理科系人間のマクロビオティックメモ

マクロビオティック・健康に関する考察と情報をつれづれなるままに。

100%ジュース(補足)

2005-02-22 | マクロビを学ぶ
100%ジュースについて、ふと思いついたので補足です。こういうやり方もあるのではないかということで。

朝食を抜いたり、朝食を飲物(野菜ジュースやお茶・紅茶)だけにすることで消化器系を休ませて老廃物の排出を促し、体を活性化させるという健康法があります。私はずっと「朝食は絶対にしっかりとる」派だったのですが、最近はミックスジュース(野菜・果物)だけにしています。この方法についてはまた改めて書きたいと思いますが、マクロビオティックの排出や少食の考え方ともかなり整合するものだと思います。

この場合、朝に飲むものとしては「水(あるいは適した種類のお茶)だけ」「にんじん+りんごジュース」「生姜紅茶」などのバリエーションがあるようなのですが、果物100%ジュースが好きならそれを飲むという方法もありそうです。朝ある程度飲んであとはがまんするというやり方です。ただし体が冷えますので、梅醤番茶を一緒に飲むのがおすすめです。また前回書いたように、ジュースはなるべくストレート果汁で。

「朝と決めるんじゃなくて、飲みたい時に飲みたいんだ」ということならちょっとつらいですが...。興味がおありでしたら下記を読むと詳しいことがわかると思います。試す場合は体調と相談しながら無理のない範囲でやりましょう。

[参考書籍]
・体の老廃物・毒素を出すと病気は必ず治る (石原結實) 三笠書房
・長生きしたければ朝食は抜きなさい (東茂由, 甲田光雄) 河出書房新社

[関連サイト]
1日2食健康法

100%ジュース

2005-02-20 | マクロビを学ぶ
前回の「キレイになりたい」に対して質問をいただきました。

■ 質問
100%ジュースファンの私に何かこう「汚い」までいかなくてもどちらかというと否定的なイメージをその理科系的発想で与えてくれませんか?
ちなみに砂糖の入ったお菓子は完全に断ちました。食事でも砂糖はほとんど摂りません。みりんをほんの少しとか。でも100%ジュース(オレンジなど)は止められていません。どの程度砂糖を含有しているのかも分かりません。

■ 答
100%ジュースを含めた果物は、一般にはビタミンが豊富で体によいとされているのにマクロビオティックではあまり摂らない方がよい(種類や場合によりますが)ということになっているので、ちょっと調べてみました。

・糖分については、果物にはショ糖(砂糖と同じ)・ブドウ糖・果糖が含まれていますが、果物の繊維とともに摂ることになるので吸収がゆっくりになり、砂糖菓子などに比べれば害はかなり少ないようです。ただし含有量は多い(オレンジで100g中に糖分10gぐらい、そのうちショ糖が5gぐらい)ので、摂りすぎにならないよう注意する必要はあります。
前回御紹介した「ハリックの診断即治療&虹彩」でちょうど今日、「ダイエットと糖類・・・(ちょっと怖い話) 」という糖類についての記事を書かれていますので、一読をお勧めします(すみません、あまりにもタイミングがよかったのでまたトラックバックさせていただきます)。

・マクロビオティックでは果物は体を冷やすと言われます。カリウムを多く含むために利尿作用で熱が逃げるということも考えられますし、ジュースにすると果物そのままより単純に水分が多いということもあります。イメージを持つとすれば、腸を冷やして内臓の機能が鈍るイメージなのではないでしょうか。

・100%ジュースといっても一般に輸送・貯蔵などの都合で濃縮還元(一度水分をとばして5分の1とかに濃縮し、あとで水を加えて元の濃度に戻す)のものが多くなっています。加熱・冷凍などの処理が入るのでストレート果汁(濃縮・還元の処理をしない)に比べて栄養分が破壊され、また失われた風味を補うために香料などの添加物が入っていることが多いようです。なるべくストレート果汁のものを飲んだ方がいいでしょう。かつ農薬の少ないものとなるとなかなかない(あるいは高い)かもしれませんが。

・それと、「なぜ100%ジュースを飲みたくなるのか?」というところに興味があります。例えば、
  - ジュースではなく果物をそのまま食べるのではダメなのか?
  - 水や茶ではダメなのか?
  - 野菜ジュースや野菜と果物のミックスジュースでは?
  - 100%ジュースを断つと、それ以外のものがほしくなったり逆に食べたくなくなったりするか?
などを考えてみると、というか自分の体に聞いてみると何かわかるかもしれません。

