Do you climb?

山とキノコとたまにネコ。

2017.6.4 天狗塚 * 徳島県東祖谷阿佐より

2017年06月07日 | 天狗塚





キツネノテブクロまたはジキタリス


天狗塚へは西山林道にある登山口からと
三嶺からの縦走で行った事がある。
地図を眺めていたら「亀尻峠」から西に伸びる破線が気になった。

今まで地理院地図の破線を辿って散々な目にあっているのに
また辿ってみようとするチーム江崎に学習能力があるのかないのか?
きっと「懲りる」という言葉を知らないのかもしれない。






徳島県東祖谷阿佐地区にある石鎚神社遙拝所
剣山に程近いこの場所で石鎚信仰があるとはビックリ!









今回の計画では麦生土地区と阿佐地区の間くらいにある
三角点のあたりから出発しようと思い、ちょうど狙っていたポイントの
路肩が広くなっている場所に車を停めて、準備をしていた。







遙拝所の上にあった祠と廃屋


準備をしているとお散歩中の地元のおんちゃんとおばちゃんが通りかかったので
「ここへ車を停めさせてくれんろうかー?」とお願いすると
「なんの山菜を採りに来たんか?」と聞かれたので
「ここから、うし・・ミツコバへ行きたいんやけど」と答える。
するとかなり驚かれて「無理でー。遠いし道が無くなっとるわー!」と言われた。







遙拝所から眺める西の山なみ
多分、京柱峠の北東に延びる尾根にある3等三角点:樫尾 1374.4m


よくよく伺うと、間伐作業で倒木が入り乱れてまともに歩けないらしく
「まあ、せっかく来たのに気の毒やけど平家の住宅でも見て帰りなさい。」と・・・
まさか「帰れ」と言われるとは思っていなかったので面食らう ソンナァ・・_(:3 」∠)_
このまま帰リたくはないので、なんとか説得?納得してもらえるようにがんばる。







遙拝所横にあった祠は雨乞の神様のようで
手作りの鳥居には「八大龍王」の文字と
傍らには龍ではなく、とぐろを巻いた蛇が。


すると、「ここからでは無くこの先にある神社の先から行った方が良いわ」と
教えてくれ、神社までの道順も丁寧に説明して下さって
しかも「昼の弁当はあるのか?」とお昼の心配までしてくれ
その上、何かあった時の為に「わたしの携帯の番号を教えといてあげる」とまで仰ってくださる。
万が一、何かあるような場所にはきっと電波状況が悪く使えないだろうし
それは辞去しお礼を言うと
「下りて来なかったら、消防に通報せないかん」と。
それは絶対にないとは言い切れないけれど
「必ず日があるうちに下りてきます!」と車に乗り込んだ。




神社の先で途切れた作業道から川沿いに延びる破線の道へ


まぁ当初の計画ではこっちから降りてくるつもりだったので
逆回りに予定が変わっただけのこと。
にしても、日のあるうちに必ず降りて来ないと!と決意する。
通報されたら大騒ぎになってしまう。










植林帯の中を登っていく

登山口の近くに民家がある場合
いろいろと気をつけないとなぁ。と改めて思った。










右の道か左の道か悩んでいる隊長












フタリシズカ











道は薄いけれど、ちゃんとあるし地籍調査のテープもある。












ヒトリシズカ












右下に流れる川の水音を聞きつつ登って行く











マムシグサ











きれいな沢











右岸と左岸を何度か渡渉して行ったり来たり













涼しげな景色と清涼な水音にいやされる












地図と地形を見比べて、このまま破線を辿って尾根に乗るか
ここから南側の三角点のある手前の尾根に上がるか・・・
破線の道は谷筋で足元が不安定で歩き辛いし
尾根の手前の等高線の間隔の狭さに不安を感じ南の尾根へと進む











尾根に這い上がるのも小石混じりの砂礫の急斜面で結構滑る












植林帯になると今度は降り積もった杉葉が滑る
倒木も多いけれど密度が高くなくあまり支障には感じなかった
フタリシズカとヤマシャクヤクの群生が風に撫でられて気持ちよさげ。










タニギキョウ











植林帯から自然林へと変わってくると向こうに青空も見えてきた
そろそろ尾根かな?











尾根に乗ると赤テープが見えた。
多分、尾根伝いに古味地区まで続いているのかもしれない。












南側は伐採されているようでとても日差しが明るい












ちらりと覗いてみる












天気が良くて日差しが眩しい!ミズナラの木陰を進む












土佐矢筈山が見えた!












京柱峠も













尾根から数十メートル 南側が伐採されている













3等三角点:赤滝 1390.7mに到着!












登ってきた方向を見ると出発点から見えた尾根












ヤマツツジ?しべが多いからオンツツジかな?
調べてみると葉の様子も違いがあるのね。











先へ












奔放に枝を広げたオブジェのような木













ミズナラの葉












目の前に見える標高点・1486Pへ上がったら
尾根を外さないように北東へ折れる












足元のスギゴケがふかふかと弾力があって愉しい。
毛足が長く密で高級な絨毯みたい。










標高点を越えて北東へ












モミの林を登って行く












新芽の鮮やかな馬酔木の樹の下に小さい馬酔木たち
ここから進路は東へと変更する























後ろを振り返る












面白いカタチの花 ヒメハギ












雄大な景色が目の前に広がる 見渡す限りの笹原












圧倒されて「すごい!」としか言葉が出ない。
相変わらずの語彙の乏しさと表現力の無さに絶望する…ρ(・ω`・、)













