用の炊き方をしないといけません。私は玄米コースつきの炊飯器を使っていますが、圧力鍋や土鍋で炊くこともできます。なんとなく土鍋で炊くのが本道のように思ってしまう(炊き方が自然に近いから)のですが、どんなもんでしょう。私はこれら3つの炊き方の食べ比べはできていません。
玄米の炊き方はいろんなページにあります。例えば以下。
"美味しい"玄米の炊き方
玄米の炊き方

(4) よく噛む
基本ですね。理想は100回、最低でも30回。噛まないと白米より消化が悪いというのもありますが、玄米の場合はよく噛んだ時の甘い味が白米より深いので、これを味わいたいところです。

おかずも含めた「玄米のおいしい食べ方」については、zaiz_japanさんが「玄米嫌いのご主人《攻略法》」という記事に書かれています。なるほどとうならされる内容。必見です。

米の使い分け

2005-11-28 | 食材・料理
先日会社の人と飲みに行った時、私のことを「意志が強い」と言う人がいました。なぜかと聞いてみると、「まずい玄米を食べ続けているから」。またかと思いながら「玄米はおいしいですよ」と力説したのですが、理解してもらうのは大変です。

ただ、必ずしも米は玄米だけでいいとは言い切れないところがあります。cocomeloさんのブログで、「玄米をどれくらいの割合で食べるか」という話がありました。以前にマクロビ・パパさんのブログでも同様のことを書かれていました。

米には精米のしかたによっていろんな種類があります。これまでわかったことをまとめてみます。米の部位(ぬか・胚芽・胚乳)については例えば「玄米を食べてみませんか」というページに図があります。

玄米: 収穫した米を脱穀してもみがらだけを取ったもの。胚乳(白米の部分)だけでなくぬかや胚芽も含む
マクロビオティックで重要な役割を担っている玄米。栄養の点からはこれが一番です。しかし夏場などにあまり玄米だけ食べていると陽性過多になってつらい(水気を多くして炊くとある程度楽ですが)。また、ぬかと胚芽があるのでよく噛む必要があります。
特に後者は小さい子供がいる場合は要注意です。うちの次女(4歳になったばかり)に玄米を食べさせると、消化せずにそのまま便に出てくることがあります。よく噛めと言っても無理なので、玄米を常食させるのはまだ早いなと思っています。
ただし消化しやすく調理することは可能で、hallick先生ミネラルスープはおいしくて栄養も非常にあるので、時々作っています。玄米1合で家族4人に十分な量になります。

分づき米: 玄米を白米に精米する途中の段階で止めたもの
ぬかが部分的に、胚芽はほぼ残っています。精米の程度によって三分づき、五分づき、七分づきなどがあります。数字が大きいほど白米に近くなります。いわば玄米はゼロ分づき、白米は十分づきです。
子供の消化の点ではこれがよいと思って五分づき米を試してみたのですが、炊飯器でうまく炊けないのが難点です。これは多分、単に分づき米用の炊飯コースがないからで、白米コースだとパサパサになり、玄米コースで炊くと粘り気が出すぎます。土鍋や圧力鍋で分づき米用の炊き方をすればかなり有望かも。
[11/29追記]
マクロ美風さんからコメントをいただきました。分づき米コースのある炊飯器もあるそうです。それならおいしく炊けそうですね。

胚芽米: ぬかを取り去って胚芽と胚乳だけにしたもの
白米に胚芽がくっついた形をしています。ぬかの分の栄養はなくなりますが、それでも白米よりはかなり栄養があり、味の方は白米とほとんど変わりません。玄米の苦手な人にはおすすめです。これに米以外の雑穀を混ぜて食べればかなりいいのではないでしょうか。

白米: ぬかも胚芽も取り去ってしまって胚乳だけにしたもの
マクロビオティックを知るまで長年食べてきた白米なんですが、安いということと銘柄が多くて選択肢が広いということ以外には特にメリットなし。

結局、うちでは玄米と胚芽米+雑穀の2通りを場合に応じて使い分けることにして、白米は全廃しました。胚芽米に入れる雑穀は

・丸麦、はと麦などの麦御飯系
・もちきび・もちあわ・アマランサスなどの小粒系
・黒米(もっちりしておいしい)
・市販の雑穀パック(何種類かの雑穀を混合したもの)