キレイになりたい

2005-02-18 | マクロビを学ぶ
今回の話は多分に感覚的な内容が入っていますので、他の人に通じるのかどうかちょっと自信がありません。

禁煙の話で書いたように、タバコをやめてからちょうど10年になります。禁煙のきっかけは十二指腸潰瘍のあとの胃痛でした。それまで10年ほど吸っていましたが、やめてからは1本も吸っていません。

10年経っても他人が吸っているのを見ると「吸いたいなー」と思うことはありますし、タバコを吸っている夢は時たま見ます。「あーあ、吸ってしまった。でもおいしいなー」と、あきらめと満足感の混じったような夢です。それでも現実世界では吸わないでこられたのは、胃の保護や潰瘍再発の予防ということもありますが、それよりも「せっかくきれいになりつつあるのをまた汚すのはもったいない」という気持ちからです。この場合「きれいになりつつある」のは主に肺です。実際にどれくらい肺が浄化されるのかはわかりませんが、少なくともイメージとしては持っていて、それが喫煙再開の大きな抑止力になっています。

同じように、肉ばかり食べていた私がマクロビオティックを知ってからほとんど食べないでいるのも、腸の中や血液がきれいになってくるイメージ肉食をすると汚れるイメージを持てるからです。脂ぎった肉を見ているとそんな気がしてきます。でなければここまで減らすことはできませんでした。

で、ふと思ったのですが、砂糖や甘いものについては、太るというイメージはあっても体の中が汚れるというイメージを持ちにくいのではないでしょうか。砂糖自体はサラサラしてますから。私自身は甘いものにそれほど執着がないので、「砂糖はよくない」と頭でわかっていればやめることも可能ですが、好きな人は体が汚れるイメージを持てないとつらいのではないかと想像しています。

そんなことを考えていたら、いつも楽しみに読ませていただいている「ハリックの診断即治療&虹彩」に、「血液中のタールは何故?」という記事がありました。タバコを吸わなくても、砂糖や肉を摂りすぎると血液中の糖にタールが付着するんですね。本当に血液が汚れるのです。結構ショッキングな内容にうなってしまいました。

胃痛とつきあう(4) 禁煙

2005-02-15 | 一病息災
~ 1995年初頭 ~

十二指腸潰瘍が治ってしばらく経ったころ、タバコを吸うと胃がキリキリ痛むようになりました。

酒はほとんど飲めないのですが、タバコは1日に12~13本のペースで吸っていました。銘柄はキャビン→キャスター→PMスーパーライトと変遷。ライト志向でした。

吸い始めたころから、体によくないからいつかはやめようとぼんやり考えていました。しかし御多分にもれずなかなかやめられず。一度友人と「1年間禁煙」の賭けをしてピタリとやめましたが、きっかり1年後に再開(友人も同じく1年間禁煙したので賭けは引分け)。その後は「結婚したらやめる」「30になったらやめる」などと言いながらどちらも実現せず。故・中島らも氏のエッセイや小説のファンだったせいで「人間はきれいなことばかりしているとパワーが衰える」という変な強迫観念があったのもやめられない原因(言い訳?)でした。

タバコの害というと肺の話になることが多いのですが、私の感覚では胃腸に対しても相当な影響があります。タバコの煙というのは瞬時に唾液に溶けて胃に入っていきますから。タバコで胃が痛むようになった時、これは潮時かなと思い、31歳の誕生日にやめることにしました。自分のニコチン中毒度というかタバコへの依存度が以前より増してきているように感じたのも動機の1つです。

やめてみると最初の2週間が特に厳しく、「こんなにつらいならやっぱり吸おうか」と思いましたが、徐々に楽になっていきました。それからはや10年になりますが、1本も吸っていません(タバコを吸っている夢は未だにたまに見ますが)。喫煙歴ちょうど10年で終わり。だいたい4万~5万本吸った勘定になります。そう考えるとすごい。

ちなみにその10年前の禁煙時、私にタバコをやめろといつも言っていた妻に禁煙したことを言うのはちょっと悔しいので、気づくのに任せてしばらく黙っていました。するといつまで経っても何も言いません。食後に必ず一服していたのをパッタリやめてるのに。2週間経って「実は...」と明かすと、「あ、そう?」とそっけない返事。女性はよく「髪を切っても気づいてくれない」とか言いますが(私は気づいてるつもりですが...)、こっちの禁煙という一大事の際にはこんなものなのです...。