振り返ると石鎚山系も見える













左手を見ると中津山~寒峰~阿波矢筈山~黒笠山の稜線
写真真ん中より少し右のうっすらと茶色がかっている場所が落合峠
















































右手の岩場にはツルギミツバツツジのピンク色が萌える













土佐矢筈山から小檜曽山への稜線が少し低く見えるようになってきた













十字路分岐 天狗塚のてっぺんが見えた!
右手に下ると谷道北の4等三角点へと続く尾根へ
左手に折れて牛ノ背の三角点へ向かう












3等三角点:古味 1757.2m
地元の方には「ミツコバ」と呼ばれているそうで
漢字で書くと「三ツ子馬」になるんだって。











さあ、天狗塚へ!
こっちから見るのは初めて!
塔ノ丸・丸笹山・三嶺・次郎岌・西山林道分岐・地蔵ノ頭そして天狗塚












青空が広がって吹く風は涼しく心地よい













とーっても贅沢な気分~♪
























天狗塚山頂へと延びる道を見上げて










西山林道分岐のピークと右側に地蔵ノ頭を眺めて












いざ!天狗塚へ













もうちょっと。












天狗塚に到着! 1812m












天狗塚から南に続く尾根と綱附森












地蔵ノ頭の向こうに三嶺から白髪山への稜線
そして剣山へと続く縦走路












落合集落と矢筈山系












南尾根の斜面にもツルギミツバツツジの優しい色合い
ぐるーりと大展望を楽しみ満喫する。来てよかった!












展望を楽しんだので引返す












池は干上がっていて残念












飛行機が雲を作りながら飛んで行った












ウマノアシガタ











帰りは予定通り亀尻峠へ












笹原にモミの木











道はハッキリとしていて歩きやすい道











どんどん下る












登り返しもある












ギンラン












亀尻峠に到着 東へ下ると西山林道へ
西へと続く破線は阿佐地区へ













あごなし地蔵
阿古と言う農夫の歯の病を治した→阿古治し→あごなし になったとか。
虫歯や歯痛にご利益があるんだって!
わたしは歯間ブラシをちゃんとやるようになって歯医者には縁遠くなった。











先へと進んで尾根へ












3等三角点:亀尻 1268.5m












そのまま尾根を辿って行く












尾根の先に林道の終点があった
























どんどん下って行くと鳥居があって













神社かな?









ぴっしりと雨戸が閉じられていて、鳥居上部の表札?は落ちていた。
文字はかすれていて読み取れない 











参道のような道を下って行く












また鳥居があった。やっぱり参道だったみたい。












こっちのは文字が見えた。
銅板でこしらえた鳥居かな?秋葉神社の文字が緑青色
火防・火伏せの神さまなんだって。
それにしても車が通れないこんな山中ではお参りするのも大変!










そのまま尾根を辿ると駐車地点から遠くなって
時間的に厳しいので西側へ延びる支尾根へと進む












廃屋があった











廃屋横にある水路を辿って













わらび畑の横を通り抜けて













林道へと下りる












ガードレールの窪みにキボシアシナガバチが営巣中
そんな所に作っても、そのうち引っ越さなきゃならなくなるよー?













左上を通っているのが地図にある道で
右下の神社へと続く道は地図には載っていない












林道を少し歩いて石鎚神社遥拝所へ
明るいうちに無事に到着でひと安心!













おつかれさまでしたー!
帰りにおんちゃんとおばちゃんに挨拶をと思ったけれど
どこの御宅かも分からず叶わなかったのが残念だった。


距離 14.6km 沿面距離 15.1km 時間 7:48
累積標高差 + 1479m / - 1475m



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おまけ




帰り道で京柱峠から見た牛ノ背と天狗塚


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2 コメント

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天狗塚 (ギッチャン)
2017-06-11 13:59:36
ビスコさんこんにちは。
今回のレポもとても興味津々で楽しく拝見させていただきました。
ありきたりの登山とはひと味もふた味も違った山歩き、頼りになる隊長さんあってこそですね。
共に歩かれるビスコさんの健脚ぶりもすごいし、何より自然へのやさしいまなざしが伝わって来て、こちらも癒されます。
三方山周回レポも、2年前その一部を歩いた事を思い出しながら見せていただきましたよ。
訳あってしばらく山に行けてない私。
弱い脚はますます弱る一方です。
先週は久しぶりに工石山を一人トボトボ歩きましたが、そろそろオオヤマレンゲの季節。
せめて稲叢山には行きたいな、って考えています。

お元気で、仲良く歩かれてるビスコ隊さんにエールを送ります!
これからも、楽しいレポ待っていますね。
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ギッチャンさんこんばんは。 (bisco)
2017-06-11 20:07:51
三方山行の後、三角点花山から鶏足山縦走の記録を拝見してビックリしていました。
こんなコースもあるのだと知り、また辿ってみようと思っていますd(ゝc_,・*)゚
有瀬からのコースってなかなか良いですよネー!

ギッチャンさんがしばらくお休みされると知りショックでしたが、工石山に行かれたんですネ!
気分転換に貴婦人オオヤマレンゲもぜひ楽しまれてください。

・・・仲良く?
お互いに目指すトコロが微妙に違うので、計画から山行まで口ゲンカしつつ
当日は無理な計画でも、歩いていればいつか辿り着く!とだーらだらと歩いています(´・ω・`;A)
しかも三方山はぎっくり腰1週間目の強行軍でした(笑

隊長より→「全く頼りになっていません(汗 」との事です ( *´艸`)クスクス
コメントありがとうございました!
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