のいずれかを気分で選んでいます。これで結構快適です。

P.S. このブログも開設1年を迎えました。最初の記事では結構大上段にふりかぶったことを書きましたが、何を書くべきかについてはあまり重く考えず、気楽に続けていこうと思います。今後ともよろしくお願いします。

おにぎりとおむすび

2005-10-22 | 食材・料理
サラリーマンの夕食」で、冷凍させた玄米おにぎりを自然解凍させて夕方に食べるという話を書きましたが、考えてみれば別におにぎりにする必要はなく、普通の玄米ごはんを冷凍して持って行ってもいいわけです。でもなぜか会社に持って行く分は必ずおにぎりにしています。その方がなんとなく気分よく食べられるのです。

うちの娘たちも、ごはんを食べたがらない時におにぎりにして海苔でも巻いてやると、とたんにペロリと食べてしまうことがよくあります。おにぎりはそういう魔法のような力を持っています。

そんなことを考えていたら、前から疑問に思っていたことを調べたくなりました。「おにぎりとおむすびはどう違うのか?」です。

私自身は必ず「おにぎり」と言います。「おむすび」と言うとなんとなく女性的な感じがします。それと、関西で生まれ育った私のまわりには男女を問わず「おむすび」と言う人がほとんどいないように思います。これらのことから、少なくとも「おにぎりは男性的、おむすびは女性的」「おにぎりは西、おむすびは東」のどちらかの傾向はあるんじゃないかと思っていました。

「おにぎり おむすび」でググったりヤフったりしてみると、たくさん出てきました。いくつかのサイトの情報を総合すると、

・「おにぎり」は「握り飯」を丁寧に言った言葉。元はもち米を蒸した強飯(こわいい)を握ったもの。後にうるち米で作られるようになった。
ルーツは屯食(とんじき)と呼ばれるもので、平安時代・鎌倉時代に宮中または貴族の家で催し物があったときに下人たちにふるまった酒食。ここで器に飯を正装に盛らずに握って間に合わせたのが始まり。
・「おむすび」という言葉は「おにぎり」より新しく、江戸時代に京都御所の女官たちが女房言葉としておにぎりを言い換えたのが始まりとされている。女官たちのしゃれ言葉「おむす」から「おむすび」になった。これが大坂・船場などに伝わり、関西に広まった。

「おむすび」が女房言葉であることからすると、私が感じていた「男性的・女性的」の区別は結構当たっているようです。しかし「西・東」については、私の思っていた通り「おにぎりは西、おむすびは東」と書いてあるページと、逆に「おにぎりは東、おむすびは西」と書いてあるページがありました。ちなみに千葉県(の一部?)では、小さく握るのが「おにぎり」、大きく握るのが「おむすび」と使い分けられているそうです。

「方言周圏論」というのがあり、昔の言葉は京都から他の地方へ放射状に広まっていったといいますから、先に生まれた「おにぎり」が日本中に拡散した後で京都近辺で流行した「おむすび」が関西に定着したと考えると少なくとも関西には「おむすび」が多いはずですが、私の感覚とは合わないので腑に落ちないものがあります。

ブログ「Orbium -そらのたま-」の「おにぎりとおむすびの違いは?」という記事では、主要コンビニでどちらを呼び名として使っているかなどの興味深い情報を書かれています。この中のNHK食料プロジェクトの「全国のおにぎり情報」によると、東西問わずおおむね「おにぎり」(または「○○にぎり」)が優勢ですが、関東から東海道にかけては「おむすび」(または「○○むすび」)が多いようです。簡単に東西には分けられないということでしょうか。

同じ記事で、「『おむすび』は『産霊(むすひ)』からきており、神の力を授かるために米を山型(神の形)にかたどって食べたので、『おむすび』の形は三角形である」とのことなのですが、他を調べると逆に「おむすびは俵型、おにぎりは三角」と書いてあるページもありました。私の感覚ではおにぎりは俵型なんですが。

どうやら、「おにぎり」と「おむすび」の周辺にはいろんな由来や説があるようです。みなさんは何と呼び、普段どういう形のを作られているでしょうか。

[参考ページ]
「おにぎり」と「おむすび」はどう違う?
おにぎり・おむすび
おにぎりとおむすび
「くいだおれ学博士」になる

おいしい玄米とは?

