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理科系人間のマクロビオティックメモ

マクロビオティック・健康に関する考察と情報をつれづれなるままに。

何を食べないのか

2005-03-15 | マクロビを学ぶ
前回の「じゃあ何を食べるの!?」にはhallick先生mihooさんからコメントをいただき、なかなか氏のブログで採り上げてもらいました。あまり肩ひじ張らず、玄米菜食のおいしさ・楽しさを伝えることが大事ですね。

最近は健康問題に関心のある人が結構多いせいか、逆に「どういう食べ物に気をつけないといけないか」という話に発展することもあります。そういう話を何度かしているうちに、以下のような説明のしかたをするようになりました。

今の日本では、我々は体によくないものをいろいろと食べさせられています。それらは以下の3種類に分けられます。

(1) 化学物質
  食品添加物、農薬、薬など
(2) 精製食品
  白砂糖、精製塩、化学調味料、白米など
(3) 動物性食品
  肉、魚、卵、牛乳と乳製品など

(1)(2)(3)の順に体に悪いと言えます((2)(3)の順序はかなり大ざっぱですが)。そこで食生活を改善するためにこの順番で減らしていくことが考えられます。

まず(1)は食品ではないので、病気の時の薬を除き、減らすのにガマンは必要ありません。少しの費用と手間はかかりますが。

・調味料(塩・醤油・みそ・みりん・料理酒など)を無添加・伝統製法のものにする
  (厳密に言うと、精製塩を自然塩にするのは(2)への対処)
・無添加の食品をなるべく選ぶようにする
・野菜を無農薬のものにする
・薬をなるべく飲まないようにする(急病の時など、しかたない場合もあり)

日本人は平均すると1年に4kg(!)の食品添加物を食べているそうです。これを少しでも減らしたいところです。

(2)を減らすのには覚悟が必要です。特に砂糖。

・白米を玄米にする(苦手な場合は混合して炊いたり時々にしたりしながら徐々に)
・砂糖の入っている食品(特に菓子類)をなるべく食べないようにする
・白砂糖を代替糖(オリゴ糖・米飴など)に替える
・化学調味料の入っている食品をなるべく摂らないようにする
  (ところで、食品の原材料名のところに化学調味料は「調味料(アミノ酸等)」と書かれています。なぜこんな変な表記をするのでしょう?)

最後に(3)。これも、好きな人が減らすのは大変。

・肉・魚・卵をなるべく食べないようにする
・牛乳・乳製品をなるべく摂らないようにする

この説明は必ずしもマクロビオティックの考え方に沿っていないかもしれませんが、(2)(3)は極陽性・極陰性のものが中心になっているはずです。これらを避けた上でさらに陰陽のバランスのとれた食事をするように注意しましょうということになります。

「じゃあ何を食べるの!?」

2005-03-08 | マクロビを学ぶ
マクロビを始めてからかなり体重が減ったので、最近まわりの人に「やせたねー!」とよく言われます。これだけ言われるということは、昔太った時もみんな「太ったな」と思ってたんでしょうね。ほとんど言われませんでしたが。さて、「やせたねー!」のあとはやせた理由を聞かれることになるのですが、いきなりマクロビオティックがどうとか言っても通じないので、「米を玄米にして、おかずは肉や魚や乳製品を食べないようにしてるんです」と言っています。それに対する反応として多いのは以下の3つ。

(1) 「じゃあ何を食べるの!?」
(2) 「ベジタリアンになったの?」
(3) 「ヘルシー!」

(2)については「ベジタリアンたち(1)」「ベジタリアンたち(2)」で少し書きました。今回は(1)の話。(3)については別の機会に。

「何を食べるの!?」の意味するところは、主に「普通はおかずに肉とか魚の料理を食べるのに、どっちも食べなかったら何をおかずにするの?」ということだと思うのですが、この質問にいつもうまく答えられないのです。

「いや、野菜とか豆とか海草の料理で十分おいしいですよ」と言うのですが、「どんな料理?」とつっこまれると困ってしまいます。「野菜の蒸したのとか豆腐とかひじきの煮たのとか...」とか言っても全然おいしそうに聞こえないでしょうし。私自身は普段食べているものにかなり満足していて食事は楽しいのですが、肉も魚も乳製品も卵も食べないということは、ともかく食べるものの種類を狭めていることは確かなわけです。

