Restaurant Raton-laveur

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ゲランドの塩

2009年07月13日 | 投稿ページ
今日は世界一と言われているゲランドの塩のご紹介です。私も今まではただ漠然と使っていただけでしたので、
とても勉強になりました。

 
そもそもとは?
日本は海で囲まれているのに「塩」は今までは単一の公社独占によるイオン交換膜電気透析法により作られた、
ただ塩辛いだけのものでした。しかし、1997年まで100年近くあった専売制度が廃止され、自由な塩の製造販売が
できるようになり、また国内でも昔ながらの塩田が一部で復活し、スーパーなどで様々な国内外の塩が売られはじめました。

 

一般的に売られている塩の種類
◆食塩、精製塩、食卓塩
イオン交換膜電気透析法でできた塩化ナトリウム以外が1%未満のほぼ純粋な塩化ナトリウム。
(食卓塩は、食塩に炭酸マグネシウムなどでコーティングし、扱いやすくしたもの)

 
◆再製自然塩
海外の原塩などから再加工し、ミネラル分やにがり分を加えた自然塩・天然塩(←?)

 
◆自然海塩
専売制度の廃止により、塩田による昔ながらの製法で作った自然塩・天然塩
(価格的に高価なものとなっています)

 
◆輸入塩
専売廃止後の自由化によりヨーロッパをはじめ、海外から輸入された塩。
海塩、岩塩、加工塩など種類も品質もいろいろなものが出回っています。ゲランドの塩もこの中に入ります。

 
*日本では、「あらじお(粗塩・荒塩)」・「自然塩」・「天然塩」・「自然海塩」という言葉が商品に
使われていますが、そのどれもが販売業者が独自の定義で使用している為、非常に分かり難くなっていますので、
裏面の内容表示を見て買うことをお勧めいたします。

 

ゲランドとは?
ゲランドとはフランス、ブルターニュ地方の、2千年前のローマ時代から続くヨーロッパ最北の製塩地帯として
世界的に有名な都市の名前です。

 
昔ながらの製法
大西洋から取り入れられた海水は蒸発用の池へと複数の塩田を経ていくうちに、太陽と風の作用によって濃度が高まり、
最終結晶池で塩の結晶にまで成長します。
*そこで最初に表面に浮き出て結晶化したものが、塩の花(フルール・ド・セル)と言われるものです。
そして塩の花の重みで沈み、水面下で成長する結晶を大粒粗塩(グロセル)とよんでいます。

 
特長と大きな違い
一切の加熱処理や加工をせず、太陽と風の力だけで乾燥させる製法。(年ごとの生産量も天候によりちがってきます)
色は、ほのかな鈍色(にびいろ)で、主にミネラル塩と呼ばれる由縁はマグネシウム、カルシウム、鉄分などが多く含まれるためです。

 
ミネラルは身体に必要な5大栄養素の一つであり、ビタミンと共に体内で作り出す(合成する)ことができないので、
食べ物や飲み物から摂取する必要があり、酵素活性化と代謝機能の向上という大切な役割があります。
これからの「塩」への拘りは、とても大切な事なのかもしれません。