2005-04-10 | 食材・料理
なかなか氏から質問をもらいました。

■ 質問
rice-addictさんの「おいしいご飯(玄米)の基準」は何でしょうか?
以前の記事に「ねばりがあっておいしい」という記述がありましたが、おいしさのポイントはねばりでしょうか?
といいますのは今、三種類の玄米を食べ比べています。どれも厳選された高次元の戦いなので、どれがどうおいしいか? と言われてもわからなくなってきました。

■ 答
難しい質問です。食べ物のおいしさというのはしょせん主観的なもので、明らかにまずいものというのはあっても、おいしい方はある程度以上のレベルになると音楽のように人によって好みが異なるものですよね。というわけであくまで主観的な話になりますが。

玄米のおいしさは白米のそれとは違ってきます。要素に分けると以下のような感じでしょうか。

・味
文章で書くのは難しいのですが、白米の部分(胚乳)のでんぷんの味やほのかな甘さとまわりのぬか・胚芽の味がうまく調和していること。玄米の場合、なぜか妙に粉っぽい味になってしまうことがあります。それと、口に入れた時だけでなくよく噛んだ後に出てくる甘みも重要です。これが深みのある甘さになっているとgoodです。

・香り
玄米には独特の香りがあります。ぬかくさくなってしまうとダメですが、ほどよい香ばしさが出ているのがいいですね。

・粘り
質問にも出てきましたが、これは適度に。好みが分かれそうです。私は比較的粘りのある方が好きですが、自然食レストランなどで出てくる玄米は粘りのありすぎるものが多いと思うのは私だけでしょうか。主に炊き方によるものだと思います。

・固さ
玄米は白米より固いものですが、その中でも固めが好きな人とやわらかめが好きな人がいます。私はどちらかというとぬか・胚芽が白米部分と一体化した感じのやわらかめが好きですが、固い玄米の弾力性も捨て難い。

以上のような観点とは別に、玄米の場合は「もみがらがきちんと除かれていること」というのもあります。もみがらが入っているとその分まずくなりますが、これまで食べた銘柄の中にはかなりたくさん入っているものもありました。洗う時に1つ1つ取り除くのにも限度があります。

総合して考えると、玄米は芯の白米の部分(胚乳)とまわりのぬか・胚芽がうまく調和しているときに特においしく感じるような気がします。玄米食を始めるまでずっと白米を食べていたせいかもしれません。

「三種類の玄米を食べ比べているが、どれがどうおいしいかと言われてもわからない」とのことですが、判定する方法が1つあります。それぞれの玄米を食べた時の「うまい!」という自分の気持ちをよく覚えておき、その強さを比較するのです。「メタ自分による快感測定法」とでもいいましょうか。

そういう意味では、おいしさの基準は「幸福感」です。結局、食べた時に「うまい!」という幸福感をより強く感じられる米がおいしいということだと思います。

玄米中毒

2005-01-28 | 食材・料理
胃カメラ検査
「えーと、ごはんは食べないで来てくれましたね?」
「はい、パンにしました」

この笑い話のように「ごはん」という言葉が「食事」「米」両方の意味になるのは、日本人の米に対する愛着を表しています。欧米の人たちと話していると、彼らにとってのパン(あるいはじゃがいもやとうもろこし)に比べて日本人にとっての米はより特別な意味を持っているように感じます。

goo IDのrice-addict(米中毒)の通り、私も子供のころから米が大好きでした。この場合の「米」はもちろん白米で、いつも「世の中に白いごはんほどうまいものはない」と言っていたんですが、ここへきてライバル出現。白くないごはん、玄米です。

