愛媛県と高知県の県境にある大森山
登山道は変化に富んでいて楽しく稜線のブナが素晴らしい。
いつものように白髪トンネル南口から登山道へ
少し入った所から沢へと下りて対岸の南尾根へと向かう
しばらく沢沿いを辿りつつ南尾根へと這い上がれそうな場所を探す
澄み切った蒼い水が流れる沢には素晴らしく美しい氷柱がたくさん育っていた。
南尾根の斜面に取付いて植林帯へ入ると少し歩きやすくなった
標高点・1178Pを目指して登って行くと途中でしっかりとした踏み跡に行き当たった。
もしかしたらこの道が分県ガイドに載っている南尾根の道かもね?
辿ってみると南側の展望が開けて眼下には本山町の汗見川渓谷
そして道が続く先には標高点・1178Pへと続く尾根が見えた。
尾根へと上がろうかと思ったけれど見上げると灌木薮( 左上写真 )
見える範囲で道はしっかりと続いているので
少し南側へと回り込むようになるけれど道を辿ってみることにした。
途中、スズタケが覆いかぶさって中腰で進む場所も有ったけど
足元は割としっかりと道があり概ね良好
薮を漕いでいるとウグイスの巣を見つけた。
落っこちている古い巣は何度か見たことがあるけれど
笹に絡まっているのを見るのは初めて。
上手に笹の葉を寄せて編んで作るものだなと思った。
標高点・1178Pへと続く尾根へと出ると造林碑が建っていて
この場所は峠になるのかな?東の坂瀬林道方向と南の尾根を辿る方向に踏み跡が見えた。
北へと進路を変えて大森山へと続く尾根に乗る
西側の展望 左から石旅山のある尾根と玉取山手前の・1274P
すっかり葉を落とした広葉樹の尾根筋は見通しもよく足元にはうさぎの足跡
所々スズタケが茂っていて久しぶりに薮を漕いだら腕が怠くなった
標高点・1178Pに出るとちょっとした広場になっていて東側には三つ足山と奥工石山
そして進行方向のスズタケの向こうには大森山
写真左の霧氷に覆われた肩が県境尾根の登山道
標高点からの下りはスズタケ薮が続いて緩い尾根なので
目標の大森山の方を見ながら方向がずれないように注意しつつ
鞍部まで下って登り返しになるとすっきとした歩きやすい尾根になった
と、思ったのもつかの間 岩場が出現。雪の乗った岩場は足元がとても不安
岩場を乗り越えると大登岐山や兵庫山そして玉取山の稜線が見えた。
そしてまた現れる岩場 地図には載っていない岩場だから割とすぐに終わるだろう?
と思いつつ攻略できたー!と思ったらまた次に立ちはだかる岩壁
・・・これが意外に手ごわくて苦戦する。
すぐ横が切れ落ちているような岩を生えている木を頼りに這い上がる。
ふと横を見ると岩場に張り付くように根付いた檜
もしかしたら巻道があったのかな?
分県ガイドに書かれていた「所々にあるテープ」は全く見えなかった。
手がかり足がかりが無い岩場の表面にサラサラの積もったばかりの雪で苦戦
このあたりのスズタケは枯れているらしく掴んでも頼りなく折れてしまった。
なんとか岩場を乗り越えて振り返ると辿ってきた尾根が一望できた。
東を見ると佐々連尾山へと続く稜線
さっきまでの青空はいつの間にか雪雲に覆われて寒々とした景色となった。
次に現れた尾根の岩場は東斜面を巻いて進み尾根に乗ると吹き抜ける風が冷たい。
だいぶ高度が上がって来てあともうひと頑張りすればそろそろ山頂かな?と
思う頃になると霧氷と朽ちて色あせたテープが出てきた。
山頂直下になると灌木が出てきて掴みながら登ることが出来て少し楽になった。
絶景~!猿田峠から黒岩山までの稜線が見えた!
登り始めてから約4時間 やっと大森山に到着!さむーい!鼻水がダダ洩れる。
青空が無くてとても残念だけど今季初の霧氷が見られて良かった。
エビのシッポも成長中
稜線はとても冷たい風が吹き荒れていて凍えそうになった。
ブナに着いた霧氷を眺めつつ下山路の県境尾根へ急ぎ足で向かう
大森山からの急降下と岩場は
以前に比べれば善意の誰かが張ってくれたロープがあって
格段に安全になったけれど新雪が乗って滑り落ちそうで怖かったっていうか滑って怖い思いをした。
帰宅後、ログを落とした地図を眺めていて最初の取付きが間違えていたのだと気付き
岩場の巻道の有無も気になるので課題は残ったけれど
いつか歩いてみたかった南尾根にやっと行けることが出来た。
距離 5.2km 沿面距離 5.6km 時間 4:57
累積標高差 + 776m / - 794m
GPSログ クリックで拡大( 赤い点線は南尾根登山道の予想図 )
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こちらこそどうぞよろしくお願い致します。
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