インフルエンザの床に伏す(考察編)

2005-02-10 | 一病息災
今回寝込んだのは災難ではありましたが、学ぶべきこともありました。

・4日ぐらいずっと38度(時々39度以上)の熱が出ていた割には体や頭はつらくありませんでした。これはあくまで同じくらいの熱が出た過去の経験(いずれも風邪)との相対比較で、つらいことはつらいのですが、今回はインフルエンザでしたし、それに過去より年はとっているわけで、それを考えると普段の(ほぼ)玄米菜食の効果が出ているのかもしれません。つまり腸の中がすっきりしていて血も比較的きれいになっているから、病気を治す以外の余計なところに体がパワーをとられないと想定。うちは共働きのため、何か食べたりするにも平日の昼間は誰もいず、自分で動かないといけないので、体が少しでも楽なのは大きいことでした。おかげでインフルエンザなのに風邪だと思ってたわけですが。

・発病の原因としては睡眠不足と疲労が大きいと思いますが、寝込む2日前に飲み会で肉をだいぶ食べたのは響いているや否や? よくわかりません。

・葛練りにはお世話になりました。便通をよくするための意味もこめて主にフラクトオリゴ糖をまぜて甘くして食べていました。子供のころ時々親に作ってもらった(葛粉ではなく片栗粉に砂糖+熱湯でしたが)のを思い出しながら。胃腸が弱っているときに玄米は重いですが、葛練りなら負担をかけずに栄養がとれます。一応葛根湯と同じ原料なので、発汗・解熱作用のある成分も含まれています。白米のおかゆは胃腸にやさしそうに見えるのですが、あまり噛むことができないので消化の段階で結構負担がかかるようです。

・リンゴがうまかった。しょっちゅうむいて食べていました。熱のある時の食べ物としては定番ですね。

梅醤番茶はほとんどどんなときにでも役に立ちます。特に胃が痛いとき、体を温めたいとき。普段はあまり飲まないのですが、今回はお世話になりました。

・解熱の目的で第一大根湯を飲んでみました。効かなかったように見えたときもあり、医者からもらった解熱剤も使ってしまいました。別の日にはよく効いたように見えます。ちょうど熱の下がるタイミングにあたっていたということも考えられますが。

・体重はだいたい3kg減。回復したら戻るかなと思ってたんですが、今のところその気配はありません。減量が進みました。

・もっと早く医者に行っていたらインフルエンザの薬を処方されていたでしょう。それを服用していればもっと早く治ったかもしれませんが、はたしてどっちがよかったのか? 今回はあまり薬を使わなかったので、自然に治そうとするとどういうことになるのか知ることができたという点ではよかったと思います。

[葛練り(葛湯)の作り方]
(1) 本葛粉大さじ3(葛湯の場合は大さじ1)を200ccの水に入れ、自然塩小さじ2/5(葛湯の場合は小さじ1/10)を加えてまぜる。自然塩の代わりにオリゴ糖、ごま塩、醤油、味噌など、お好みで。
(2) 中火~強火にかけて菜箸でかきまぜる。しばらくするとドロドロに固まってくる。そうなってから1分ぐらいまぜ続け、全体が透明になったらでき上がり。

インフルエンザの床に伏す(後編)

2005-02-05 | 一病息災
前回の続きです。

2/2(水)
朝起きて近所の内科へ。外がこんなに寒くなっているとは知らなかった。
一通りの診察のあと、診断は「インフルエンザでしょう。そうだとしてももうインフルエンザ用の治療をする必要はないから、検査で確定させる必要はないでしょう」とのこと。「これなら強い抗体ができてるから、今年はもうかかりませんよ」とも言われた。普通の解熱剤と咳・痰を和らげる薬を処方される。
あとで調べたことを加味すると、最近はインフルエンザの検査キットというのがあるらしいが、それで陽性だとしても、インフルエンザ向けの治療は発症から48時間以内にやらなければならず、すでにそれを過ぎていてかつもうインフルエンザ自体はおさまってきているので対症薬を出すにとどめたということらしい。
この時点で熱は38度。家に帰ってまた寝る。相変わらず葛練り・果物・梅醤番茶・第一大根湯だけで過ごす。リンゴがうまい。
ここまで仕事場には「今日も休みます」と毎日連絡していたが、この日は観念して「今週いっぱい休みます」と連絡。ちょっとすぐには治りそうにないし、ウィルスが残ってるかもしれない。
医者でもらった薬はなるべく使わずにおこうと思って飲まずにいたが、夜になって熱が上がり、39度を越えた。第一大根湯400ccを飲んで布団に入っていたが下がらず、ちょっと危険かなと思ったので解熱剤を飲む。とたんに37.8度まで下がった。

