ろごするーむ

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「花の日」・「こどもの日」 について

2008-06-05 22:59:05 | キリスト教講座
六月の第二日曜日は、「花の日」「こどもの日」という、2つの名前を持った主日です。

生い立ちからすると、「花の日」よりも「こどもの日」のほうが古く、1856年の6月第二日曜日に、マサチューセッツのチャールズ・レオナルドという牧師が、自らの牧するファースト・ユニバーサリスト・チャーチで児童が信仰に歩むようにと、両親が子供を神に捧げる主日として礼拝をはじめたのが最初です。この子供のための主日は、様々な教会でも試みがなされ、当時のアメリカの教会全域へと拡大していきました。
1868年にはアメリカメソジスト教会が六月第二主日を「こどもの日」として定めました。1883年には長老派や組合派の教会でも同様の決議がなされ、全米で覚えられることとなりました。
こういうアメリカの教会全体の流れの中で、次第に献児式や祝福を受けた子供に聖書やお花を贈る習慣が生まれてきたようです。1870年にはある教会で「シャロンのバラの主日」として礼拝が守られ、より今日の花の日に近いかたちの礼拝となりました。
次第に子供祝福の礼拝に花が持ち込まれることとなり、持ち寄った花を礼拝の後に病者やお世話になった人々に届けるという習慣が生まれてきました。
いずれにしても、子供の教育のためという要素は否めず、背後には19世紀アメリカの児童中心主義の色彩がある。
そもそもは子供を神に捧げる主日であったが、次第に様々な要素が組み合わされ、子供の教育的観点からもこの日は位置づけられることとなった。
このような経緯も含めて、典礼、礼拝学的に見ても、他の特定主日(復活祭、三位一体主日など)と同レベルで位置づけることはできない。現在は神学的に様々な意見が出されている主日でもある。その一方で改めてこの主日の持つ意味を考える必要もあるのではないだろうか。


*この花の日、こどもの日についての記事は、来る六月第二日曜日が花の日にあたるため掲載しました。花の日、こどもの日についての資料は極めて乏しく、国内の出版物などではあまりはっきりとしない。ここに取り扱ったものは、教会学校資料やアメリカの教会の出版物など、可能な限り調べてみた範囲での内容です。

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