玄米の効用はマクロビ本でなくてもいろんなところで説かれていますが、苦手な人も多いようです。私の場合は最初から全く抵抗なし。早食いでガーッといくなら(以前の私はもっぱらこれでした)白米もいいのですが、よく噛んで味わって食べるなら玄米の方が慣れてくるとおいしいように思います。ぬかや胚芽があるせいで、噛んで甘くなってきた時の味に深みがあるような感じがします。おかげで白米と違い、ゴマ塩や鉄火みそをかけた玄米だけで十分朝食になります。「ごはんだけでごはんになる」のです。

家ではいつも炊飯器(玄米コースつき)で炊いています。炊き上がるまで2時間かかるのですが、スイッチを入れたら放っておけるしタイマーでも炊けるのはやはり便利です。土鍋や圧力鍋で炊くとまた違う炊き上がりになるそうなので、一度やってみようと思っています。

どうせならおいしいのを食べたいので、インターネットでよさそうな玄米を調べて10種類以上食べ比べてみました。その中で私も家族もイチオシなのが「生命あふれる田んぼのお米」。ねばりがあって本当にうまいです。無農薬・有機栽培で、田んぼを耕さない「不耕起農法」で育てているそうです。

会社や出張先ではレトルトの「有機玄米ごはん」を食べています。温めなくてもよく噛めば十分食べられます。しかしもちろんちゃんと炊いた玄米には及びません。最近帰りが遅かったり出張が多かったりして家で玄米を食べられることが少ないのが悩みです。携帯ジャーを買って、炊いた玄米を入れて会社に持って行こうか? などと考えています。

第一大根湯

2005-01-05 | 食材・料理
遅ればせながら、あけましておめでとうございます。

年末年始は私の実家と妻の実家にハシゴで帰省してました。妻の実家は海の近くにあるので、いつも新鮮な刺身をごちそうしてくれます。あまり新鮮な魚の入らない大阪近辺で生まれ育った私としては、これを食べない手はありません。タイにヒラメにハマチにイカにフグにカンパチにと、脂ののったのをたらふく食べてしまいました。

こういうときは刺身と一緒についてくる大根の千切り(ツマ)をたくさん食べ、さらにあとで第一大根湯を飲みます。梅醤番茶と同じく、お茶に醤油を入れる変な飲み物。そもそも熱のある風邪を抑えるのに効果があるようなのですが、肉や魚の毒消しにも使われます。私は長年たまった肉気を取るために普段から時々飲んでおり、特に肉や魚を食べたあとはなるべく飲むようにしています。

大根の辛み成分として含まれているイソチオシアナートは、白血球の活性化と殺菌の作用を持ち、肉食で汚れた血をきれいにしてくれるそうです。刺身のツマに大根がつくのもそのためなのです。また大根にはカリウムやカルシウムが多く含まれているので陰性で、体を冷やす働きがあるために熱さましに用いられるのでしょう。逆に熱の出ない風邪に使うと悪化させることがあるらしいので要注意です。

[第一大根湯の作り方]
(1) 大根おろし大さじ3杯をどんぶりに入れる
  普通の太さの大根なら1cmぐらい輪切りにしたものをおろせば大体OK。
(2) 大根おろしの1割の量の生姜おろしを加える
  生姜粉末を使う手もあります。
(3) 醤油を大さじ1杯加える
(4) 熱い番茶2合を注ぎ、かき混ぜる
  三年番茶がおすすめ。

・風邪の治療ではなく肉や魚の毒消しに使う場合には生姜おろしは加えなくてもいいようです。
・大根の皮にはビタミンCが多く含まれています。むかずにおろしましょう(一物全体)。
・2合というのはかなり多いので、きつい人は全体に量を減らしましょう。私は慣れてしまっていつも2合飲んでいます。

大阪のマクロビレストラン

2004-12-27 | 食材・料理
マクロビを実践しようとすると、外で食事をしようとする時にいつも苦労することになります。普通のところは何を頼んでもほとんど肉か魚か砂糖が入ってますから。外で食べるものに困ると、私はだいたいそば・うどん(だしに魚を使っていると思うがそこは目をつぶる)か野菜カレー(ルーに牛肉エキスを使っていそうだがそこは目をつぶる)に走ります。そんな中、マクロビ食を出してくれるレストランも本当に少数ながら存在します。

