ろごするーむ

聖書のみことば と 祈り
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説教(花の日こども合同礼拝)「思い悩むな」マタイ6章25-34節

2009-06-14 12:05:34 | 主日礼拝説教
 みなさん、イエス様は、どんなお方だったのでしょうか。イエス様に直接あって、イエス様のお話を聞くことが出来たら、どんなに嬉しいだろうと思いませんか。きっと、イエス様のお話を聞いたら、イエス様はどんな方だったのか、よく分かると思います。
 わたしたちは、誰かはじめての人に会った時、その人の外見を見ただけではその人がどういう人なのかよく分らないと思います。でも、その人とお話をしていると、この人はこういう人なんだと分ってきます。

 今日は、聖書が読まれて、わたしたちはその御言葉を聞きました。今日の礼拝で読まれた聖書は、イエス様のもとに沢山の人たちが集まってきたとき、その沢山の人々を前にしてイエス様がお話しになった御言葉でした。
 ですから、今日わたしたちが聞いているイエス様の御言葉に、よく耳を傾けていくと、イエス様はどんな方だったのか、神様はどんなお方なのか、わたしたちは知ることができると思います。

 わたしたちは、直接イエス様に出会わなくても、イエス様の御言葉を聞くときに、イエス様のお姿が見えてきます。イエス様がいらした時代の沢山の人たちがイエス様に出会って「あぁイエス様ってこんな素晴らしい方なんだ!」と信じることが出来たように、わたしたちに今日語りかけてくださるイエス様のお言葉を聞くときに、イエス様はどんな方だったのか、イエス様の思い、イエス様の御心を知ることができるんですね。
 わたしたちも神様の御言葉に耳を傾けるときに「あぁイエス様ってこんなに素晴らしい方なんだ!」と知ることが出来る。イエス様との出会いが与えられるんですね。

 今日もみなさんと一緒に、イエス様の御言葉に耳を傾けて聞きたいと思います。


 主イエス様は、ある日、御許に集まってきた大勢の人々を前にしてお語りになりました。何を語られたのでしょうか。こんなふうにお話しになりました。
「空の鳥をよく見なさい。種を蒔いたり、刈り入れをしたり、その収穫を倉に納めたりしない。だけれど、みんなの天の父なる神様は、鳥たちを養ってくださる。みんなは、鳥よりもずっと価値あるもの、神様に大切にされている一人一人なんですよ。」
 世界中には何種類くらいの鳥がいると思いますか? 一万種類くらいの鳥がいるそうです。日本にはその中の542種類がいるそうです。すごい数ですね。
ちょっと広げて、世界中に何種類くらいの動物がいるか調べてみました。そうしたら、神様のお造りになった世界には、なんと175万種類もの動物がいるそうです。これもびっくりする数ですね。
最後に、今日は花の日ですから、世界中に何種類くらいのお花があるのかなぁって調べてみました。そうすると、お店で売るために改良されたお花を含まないで数えても、25万種類ものお花があるそうです。
 神様がお造りになった世界には、こんなにも沢山のいのちが生かされているんだなぁと思って、驚きました。


 こどもさんびかに「ことりたちは」という讃美歌があります。みんなよく知っていると思います。「ことりたちは小さくても、お守りなさる神様」という讃美歌です。小鳥たちは、自分で畑に種を蒔いて、それを育てて、そして実が実るとそれを収穫して、と、そういうことをしません。でも、神様は、ちゃんと鳥たちを養って下さる。必要なものを与えてくださる。その神様は、みんなのためには、なおさら良くして下さるんですよと、語りかけてくださっているのです。


 それから、もう一つ、こんなことをお話になりました。
「野の花がどのように育つのか、注意して見なさい。野の花は働きもしないし、糸を紡いで布を作ったりもしない。―― それだけではなくて、今日は生えているけれど、明日は焼かれてしまう草だって、神様は綺麗に装ってくださっている。まして、あなたがたには、みんなにはなおさらのことではないですか」
 さっき、世界中には25万種類くらいのお花があると言いましたけれど、お花は自分の植えられたところが嫌だからあっちの畑に行きたいなぁと思っても行けませんね。今日は暑いから日陰に咲きたいなぁと思ってもそうはできません。でも、そんな野の花も、神様はちゃんと育ててくださっている。綺麗に咲かせてくださっている。
 空の鳥を見なさい、野の花を見なさい、主イエス様はそう仰って、空の鳥や、野の花の姿をとおして、創造主である恵み深い神様のお姿を示されました。
 

 今日は、綺麗なお花を教会に持ってきて、神様にお捧げしました。お庭に咲いたお花や、お花屋さんに行って沢山あるお花の中から、どれにしようかぁと考えて、選んできたお花。色々なお花があります。自分の好きな色のお花をもってきてくれたお友達もいると思いますし、大切に育てたお花を持ってきてくれたお友達もいると思います。だけれど、葉っぱやお花を自分で作った、今日のお花は自分で作って持って来たというお友達は、きっといないと思います。わたしたちは、いのちのある綺麗なお花の葉っぱ一枚だって、何もないところから作ることができないんじゃないでしょうか。
 
 聖書の一番最初に、創世記というのがあります。そこには、神様がこの世界をお造りになったことが書かれています。神様は何もないところから、光をお造りになって、海や陸地をお造りになって、草や木や花、さっき讃美歌を歌いましたけれど、魚や鳥、動物たち、すべてのいのちをお造りになって、最後にわたしたち人間をお造りになったと書かれています。神様ってすごいですね。神様は、何もないところから、いのちを造り出すことがおできになる。いのちは神様がお与えになるんですね。そして、神様はお造りになったいのちを見て、世界を見て、なんて素晴らしい世界!そう言って喜んで下さるんですね。神様は、神様がお造りになったみんなのことをご覧になって「なんて素晴らしいナントカちゃん」「なんて素晴らしい○○くん」と、そう言ってくださるんですね。

