ゆうわファミリーカウンセリング新潟 (じーじ臨床心理士・赤坂正人)     

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柴田よしき『風のベーコンサンド-高原カフェ日誌(ダイアリー)season1』2018・文春文庫

2024年09月08日 | 小説を読む

 2018年のブログです

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 柴田よしきさんの『風のベーコンサンド-高原カフェ日誌(ダイアリー)season1』(2018・文春文庫)を読みました。

 おもしろかったです。

 この本も旅先の旭川の本屋さんで見つけて買いました。

 柴田さんの本を読むのはずいぶん久しぶり(柴田さん、ごめんなさい)。

 昔、柴田さんの『RIKO-永遠の女神(ビーナス)』(角川文庫)を読んで、びっくりしたことを思い出しました。

 女性なのに警察小説を書いて、その内容のすごさだけでなく、なにか一つすじの通っているところに魅かれた記憶があります。

 本書はうってかわって、人気が下火になったリゾートの高原でカフェを開いた女性のお話。

 あらすじはあえて書きませんが、夫婦の問題、生き方の問題、本当においしいもの、飾らないよさ、などなど、大切なことがらを、声高にならずに、さらりと描いています。 

 キーワードは、気さくなカフェとベーコンサンド、でしょうか。

 登場人物もいろいろな人が出てきて、幸せではない人もいますが、みなさん、苦しみながらも真っすぐに生きようとしているところに好感がもてます。

 なかでも、すばらしいのが、主人公にベーコンサンドを伝授する謎のおじさんというかおじいさんの田中さん。 

 田中さんも決して幸せだけの人生ではないのですが、とってもいい味を出しています。

 読んでいて、じーじも田中さんのようなじーじになりたいな、と思いました。

 久しぶりに読んだ柴田さんの本、シリーズのようなので、またまたはまってしまいそうな予感がします。      (2018. 8 記)

 


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