2/3(木)
引き続きひたすら寝る。熱はずっと38度くらい。
この日は節分。夜、妻が太巻き(節分の日にその年の恵方[今年は西南西]を向いて無言で丸かじりするのが大阪周辺の風習だが最近は他の地方にも知られてきた模様。そもそも海苔業界が販促のために始めたという話もある)を買ってきた。この時少し調子がよかったので「えびサラダ巻のえびだけ除いて丸かじりしようかな?」と迷ったが、まだ胃の調子がよくないので断念。豆も食べず、節分なのに葛練り。
夜になるとまた熱が上がって39度を少し越えた。今度は解熱剤を飲まずに第一大根湯400ccを飲んで様子を見る。布団の中でおとなしくしていると38度まで下がってきた。そのまま寝る。

2/4(金)
朝起きて熱を測ると37度ぐらい。ここ4日ほどずっと38度以上あったから、かなり治ってきたということか。体も相当楽になった。朝食は葛練りに味噌を入れてみた。予想外にうまい。
久々に違うものを食べようかと思ったら無性にソバが食べたくなった。体調も戻ってきたので近所の蕎麦屋に行ってとろろ板そばを食す。
夕食は家族と一緒に、久しぶりに玄米と野菜いためを食べてみたが、予想に反して玄米はうまくない。まだ本調子ではないと実感。
ブログを更新し、久しぶりに風呂に入ってさっぱりして寝る。

というわけで、なんとか回復しました。いろいろ勉強になることはありましたが、好んでなるものではないですね(当たり前ですが)。みなさんもインフルエンザには気をつけましょう。

この経験で実感したり考えたりしたことを次回に少し書いてみたいと思います。

インフルエンザの床に伏す(前編)

2005-02-04 | 一病息災
更新間隔が空いてしまいました。それというのもインフルエンザにかかってしまい、1週間ずっと寝込んでいたのでした。厚生労働省からも今日、インフルエンザが流行シーズンに入ったという発表があったようです。その流行に少しだけ早く乗ってしまいました。

...と今は少し冷静に書けますが、きつい1週間でした。せっかくですのでこの間のことを赤裸々に(?)書いてみたいと思います。

1/30(日)
夕食のあと、ちょっと寒気と頭痛があるのでおかしいなと思ったが、まあ一晩寝ればなおるだろうと思い、暖かくして寝た。

1/31(月)
ところが朝にかけて、なおるどころか寒気と頭痛がどんどんひどくなっていく上に胃も痛い。おまけに足の芯がこれまでに経験したことのないくらい冷えてくる。こりゃいかん。予定していた出張をやめ、仕事を休んでひたすら寝ておくことにする。食欲はそれなりにあるが胃腸が弱っているので、おかゆ(白米)をちょっと食べたほかは葛練りだけにする。それと梅醤番茶を時々飲んで1日しのいだ。

2/1(火)
この日も暖かくしてひたすら寝る。症状は好転せず、咳もひどくなってきた。果物が食べたくなったので妻に頼んでリンゴ・バナナ・みかんを買ってきてもらって食べる。あとはやはり葛練り。
私には珍しくここのところ便秘気味で、病気の回復にはよくない(ちょっと前の飲み会で食べた肉も出てないし)と思い、便秘薬(漢方)を生まれて初めて飲んでみた。
夜に熱を測ってみると39度あったが、梅醤番茶を飲んで寝ていると汗が出て38度まで下がり、頭と体も楽になってきた。解熱の意味で第一大根湯を飲んで寝る。
便秘薬の効果はてきめんで、夜中にトイレに行くことに。作戦成功。

この時点ではまだ医者に行っていなかった(寒い中行くのはつらかったし、寝ていれば治ると思っていた)のですが、妻と仕事の上司からの強い勧めで、とにかく病名を確かめるために翌朝医者に行ってみることにしました。自分ではまだ風邪だと思っていました。

今日はまだ本調子ではない(というか微熱あり)ので、ここまでにしておきます。次回につづく。