田万川散歩

都会に伝えたい田舎の空気

野生児or野草児

2014年11月11日 02時32分33秒 | 日記
今年10月から通っている川登保育園。
ここはとてもユニーク。「さくら・さくらんぼ保育」という教育法のもとで
子供をのびのびと育ててくれている。

まー坊は前に比べて良く歌うようになった。
そしてワイルドになった。

保育園ではみな裸足か、サンダル。
園庭にある大きな土の山を駆け上がり、自然の木にぶら下がったブランコで遊び、
夕方になっても裸で水遊びをしている。
先生(といっても、子供たちにも先生と呼ばせず、○○くん、○○さんと呼んでいる)も
本気になって一緒に遊んでくれている。

運動会もこれまで見たことのないユニークさ。
これはまた後日。

さて、この前の土曜日は親が参加してのお散歩。
いつもどんな感じで散歩しているかを見てほしいとの企画。
モコリコは参加困難なので妻は一緒に留守番してもらい、僕が一緒に出かけた。

初めに「決して親から手をつながないで下さい。子供が求めたらつかませてあげる程度で」とのご指導。
子供の気持ち優先の教育。
そんなわけで、みなぱぁーっと走りながら散り散りに歩き始める。これこそ散歩。



普段、何気なく歩いている歩道でも、どんぐりやしいの実がたくさん。子供たちは競ってしいの実を集めて
そのままガリガリ食べる。
「お父さん!!それしいの実じゃなくて、どんぐり!違うっ!!」と叱られる。
そして「うん、この白いところがおいしい。食べてみな」と。

途中、先生は草を使ってのやじろべえの作り方やススキの上手な折り方、僕の天敵「セイタカアワダチソウ」を使っての槍投げ大会など、自然の遊びをたくさん教えてくれる。
子供たちもそういう遊びは大好き。

山からの水を川に流す用の装置のような、コンクリでできたトンネルを探検する子供たち。
1mはあろうかと思う溝をジャンプで渡る子供たち。
なんとたくましい。



山へ入り、獣道のような崖を一列になって歩く。
一歩間違えば落ちてしまう、そんな所を3歳児も平気で1人で歩く。
草を採っては草笛をつくり、いつしか親のほうが散歩を楽しんでいる。

スタート時に保育園で柿を採った子供たちはみなほおばりながら歩く。
僕らは取らずにいたため、最後のポイントで竹を使って取ってみる。こんなやり方もあるのかと感心。
まー坊はあまり柿が好きではないが、僕がおいしそうに食べると一緒に食べだした。



すると急に駆け出し、野原にしゃがみこむ。
どうした!!?と思いきや、すぐに立ち上がると

「ノビル!」
といって、口いっぱいにノビルをほおばる。
束で食べる奴初めて見た。「辛い・・」といって涙目でむしゃむしゃ食べてる。
なんか、こいつすげーワイルド。お父さん、ちょっとくやしい。
しかし、柿よりノビルかよ。



この保育園の行事を見てると、心から良いと思える。
自然と共に、子供も自然体で、表情や表現が豊かに見える。

この度の散歩中に、僕も幼い頃通っていた幼稚園の裏山を散歩しながら笹の葉で船を作ったりしたことを
ふいに思い出した。


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