光も届かぬ 深い深い海の底
水の冷たさも しょっぱさも
暗さも 息苦しさも 水圧も
何もかも感じさえしなければ
これほどの楽園はないのでは
誰も来ない真っ暗な深海の底に
背中を丸めて横たわる 静けさ
誰か 見当たらなくなった私を
探しに来る人はいるんだろうか
陸(おか)に上がっていても
海底に沈んでいても
何も変わりはしない
…
寝てる間に心臓が
止まればいいなと願う夜
しかし胸に手をやれば…
どくどく、どくどく、どくどく、どく、
…心臓が「生きる、生きる、」と
脈打っている。
弱々しくはあるけれど…
そして結局
また、朝が、やってくる…。
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