今月になって、大阪の心斎橋にある「ママンテラス」に家族で2度行きました。前は難波の地下街にあったそうですが、移転して店舗を拡大されたようです。3フロアあるビルの1Fが健康食品の売店とお菓子、2Fがカフェ、3Fがレストラン。

1度目はランチコース、2度目は和膳を食べたのですが、ごぼうの天ぷら、豆腐とれんこんの揚げもの、ひよこ豆の煮物など、どれも逸品で、妻ともども大満足でした。今さらながら、野菜と豆類でおいしいおかずができるものだと感心。玄米と味噌汁がおかわり自由なのも私にはうれしいところです(つい食べすぎてしまいますが...)。2人の娘もスパゲティやれんこんうどんを喜んで食べてました。こういう店がもっと増えてくれるといいのですが。

今年はクリスマスケーキをここの1Fで頼みました。もちろん砂糖・牛乳・卵不使用で、メープルシロップや米飴で甘味を出しています。食べてみると、一般の(砂糖を使った)「甘さひかえめ」のケーキよりさらに甘さがマイルドな感じ。生クリームのケーキに慣れている娘たちの評価は「まあまあ」でした。

ケーキを受け取ったあと神戸のルミナリエに行って(きれいでしたがものすごい人の数でした)、屋台で牛ステーキやらラーメンやらなぜかメロンパンやら、かなり邪食をしてしまいました。まあこういう日もあるということで、年末にかけてまた玄米菜食を続けなければ。

■追記
下記の記事に、関西のマクロビオティック/オーガニック関連レストランの情報があります。
マクロビという考え方: 京都/大阪/神戸/奈良のマクロビオティック・オーガニック・ベジ・自然食のレストラン情報

梅醤番茶

2004-12-15 | 食材・料理
陽性の飲み物として、マクロビでは梅醤番茶の飲用を勧めています。私は陽性体質で血行がいい方なのであまり体を温める必要がないからか、それほど飲みたいと思わないのですが、飲んでみると結構おいしいし、確かに温かくなってきます。比較的陰性体質だと思われる妻に勧めたら、もともと梅味が好きなこともあり、気に入ってよく飲んでいます。

食前または空腹時に飲むのがベスト。材料としては
・梅干し: クエン酸やビタミン・ミネラルが血液を浄化、細胞を活性化して疲れをとる
・醤油: 酵素が胃腸を活性化して消化吸収を助ける
・生姜: 発汗・解熱・保温作用および殺菌・吐き気抑制作用
・番茶: 整腸・抗菌・鎮静・止血作用
とまあ、体によい作用のあるものばかりを混ぜて飲むわけですが、いずれも普通の食品です。それにしてもお茶に醤油を入れるというのは変な飲み物です。

効能は冷え性・貧血・風邪・下痢から胃腸病・心臓病・腎臓病・肝機能障害、そして糖尿病やガンに至るまで、とにかく幅広く効くとのこと。それと、体を温めるために飲むとか、毎日飲んで上記のような症状を和らげるとかだけではなく、マクロビでは胃に穴が空いたというような急病時の手当てにも使われるようです(他の手当てと組み合わせることが多いようですが)。どうも急性の病気には薬品を使ったり手術したりするというイメージが強いせいか、急病に梅醤番茶が効くというのはにわかには信じ難く、納得するには実際に体験してみるしかなさそうです。いずれにせよ、これだけいろんなことによく効くのなら、4つの材料個々の作用だけではなく、それらの相乗効果のようなものがあるのではないかという感じがします。

梅醤番茶を簡単に作る方法もいくつかあります。作り方をまとめてみます。
(1) ちゃんと作る
・中ぐらいの梅干し1個を湯飲み茶碗に入れる
・箸で種を取り去り、よく突いて練る
・醤油を小さじ1杯加えてさらに練る
・生姜おろし汁を2~3滴落とす
・熱い番茶(三年番茶がおすすめ)を注いでよくかき混ぜる
材料はどれも伝統製法・無添加のものを使いましょう。入れる順番を間違えると効果が薄いそうです。番茶や醤油の量はおいしく感じるように加減します。
(2) 梅醤を使う
梅干しと醤油を練りこんだ「梅醤」というものがあります。これに生姜おろし汁と番茶で作ることができます。生姜おろし汁の代わりに生姜粉末を使ってもいいでしょう。
(3) 梅醤番茶のペーストを使う
梅干し・醤油・生姜・番茶エキスの全てを練りこんだ「梅醤番茶」というペーストがあります。これに湯をかけるだけ。
ただし番茶の味は若干薄めになります。濃い方がよければ(1)(2)で。
(4) 分包タイプのを使う
ペーストが分包になっている「梅干番茶」。オフィスで湯だけで作るような場合はこれがよさそう。妻によると(3)と同じような味だそうです。

