幸せについての考察 【桐棺三寸】

桐鳳柳雨が贈る、幸せについての考察。
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JAPANESE “SAMURAI“ SWORD

2005-02-26 | 戯言 Ⅰ

人を斬るためにこの世に生まれながら、
しかし、恐らく二度と人を斬ることはなく、
また、抜き身を巷間(こうかん)に晒(さら)すこともなく、
それでもなお、人を斬るための技を、
そして、刀身そのものを磨き続ける。

何のために?

人を斬ることもないのならば、
また人目に晒されることもないのならば、
技を修める必要もなく、
刀身を研磨することもなく、
柄(つか)や、鍔(つば)や、鞘(さや)の美しさのみを
誇っておればよいというのに…。

何の装飾もない白鞘に収められた刀。
身幅(みはば)広く、鎬(しのぎ)高く、帽子(ぼうし)よく延び、地沸(ぢにえ)のついた鍛えに湾(のた)れ調の沸出来(にえでき)の乱れ刃となり、砂流(すななが)しがかかり、金筋稲妻(きんすじいなづま)の入りたるものに、飛焼(とびやき)が加わりし、美しき刀。

虚飾に満ち満ちた現代に残る
SAMURAI SWORDのように…。


 (←いま何位?)

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明日もまた、お会いできたら嬉しく思います…
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