一方、マクロビ料理を作っておられる人たちのブログを見ているととても楽しそうで、「マクロビオティック料理は奥が深い」と書かれているのをよく見かけます。実際、書かれている料理はどれもおいしそうです。それと「何を食べるの!?」とのギャップ。どういうことなんでしょう。

玄米菜食を実践するには、ある程度その考え方を知って納得することが必要ですし、実践しているとだんだん玄米や野菜がおいしく感じられるようになってきます。さらに無農薬のおいしい野菜やよい調味料などを選ぶようになって余計においしくなったりもします。結局こういうステップを踏まないとギャップは埋まらないような気がして、「何を食べるの!?」に対する適切な答え方が見つからないのです。どなたかうまい答え方を御存じの方がおられましたらぜひ教えてください。

砂糖の周辺(4) 甘いものを控えるには(後編)

2005-03-04 | マクロビを学ぶ
砂糖を使った甘いものを控えるにはどうすればいいのかについては、ブログ「マクロビという考え方」の「うまく甘いものをとる方法」でも議論がありました。難しいですね。砂糖不使用のお菓子は私もいくつか買ってみましたが、いかんせん高い上にバリエーションが少ない。大手菓子会社の普通の(砂糖入り)お菓子の広範さと価格は圧倒的です。

自分で作る場合は、代替糖(砂糖以外の糖分)を使う手があります。我が家では砂糖を全部捨ててしまい、たまに「ぜんざい食べたい」というようなときはオリゴ糖、玄米水飴、羅漢果などを使うようにしています。

ブログ「桜子の美健楽ダイエット・ダイアリー」の中の心(食欲コントロール系)カテゴリで、甘いものを抑えるための心がまえや対処法を書かれています。その中の「甘味&ジャンク食欲は“麻薬”」によると、甘いものやジャンクフードへの食欲を抑える有効な方法は、

(1) 3~6ヶ月間の完全断ちをしてから
(2) 以後は少量を味わって食べる

だそうです。(1)により中毒の原因である脳内快楽物質が減少して禁断症状が自制しやすくなるので、そのあと(2)で少量だけゆっくり味わって食べるようにすれば、満足しかつ食べ過ぎないようにできるとのこと。といっても(1)を実行するのは大変だと思いますが。

前回書いたように砂糖は麻薬のようなもので、またチョコレートなどは「チョコレートからヘロインまで」(A.ワイル・W.ローセン、第三書館)というドラッグ本があるぐらいです。いずれにしても(1)をやるには、ヤクザ映画で更生しようとする男が部屋にこもって七転八倒しながら体からヤクが抜けるのを待つシーン(って通じますか?)を思い出してがんばる必要があるかも。別に部屋にこもる必要はありませんが。

砂糖の周辺(3) 甘いものを控えるには(前編)

2005-03-02 | マクロビを学ぶ
いろんな人の話を聞くと、マクロビで「できるだけ食べないように」と言っているもののうちどうやら砂糖(甘いもの)をやめるのが一番大変なようです。例えば肉については、肉好きの私がほぼやめられたことからするとそれほどでもない(あくまで比較論ですが)し、精製塩は自然塩にすればいいし、食品添加物や農薬はそもそも食べたいものではありません。しかし甘いものが人を束縛する力というのは相当なものがあります。

特に女性の場合、ストレスがたまるとエストロゲンというホルモン(食欲を抑える)が出なくなってしまうので甘いものがほしくなるそうです。男の場合はアンドロゲンという男性ホルモンが生まれつき脳に存在し、その作用で甘いものをセーブすることができます(これもあくまで比較論)。この話を聞いてから、女性が甘いものに走るのを「辛抱が足りない」と思わないようになりました(脱線しますが、テレビを見てる時に話しかけられても聞いてないのは男の脳の構造によるものなので大目にみてほしい)。

砂糖には

・食べると気分が落ち着く、ストレスがおさまる
  糖分にはセロトニンという精神安定物質を分泌させる働きがあるため
・構造が単純な上に化学精製されていて純度が高いので、その分精神安定効果が高い
・しかし精製されていることによっていろいろな害がある
  インシュリン異常分泌、低血糖、ミネラル喪失、体を冷やすなど

という性質があります。この「精製されているがゆえに快感が大きいが害も大きい」という構図は精製麻薬(コカイン、ヘロインなど)と全く同じです。他に砂糖特有の性質として