むかない料理(2) 給食室だより

2004-12-08 | 食材・料理
うちは共働きなので3歳の次女を保育園に預けています。その保育園の「給食室だより」をぼんやり見ていたら、「一物全体」という文字が目に飛び込んできました。全文引用します。

「野菜が高いのでこんな事いかがでしょう!?」
野菜の高騰が続き、もやし様大歓迎な我が家の食卓。
乾物類などをたくさん使い、試行錯誤する日々が長~く続いています。
そんな中、本や新聞などで「一物全体」という言葉を見つけました。
「なんじゃそら??」という言葉ですが、これがよく読むと、
「ほほぉー」っと感心し、「確かに!」っと納得できるものでした。
さてその意味はといいますと、野菜や果物など食べ物には様々な栄養素が
含まれていて、食べる部分によっても栄養素に違いがあります。
例えば、大根や人参は、皮に近い部分にビタミンCが多く、
葉っぱの部分にはカルシウムや鉄が多いというふうに違います。
その他の食べ物も部分によって違い、あたまからしっぽまで全体を
丸々食べてこそ、そのものの効果が最大限に発揮されるといいます。
いつも捨ててしまう部分や野菜の皮も良く洗い、ちょっとおうちゃくな
感じでざっくりと皮ごと切って使ってみてはどうでしょうか?
そして人参や大根も10本皮を剥けば1本分の重さになります。
どうですか? すこ~しばかりの節約にもなるでしょ!! すこ~しですけど。


なるほど、節約の観点からも一物全体を勧めているわけですね。うちの子は家だけではなく保育園でも皮つきの野菜を食べさせてもらっているのかも。しかし本当に10本分の皮で1本分の量になるもんでしょうか。

この文章、実際には「一物全体」の上に「いちぶつぜんたい」と振仮名がふってありました。いつも「いちもつぜんたい」と読んでしまうのは私だけ?

むかない料理(1)

2004-12-07 | 食材・料理
料理はあまりやったことがありませんでした。米を洗剤で洗ったりスーパーに「ビックリ水」を買いに行ったりするほどではありませんが、「魚を三枚におろす」などという高等技術(?)は持ち合わせていません。しかしマクロビを始めて、外食ではなかなか菜食や砂糖なしが実践できないこともあって、自分で料理を少しやってみました。

マクロビレシピ本などを買い込んでいくつか作ってみると、肉や魚を使わない上に調理料もだいたいは塩・醤油・みそぐらいなのでいたってシンプル。さらに大根・人参・ごぼう・れんこんなどの皮をむかず、煮る時にアクもとらないので楽です。

野菜の皮をむかないのは「一物全体」(丸ごと食べる)の考え方によるものですが、若干食感の変わるものがあるものの、味は特に変わりません。楽で栄養があるのですから一石二鳥です。ある日家族で晩ごはんを食べている時に

「じゃあどうして今まで皮をむいてたのかな?」

ということになりました。人参の皮にしても、ピラーなんか使って律儀にむいてたのに。妻と少し議論しましたがよくわかりません。あとでつらつら考えてみると、理由は以下の3つぐらいでしょうか。

(1) 見た目がきれい
(2) 表面の汚れを取るため
(3) 農薬の除去

(1)(2)は気にしなければ特に問題なさそうです。汚れはスポンジでこすって取っておけば大丈夫でしょう。今や皮をむく意義は(意識しているかどうかは別として)主に(3)にあるんじゃないかと思います。農薬は皮のところに多く蓄積されているといいますから。

結論。野菜は無農薬のものを使い、皮をむかずに食べましょう。