Kakuma News Reflector 日本語版

カクマ難民キャンプの難民によるフリープレス
翻訳:難民自立支援ネットワークREN
著作権:REN(無断引用転載禁)

2009年3-4月号 国際救済委員会(IRC)、窃盗疑惑を理由に難民小屋を破壊

2009年08月16日 | 最新ニュース
2009年3-4月号 国際救済委員会(IRC)、窃盗疑惑を理由に難民小屋を破壊

国際救済委員会(IRC)は鉄板の“不法”入手を主張し、事前警告なしに難民の建物を破壊した。

4月13日(月曜日)、国際救済委員会(IRC)の警備員が警察官に付き添われてやってきて、第1配給センター近くのスーダン・マーケットの難民の建物を壊した。IRCの職員は、その建物の建設に使われた鉄板は、IRCの所有物から盗まれたものだと主張した。

その建物の持ち主である難民、ベンジャミンは、有罪か無罪か裁く法廷に持ち込んで説明する機会は与えられなかったと主張する。ベンジャミンのKANEREへの報告では、「彼らが来た時、私はいつ、どこで鉄板が盗まれたのか聞いて、壊すのを止めさせようとした。しかし警察は黙れと言って、私の家が壊されるのを見ているだけだった」と言う。

ベンジャミンによると、その鉄板は彼の店を建てるときに、本国に帰還したスーダン人から買ったものだという。本国に帰還するスーダン人は、陸路で帰る場合はUNHCRによって所有物を持ち帰るのを公認されているが、空路で帰る場合は飛行機の荷物制限があるので、所有物を自由に売ることができる。

「この店は私の物で、ここで生活の糧を得ている。いつも難民やトゥルカナ人を相手に物を売ったり買ったりしている」のだという。

ベンジャミンは、建物が壊されるという通知はなかったと主張する。「ただ、衛生局のマネージャーが通りがかりに、鉄板の話をしていった。その数日後に壊しにきた」。建物の破壊に関して何の書類も用意されなかったし、この問題を話し合う為にIRCのオフィスに呼ばれる事もなかったという。

4月23日、KANEREはカクマ1のゾーン1にあるIRC衛生局事務所のスタッフと話をした。彼の報告によると、衛生局は、トイレ建設に限って配られた鉄板を使ったトイレのない構造物はすべて壊したという。スタッフは「協力を拒む者がいれば、我々としては彼を警察署に連れて行くか、警察を連れて行くことになる」と言う。

帰還したスーダン人から鉄板を買ったと主張するベンジャミンのケースについて聞くと、IRCのスタッフは次のように答えた。「彼の場合も然り。理由は、あの鉄板はここのマーケットで使われている物とは明らかに違う。あれは公衆トイレ専用に作られたもので、法律に従ったまでだ」

難民の建物を破壊するのは違法ではないかと聞くと、IRCのスタッフは言った。「我々の独断でやっているわけではない。我々はいつも警察と一緒に行っているし、こうすることで、こういう[鉄板]を買うのを思い止まらせる事ができる。それはUNHCRも承知している」


最新の画像もっと見る

コメントを投稿