理科系人間のマクロビオティックメモ

マクロビオティック・健康に関する考察と情報をつれづれなるままに。

3つのこと

2005-08-09 | マクロビを学ぶ
先週末は、大学時代からやっている音楽関係のイベントに参加していました。旧知のメンバーと楽しんできたのですが、みんな相応の年齢になっていることもあり、健康に関して悩みを抱えている人が多くなってきたなというのを例年にも増して感じました。

同様の悩みをそれなりに抱える1人として最近思うのですが、人が自分の健康を改善するための行動をきちんと起こす(食事を改善するとか運動を始めるとか)のは、「危機感」「ゆとり」「方法論」の3つがあるときなのではないでしょうか。これらが3つともそろわないとなかなか行動を起こせないような気がします。

まず現状に対して「このままではやばい」という危機感がないと本気で対策を打とうという気になれないものです。「一病息災」ということと通じるものがあります。

さらに、行動を起こすだけの物理的・時間的・精神的ゆとりがあること。危機感があっても、仕事が忙しすぎるとか精神的に切迫しているとかいう状況ではついつい後まわしになり、何かを始めることは難しくなります。ただし危機感が非常に強い場合(ガンにかかってこのままでは死んでしまうとか)にはゆとりがどうとか言っていられないわけで、即行動を起こすでしょう。したがって危機感の強さ次第ではあります。

そして「方法論」。これは平たく言えば、「どうやればいいかについての知識」「正しいやり方の指針」という感じでしょうか。健康ブームとも言える昨今、いろんな情報が氾濫していて、逆に何をやったらいいのかよくわからない状況にあります。正しいやり方を知ってそれに沿った行動を起こさないと、効果が上がらないとかかえって体を壊してしまうとかいうことになりかねません。

これらに対してマクロビオティックはどういう関係にあるかというと、まず健康になるための方法論を示すことは重要な使命でしょう。そして正しく危機感を持つ(いたずらに危機感をあおるのではなく)ための知識・指針を示すことも大事です。さらにひょっとしたら、ゆとりを持って楽しく行動を起こすためにも役立つものなのかもしれません。

そんなことを考えていたら、マクロビ四天王の一人である大森英櫻氏が亡くなられたことを知りました。私はお会いしたことも直接お話を聴いたこともないのですが(ですから「先生」という呼称は使わずにおきます)、氏が示されたマクロビオティックの考え方、方法論はこれからも勉強して自分なりに活用していきたいと思っています。謹んで御冥福をお祈りします。