 さっき、イエス様は野の花、空の鳥を御覧なさいと言われました。どうしてイエス様は野の花や空の鳥を見てごらんと言われたのでしょうか。それは、自分の力で生きていると思い違いをしている人間に、本当はそうじゃないでしょ、神様が、天の父なる神様が、この鳥や野の花をお造りになったように、みんなのこともお造りになった、みんなのことも創造されたんですよ。空の鳥や野の花が、神様のお恵みにすべてをまかせて生きているように、みんなもそうすることが出来るんだよと、そう教えて下さるんですね。

 
 今日の聖書の御言葉の中で、イエス様は二度「あなたがたの天の父は」と言っておられます。今日イエス様は二度、天の神様は、「あなたがたの天の父」「お父さんなんだよ」と言われます。
「神様は、みんなの天のお父さんだ」と言われるんですね。
それは、言い方を変えれば、みんなは天の父なる神様の子供なんだよということではないでしようか。

 イエス様がわたしたちに、神様は「あなたがたの天の父」と言われるときには、いつでも、みんなは天の父なる神様の子供たちなんだよと、語りかけてくださっているのです。
 イエス様が、「あなたがたの天の父」と語られている背後には、「あなたたちは神様の子とされているのだ」という神様の恵みが示されているのです。
 ここにいるみんなは、天の父の子とされているのだから、思い悩まなくていい。心配しなくていい。創造主であり、天の父である神が、みんなのことを配慮し、養い、必要を与えてくださる。そういう恵みが語られているのです。

 
 それと同時に、空の鳥や野の花が神の恵みを証しして生きるように、天の父の子とされたわたしたちも、神様の恵みを歌い、また神様ってこんなに素晴らしい方なんだよと、神様のことを証しする、みんなに伝えるものとして用いられるのです。


 わたしたちは自分自身の姿を見つめる時には、思い煩い、いろいろな悩みに支配されていくのではないでしょうか。
けれど、だからこそ創造主であり天の父なる神様に目を上げて、「神の国と神の義」つまり神様ご自身に希望をおいて生きるようにとイエス様は語りかけてくださっています。
「あなたがたの天の父」、わたしたちの神様は、神様の子どもであるみんなのことを、ひと時も忘れることなく、いつくしみ深い眼差しを注ぎ、養い育ててくださると、イエス様は教えてくださいました。


 今日の聖書の一番最後のところで、イエス様はこのように言われました。「明日のことまで思い悩むな。明日のことは明日自らが思い悩む。その日の苦労は、その日だけで十分である。」
「明日の心配はしなくていい。」と言われました。どうして心配しなくて良いと言われたのでしょうか。
 心配したってなるようにしかならないんだからということでしょうか。明日は明日で、どうにかなるから心配しなくてもいいということでしょうか。
そうではないんですね。イエス様はどうして「明日のことまで思い悩むな。」といわれたんでしょうか。

 それは、明日のことは分からないから心配しなくていいとか、どうにかなるから心配しなくて言いというのではないんですね。
 
 イエス様が明日のことを心配しなくていいといわれたのは、天の父なる神様がみんなの明日を支えていてくださる。神様がみんなの天のお父様なんだから、心配しなくていいんだよ。思い悩むなと仰るんですね。
 それは、あきらめではありません。神様にお委ねして、安心して生きて生きなさいと言われているんですね。


 神様がみんなの明日をしっかりと守っていてくださる。だから、自分で自分の将来を心配しなくていいんです。わたしたちの毎日は、またわたしたちのいのちは、すべてのいのちの創造者である天の父なる神様にしっかりと守られ、また支えられているんですね。この世界も、またそこに生きているいのちも、何より、みんな一人ひとりは、神様がお造りになった神様のものなんだよと聖書は語っています。
わたしたちは、わたしたちを創造して、いのちを与えて生かして下さっている神様から、毎日、沢山のお恵みを頂いて、安心して生きていくことができます。

 みんなは神様の子供です。神様が毎日をしっかりとお守りくださいます。空の鳥、野の花を養い、育ててくださる神様に、わたしたちは信頼して、歩んでいくことができます。神様はわたしたちの思い悩むことではなくて、苦しむことではなくて、幸せを望んでくださる神様です。

 はじめに、イエス様の御言葉を聞くと、イエス様がどんなお方なのか、神様がどんなお方なのか分って来ますと言いました。

 イエス様が、わたしたちに語りかけてくださる御言葉は、いつもわたしたちを元気付けてくれます。どうして神様の御言葉はわたしたちを元気付けてくれるのでしょうか。それは、神様に創造されたみんなが、神様に結ばれて、元気に、神様の恵みの中で生きるように望んでくださっているからです。わたしたちに語りかけてくださっている神様の御言葉を聞きながら、毎日を喜んで歩んでいきたいと思います。

◇お祈りしましょう
天の父なる神様。
あなたは、空の鳥、野の花を美しく養い、育ててくださいます。今日イエス様は御言葉を通して、わたしたちにはなおさら神様はお恵みを与えてくださり、しっかりと支えてくださることを知りました。わたしたちが色々なことに心配したり、心を奪われたりしないで、いつも注がれている神様の眼差しを感謝して、歩むことができますように。
わたしたちの救い主、イエス様のお名前によってお祈りいたします。アーメン

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