理科系人間のマクロビオティックメモ

マクロビオティック・健康に関する考察と情報をつれづれなるままに。

胃痛とつきあう(4) 禁煙

2005-02-15 | 一病息災
~ 1995年初頭 ~

十二指腸潰瘍が治ってしばらく経ったころ、タバコを吸うと胃がキリキリ痛むようになりました。

酒はほとんど飲めないのですが、タバコは1日に12~13本のペースで吸っていました。銘柄はキャビン→キャスター→PMスーパーライトと変遷。ライト志向でした。

吸い始めたころから、体によくないからいつかはやめようとぼんやり考えていました。しかし御多分にもれずなかなかやめられず。一度友人と「1年間禁煙」の賭けをしてピタリとやめましたが、きっかり1年後に再開(友人も同じく1年間禁煙したので賭けは引分け)。その後は「結婚したらやめる」「30になったらやめる」などと言いながらどちらも実現せず。故・中島らも氏のエッセイや小説のファンだったせいで「人間はきれいなことばかりしているとパワーが衰える」という変な強迫観念があったのもやめられない原因(言い訳?)でした。

タバコの害というと肺の話になることが多いのですが、私の感覚では胃腸に対しても相当な影響があります。タバコの煙というのは瞬時に唾液に溶けて胃に入っていきますから。タバコで胃が痛むようになった時、これは潮時かなと思い、31歳の誕生日にやめることにしました。自分のニコチン中毒度というかタバコへの依存度が以前より増してきているように感じたのも動機の1つです。

やめてみると最初の2週間が特に厳しく、「こんなにつらいならやっぱり吸おうか」と思いましたが、徐々に楽になっていきました。それからはや10年になりますが、1本も吸っていません(タバコを吸っている夢は未だにたまに見ますが)。喫煙歴ちょうど10年で終わり。だいたい4万~5万本吸った勘定になります。そう考えるとすごい。

ちなみにその10年前の禁煙時、私にタバコをやめろといつも言っていた妻に禁煙したことを言うのはちょっと悔しいので、気づくのに任せてしばらく黙っていました。するといつまで経っても何も言いません。食後に必ず一服していたのをパッタリやめてるのに。2週間経って「実は...」と明かすと、「あ、そう?」とそっけない返事。女性はよく「髪を切っても気づいてくれない」とか言いますが(私は気づいてるつもりですが...)、こっちの禁煙という一大事の際にはこんなものなのです...。