・たくさん食べてもいやにならない
  料理で100gも200gも使う(お菓子だとそれぐらい入れますよね)調味料は砂糖だけ
・時と場所を選ばない
  バッグに肉をしのばせている人はいないが、甘いものは仕事中でも食べられる

これらの事情が余計にやめにくくさせています。砂糖というのはこれだけ厄介なものだということを肝に銘じておく必要があります。

...と理屈を並べても、食べたいものは食べたいんですよね。簡単にやめられる方法はないんですが... つづく。

100%ジュース(補足)

2005-02-22 | マクロビを学ぶ
100%ジュースについて、ふと思いついたので補足です。こういうやり方もあるのではないかということで。

朝食を抜いたり、朝食を飲物(野菜ジュースやお茶・紅茶)だけにすることで消化器系を休ませて老廃物の排出を促し、体を活性化させるという健康法があります。私はずっと「朝食は絶対にしっかりとる」派だったのですが、最近はミックスジュース(野菜・果物)だけにしています。この方法についてはまた改めて書きたいと思いますが、マクロビオティックの排出や少食の考え方ともかなり整合するものだと思います。

この場合、朝に飲むものとしては「水(あるいは適した種類のお茶)だけ」「にんじん+りんごジュース」「生姜紅茶」などのバリエーションがあるようなのですが、果物100%ジュースが好きならそれを飲むという方法もありそうです。朝ある程度飲んであとはがまんするというやり方です。ただし体が冷えますので、梅醤番茶を一緒に飲むのがおすすめです。また前回書いたように、ジュースはなるべくストレート果汁で。

「朝と決めるんじゃなくて、飲みたい時に飲みたいんだ」ということならちょっとつらいですが...。興味がおありでしたら下記を読むと詳しいことがわかると思います。試す場合は体調と相談しながら無理のない範囲でやりましょう。

[参考書籍]
・体の老廃物・毒素を出すと病気は必ず治る (石原結實) 三笠書房
・長生きしたければ朝食は抜きなさい (東茂由, 甲田光雄) 河出書房新社

[関連サイト]
1日2食健康法

100%ジュース

2005-02-20 | マクロビを学ぶ
前回の「キレイになりたい」に対して質問をいただきました。

■ 質問
100%ジュースファンの私に何かこう「汚い」までいかなくてもどちらかというと否定的なイメージをその理科系的発想で与えてくれませんか?
ちなみに砂糖の入ったお菓子は完全に断ちました。食事でも砂糖はほとんど摂りません。みりんをほんの少しとか。でも100%ジュース(オレンジなど)は止められていません。どの程度砂糖を含有しているのかも分かりません。

■ 答
100%ジュースを含めた果物は、一般にはビタミンが豊富で体によいとされているのにマクロビオティックではあまり摂らない方がよい(種類や場合によりますが)ということになっているので、ちょっと調べてみました。

・糖分については、果物にはショ糖(砂糖と同じ)・ブドウ糖・果糖が含まれていますが、果物の繊維とともに摂ることになるので吸収がゆっくりになり、砂糖菓子などに比べれば害はかなり少ないようです。ただし含有量は多い(オレンジで100g中に糖分10gぐらい、そのうちショ糖が5gぐらい)ので、摂りすぎにならないよう注意する必要はあります。
前回御紹介した「ハリックの診断即治療&虹彩」でちょうど今日、「ダイエットと糖類・・・(ちょっと怖い話) 」という糖類についての記事を書かれていますので、一読をお勧めします(すみません、あまりにもタイミングがよかったのでまたトラックバックさせていただきます)。

・マクロビオティックでは果物は体を冷やすと言われます。カリウムを多く含むために利尿作用で熱が逃げるということも考えられますし、ジュースにすると果物そのままより単純に水分が多いということもあります。イメージを持つとすれば、腸を冷やして内臓の機能が鈍るイメージなのではないでしょうか。

・100%ジュースといっても一般に輸送・貯蔵などの都合で濃縮還元(一度水分をとばして5分の1とかに濃縮し、あとで水を加えて元の濃度に戻す)のものが多くなっています。加熱・冷凍などの処理が入るのでストレート果汁(濃縮・還元の処理をしない)に比べて栄養分が破壊され、また失われた風味を補うために香料などの添加物が入っていることが多いようです。なるべくストレート果汁のものを飲んだ方がいいでしょう。かつ農薬の少ないものとなるとなかなかない(あるいは高い)かもしれませんが。

