その子がじっとわたしを見て「おじさ~ん!」と元気よく声をかけてくれた。
その3秒後ぐらいに「・・おばさ~ん!」と訂正。
「いいよ、いいよ、どっちでも・・」
昔から「子どもはどこでおばさんとお姉さんの違いを認識するのだろうか?」と疑問に思っていた。
ちびっ子に1回聞いてみたことがあるが、明確な回答は得られなかった。(あたりまえ)
今回はおじさんとおばさんの違いについて考えた。
今の私は、十日町高校男子生徒にまじっても遜色ない(むしろ勝っている)ぐらいの短髪なので昨日の男の子が間違えたのも無理ないか~、と髪型のせいにして無理やりじぶんを納得させた次第。
ところでお店の本棚には絵本が数冊置いてある。
昨日のお子さんは「100万回生きたねこ」を選んで読んでいた。
絵本とはいえこの本は大人の心がゆさぶられるようで、10年以上前に自分用に購入した。
時々読んではいまだに心ゆさぶられているのだ。
その昔、当時の上司のお宅に御呼ばれし、たこ焼きパーティーで盛り上がった時のこと。
だいぶ酔いもまわった頃、おもむろに上司がこの本を持ってきて(彼女も愛読していたらしい)朗読をはじめた。
だんだんと涙声になり最後はボロボロと涙を流しての朗読・・・気がつくと、そこにいた大人7人が泣いていた。
「たこ焼きパーティー」と「100万回生きたねこ」の朗読会。
とてもいい夜だったことを思い出した。