青空に映えるあじさい
梅雨晴れの週末、以前から気になっていた大川村の水谷から
東光森山~野地峰の稜線にのびる破線にチャレンジしてきた。
周辺地図
地元消防団の倉庫の前の路肩が広くなっている所へ邪魔にならないように駐車して
破線の始まりになる上部の民家へと向かう
民家の車庫と倉庫の間、奥にある石段が破線の始まりなので
住人の方に挨拶をして通らせて貰う了承を得て出発
水谷を見下ろす
石段を登って倉庫の前を横切る
梨の実かな?たわわに実っていた。
植林帯に入るとシイタケの原木が並んでいて治山工事の標識があり
給水タンクから続く黒いパイプが道沿いに続いていた。
ミズゴケノハナ(キノコ)とヤマアカガエルとモリノエビフライ
道は先の砂防堰堤へと続いていた。
破線の続く方向は伐採木がたくさんでどう見ても道は無かった。
この倒木の中(左の写真)を歩くのは見た目以上に大変なので
尾根方向へと続いていたピンクテープに従って登って行くことにした(右の写真)
三角点より少し北のコルになっている辺りに出ると
北方向へとピンクテープが続いているのを確認して(下の写真)
ミズナラが多めのステキな自然林を横切って三角点を見に行く
尾根に乗ると枯れたスズタケの茎がまばらに残っていた
四等三角点:水谷 980.19m 近くには割と新しい感じの現役っぽいアンテナがあった
株元から5本の幹がのびていたミズナラ
この傷はわたしの腰あたりの高さについていたのでイノシシのキバ研ぎ跡じゃないかな?と思う。
三角点から尾根を辿って北の稜線へとへ向かう
ネジキ
あざやかなヤマツツジ
意外なんだけれどしっかりとした道がついていた
モリノエビフライとチャツムタケかなぁ?
進行方向右手に早天山が見えてしばらく行くと図根三角点があった。
レモンイエローのキノコは去年も分からなかった。そして今年もわからない。
岩場を巻いたりしつつ高度を上げていくとフサヒメホウキタケも出はじめていて
茸の季節がやって来たなぁ~と一人ほくそ笑む。
グリコ隊長の右手に見える岩ゴロゴロの枯れた沢が破線で
こっちが破線なんだけど?と聞いてみたけれど
左手に折れてトラバース気味に道がついていたのでそれを辿るらしい。
踏み跡がどこへつながっているのか気になるけれど
ずっとトラバースで西へと続いている。
地図で確認しつつ進んでいるとどうやら破線が稜線へと続くピークの
少し西にあるコルの辺りに出そうな感じがしてきた
ウスタビガの繭とコナスビ
西へと進んでいた道が折れて北方向へと向きが変わると稜線に出た!
首なし地蔵さま
野地峰~東光森山へと縦走した時に見かけた首なし地蔵さま
ハッキリとした場所は覚えてなかったので首なし地蔵様の所へ丁度出てびっくり!
道も最近整備されたのかな?
以前は地蔵の背後は濃密なスズタケ薮だった記憶がある。
台座に彫られている文字を見てみると
「文化五辰四月」文化5年は西暦1808年
間宮林蔵が樺太探険した年だって。210年前になる。
新屋吉蔵さんが立てたのか?
「三界」とか読み取れるので中川峠にも鎮座している
三界地蔵さまだったのかな?
と思いを馳せながらオヤツ休憩してどちらへ進むか相談する。
東光森へ行こうかとも思ったけれど
やっぱり破線が気になるので確認しに行くことにした。
途中で開けた展望 眼下に水谷が見えた
ほらね。
シロドウダンや○○カエデの花を眺めつつ破線のピークへ
先に見えるピークは縦走時に進行方向が変わる地点の標高点・1403P
その右奥に早天山~加茂次郎山
大座礼から笹ヶ峰方向
ズームして同定してみた。
さてさて破線の道はどこにあるのかな?とウロウロ探してみるけれど
どこにもありそうになく見渡す限り灌木の薮なのであった。
やっぱり標高点・1403Pまで行って尾根を下ろうかな?と思ったけれど
なんとか下れそうな場所を見つけたので当初の目的を果たすべく下る・・・
でもなんだかとっても急傾斜。高さは3mくらいだけど崖に行き当たったり。
まいったなぁ。所々に生えていたギンリョウソウやクヌギタケを眺めつつ
あまりにもの斜度なのでどう巻けば下れるかな?と一呼吸おいて考える
右に左にウロウロして何とか下れそうな場所を見つけた。
グリコ隊長は「だいじょうぶなが?」と言いつつ慎重に下ってきた。下れてよかった!
結構怖かったんだけど写真で見るとそう見えない。
距離はそんなにないけれど滑り落ちそうな斜面を慎重に下るので時間がかかって
二人で「地理院が間違っとるわー」とか「ザレてなくなったんかな?」とか言いつつ下って
見上げるとこれは道じゃないわ!という結論になった。
最初に見た分岐になんとか無事に下れて良かった。あとは往路を辿る
そして往路では尾根通しで来たけれど左手に下って行く道が見えた
この辺りが破線が尾根へと続いている場所だけれど、やっぱり道は見えなかった。
三角点へと向かう前に見た尾根方向へと続いていたピンクテープの道を下ってきた。
そして砂防堰堤の方へ行ってみて破線の道を確認してみたけれどやっぱり無かった。
エビガライチゴと咲き始めたばかりのトチバニンジン
無事に下山 おつかれさまでした。
民家に降りるとおじいちゃんが松の木の剪定をしていたので
通らせてもらったお礼を言ってしばらくお話をさせて貰った。
なんと昭和2年生まれだそうでお元気さにビックリ!90歳!
「この道は赤道(あかみち)なので勝手に通ってもらってかまんがやき」とおっしゃっていた。
赤道と言えばそれを題材にした坂東眞砂子さんの「くちぬい」という小説を思い出した。こわかった。
距離 6.0km 沿面距離 6.4km 時間 5:40
累積標高差 + 805m / - 771m
GPSログクリックで拡大
出発 9:18 → 砂防堰堤 9:48 → 尾根のコル 10:02 → 三角点 10:08 → 図根三角点 10:49 → 破線との分岐 11:15 →
首なし地蔵 11:45 → 休憩 12:15 → ピークの分岐 12:31 → 破線との分岐 13:46 → 砂防堰堤 14:38 → 下山 14:53
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今回はちゃんと確認してきたので破線が間違っていると断言できます!
分岐地点からの数十メートルはただの谷筋で地図には載っていない岩場もありました。
水谷~首なし地蔵まで道はちゃんとありましたよ!
でもこれを歩く人はそうそういらしゃらないかと思いますがその先は?
地獄谷の方の破線とつながっていたんでしょうか?
赤道は昔から道として使われていたもので私有地の中を横切っていたりするので
現代ではトラブルになったりもするようです。
詳しくはコチラ→https://www.athome.co.jp/contents/words/term_2522/
やはり、破線は間違っていましたか!
首なし地蔵と踏み跡は、地図の破線と少し違っていたので、下川峠と同じでずれていると思っていました。
水谷集落はまだ人が住んでいるのですね。
良さそうなところですが、買い物とか不便でしょうね。
ところで、「赤道」て何ですか?