・それと、「なぜ100%ジュースを飲みたくなるのか?」というところに興味があります。例えば、
  - ジュースではなく果物をそのまま食べるのではダメなのか?
  - 水や茶ではダメなのか?
  - 野菜ジュースや野菜と果物のミックスジュースでは?
  - 100%ジュースを断つと、それ以外のものがほしくなったり逆に食べたくなくなったりするか?
などを考えてみると、というか自分の体に聞いてみると何かわかるかもしれません。

キレイになりたい

2005-02-18 | マクロビを学ぶ
今回の話は多分に感覚的な内容が入っていますので、他の人に通じるのかどうかちょっと自信がありません。

禁煙の話で書いたように、タバコをやめてからちょうど10年になります。禁煙のきっかけは十二指腸潰瘍のあとの胃痛でした。それまで10年ほど吸っていましたが、やめてからは1本も吸っていません。

10年経っても他人が吸っているのを見ると「吸いたいなー」と思うことはありますし、タバコを吸っている夢は時たま見ます。「あーあ、吸ってしまった。でもおいしいなー」と、あきらめと満足感の混じったような夢です。それでも現実世界では吸わないでこられたのは、胃の保護や潰瘍再発の予防ということもありますが、それよりも「せっかくきれいになりつつあるのをまた汚すのはもったいない」という気持ちからです。この場合「きれいになりつつある」のは主に肺です。実際にどれくらい肺が浄化されるのかはわかりませんが、少なくともイメージとしては持っていて、それが喫煙再開の大きな抑止力になっています。

同じように、肉ばかり食べていた私がマクロビオティックを知ってからほとんど食べないでいるのも、腸の中や血液がきれいになってくるイメージ肉食をすると汚れるイメージを持てるからです。脂ぎった肉を見ているとそんな気がしてきます。でなければここまで減らすことはできませんでした。

で、ふと思ったのですが、砂糖や甘いものについては、太るというイメージはあっても体の中が汚れるというイメージを持ちにくいのではないでしょうか。砂糖自体はサラサラしてますから。私自身は甘いものにそれほど執着がないので、「砂糖はよくない」と頭でわかっていればやめることも可能ですが、好きな人は体が汚れるイメージを持てないとつらいのではないかと想像しています。

そんなことを考えていたら、いつも楽しみに読ませていただいている「ハリックの診断即治療&虹彩」に、「血液中のタールは何故?」という記事がありました。タバコを吸わなくても、砂糖や肉を摂りすぎると血液中の糖にタールが付着するんですね。本当に血液が汚れるのです。結構ショッキングな内容にうなってしまいました。

邪食の日

2005-01-24 | マクロビを学ぶ
私がマクロビオティック食を始めてから、家族(妻と娘2人)も家では基本的に玄米食にして動物性たんぱく質やお菓子を大幅に減らしています。しかしこれだとやはりストレスがたまるので、たまに息抜きをすることにしました。

マクロビという考え方」でも紹介されてしまいましたが、毎月第3日曜日を「邪食の日」と決めて、夜は肉でもケーキでも好きなものを家族で食べることにしています。

第1回の昨年9月は以前からよく行っていた近所の寿司屋へ。大阪にしては新鮮なネタを出してくれるところで、久しぶりに食べるとうまさはまた格別。

10月は焼肉。もともと好きなので楽しみにしていたのですが、肉を食べていなかった反動もあって食べ過ぎてしまい、あとが苦しかったこと。肉というのは魚より体にこたえるものだということがよくわかりました(よく食べていたころはあまり感じませんでしたが)。特に焼肉は牛肉をそのまま、つけ合わせもほとんどなしで食べるのできついです。これでちょっと懲りて、しばらくは行く気がしません。

11月は近所のサンマルクというレストランへ。ここは焼きたてのパンがお代わり自由です。前は朝食は必ずパンだったのをマクロビを始めてから三食玄米にしているので、たまにはパンを食べようとここにしたのでした。これも反動からか、コース料理のかたわら小さいパンを20個は食べてしまいましたが、肉と違って炭水化物はそれほどこたえませんね。

