Kakuma News Reflector 日本語版

カクマ難民キャンプの難民によるフリープレス
翻訳:難民自立支援ネットワークREN
著作権:REN(無断引用転載禁)

2009年1月号 配給食糧の変更におののく難民

2009年05月29日 | 健康
【写真】食糧の配給袋
難民は1月第2週で配給で配給袋の中身が小麦粉から黄色いトウモロコシひき割り粉に変わったのを見て驚きあわてた。黄色いトウモロコシひき割り粉は主食がトウモロコシのところでさえ、めったに口にしない。最近の国連調査によれば、カクマキャンプの現在の栄養失調率は人口の15.9パーセントになっている。
小麦粉からトウモロコシひき割り粉へのシフトは微量栄養の必要性という点から言うと品質の悪化を意味する。小麦粉に比べ、黄色のトウモロコシひき割り粉はまずい。
匿名を条件に話した難民によると、配給される新しいトウモロコシひき割り粉はふだんからトウモロコシを食べているコミュニティでも使わないという。匿名希望のコンゴ人女性は「ウガリが私たちの文化的な食物であるといっても、黄色いトウモロコシには慣れていません。私はそれを売って、白いトウモロコシを買います」と言っている。ウガリはゆでたトウモロコシから作る伝統的な澱粉質のペーストだ。
多くの難民は現在、配給された食糧、特に黄色いトウモロコシひき割り粉を売っている。こういうことが起きるのは、ケニア全域で高騰している食糧品価格に比べて黄色いトウモロコシが安いからだ。たとえばカクマキャンプでは、1袋の小麦の価格は昨年の1,600ケニア・シリングから2,700ケニア・シリングに高騰した。
一人に配給される最近の食物の割当てはトウモロコシひき割り粉6.56kg、豆0.96kg、植物油0.40kg、コーン大豆混合(穀物の混合、CSB)0.88kg、塩0.08kg、挽いたナッツ0.64kgとなっている。こ.の一人当たりのパッケージが15日間もつと想定している。一部の難民は、この食物パッケージが世界保健機構が勧告する一日当たり2,100カロリーの条件を満たしているかどうか疑っている。
世界食糧計画のコメントを得ようとしたが、当局の多忙によりアポイントは取れなかった。
訂正(2009年2月9日更新):15日間の割当てパッケージで発表された食品の数字は不正確だった。数字はすでにLWF配給部門の記録をもとに更新済み。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