12月は娘の誕生日やら忘年会やらクリスマスやら年末年始休暇やらあっていろんなものを食べる機会が多いので、邪食の日はお休み。

そして今月。第3日曜日に私が寝込んでしまったため、延期してこの土曜日にしました。長女の提案で回転寿司を食べることに。回転寿司というのは、ちゃんとした(?)寿司屋とまた違うテンポで食べられるので結構好きです(もちろんネタがある程度おいしくないといけませんが)。あっという間に皿の山を築き、デザートにプリンも食べました。

というわけで、月に1回マクロビを外れた食事をするというのが結構楽しみになっています。心がまえとしては、邪食すると決めたからには心おきなく楽しんで食べること、その代わり次の日からはちゃんと元の食事に戻すことが大事だと思います。来月は何にするか今から楽しみに考えておくとします。

薬菜飯店

2005-01-21 | マクロビを学ぶ
筒井康隆氏の作品ばかり読んでいた時期がありました。そのころ電車で遠距離通勤していて、行き帰りはずっと筒井作品を読みふけっていました。

妻にその話をすると1つ読んでみるというので「農協月へ行く」を渡したところ、読んだあと案の定「私これダメ。下品だから」と返されました。「下品だ」と言われたら「その通り」と言うしかありません。こっちはそれが好きで読んでるんですから。

筒井作品の中に「薬菜飯店」という短編小説があります。実は本を実家に置いていたら親に捨てられてしまい(不覚!)、しかも今は絶版になっているようなので内容が確認できないのですが、確か

場末で見つけた中華料理屋「薬菜飯店」。入ってみると、そこは食べるだけで体がよくなる薬膳料理を出す店。「目がよくなる料理」を食べると涙ボロボロ、「鼻に効く料理」で鼻水ドバドバ、視界が開け鼻も通って爽快に。そして...

こんな内容でした。読むだけで気持ちがよくなる話で、こんな料理があったらどんなにいいだろうと思わされました。

マクロビの本を読むと、病気を治したり体調を整えたりするために、しかるべきものを食べることにより体内の不要物を体外に出してしまうという対処法がよく出てきます。悪いものは食べ物を使って排出するというアプローチです。まさに薬菜飯店そのもの。

中国医学ではこれを「寫」というそうです(有岡さん、コメントありがとうございました)。手術で悪いところを摘出するのと違い、あくまで体が本来持つ力を起こさせて排出するところがポイントです。日常生活でも「汗が出たら熱が下がった」「吐いたら楽になった」「便が出たら皮膚のかゆみがおさまった」などはよく経験しますから、ある意味難しい話ではないのかも。

今のところ、例えば第一大根湯でどれだけ肉の脂気が抜けるのか、玄米でどれだけ有害物質が出て行ってくれているのかなどはよくわからないのですか、玄米菜食によりいつかは「薬菜飯店」のような爽快感を実際に自分の体で経験できるのかもしれないと期待しています。

冷える

2005-01-17 | マクロビを学ぶ
年が明けてここ大阪でも寒い日が続いているのですが、それにしても寒すぎると思っていたら、どうやら気温のせいだけではなくてここ数ヶ月の食生活が影響しているようです。

私は典型的な陽性体質で、血行がよくて「冷え性」とはほとんど縁がない方でした。自転車通勤をしていたころ、真冬でも手袋なし(ついでに耳あてもマフラーもなし)で平気だったものです。それが今年は寒い寒い。去年まで真冬でもお茶を必ず冷蔵庫で冷やして飲んでいたのが常温で飲むようになり、量もぐっと減りました。

動物性たんぱく質をここ数ヶ月ほとんど摂っていないせいで、体脂肪が減った上に体が少し陰性方向(というか中庸方向)に傾いているのでしょう。陽性体質の人間は体の内部が弱いことが多いと聞きますが、外側の陽性が少し取れてきたのはまずはよい傾向なのかもしれません。他のマクロビ実践者の方のブログを読んでいると、マクロビを始めてから2~3年は冬が寒く感じるものだそうです。

そういえば昨年11月の健康診断では赤血球濃度が少し下がっていました。これまでずっと「標準」の中の最高値ぎりぎりだったのが少し余裕のある値(それでも普通の人よりかなり高いのですが)になったのです。ちょっとはサラサラ血に変わったのかも。肉を食べないことの効果が現れた感じです。

それはいいのですが、先週ちょっと不規則な生活が続いたら週末に風邪をひき、今日は仕事を休んでしまいました。みなさんも不摂生しないよう、また体を冷やさないよう気をつけましょう。