今日は少々、まじめな話。
「報道発ドキュメンタリ宣言”生きて歌いたい~松原のぶえ決意の腎臓移植~”」
を見た。
人工透析を受けている方が、腎臓移植を受けるというドキュメント。
移植を受けられて、回復されたこと自体は非常に喜ばしいことである。
でも、なんか違和感の残る番組構成だった。
以下、透析について少しかじった者の個人的感想。(誤っているかもしれません。)
①「透析導入=死」の強調
5年後には60%しか生存率がありませんよという強調。
死んじゃうんだ、という強調は、これから導入する人にとって不安以外に何を感じるのだろう。
②「透析=苦痛」の強調
たしかに苦痛ではある。
週2・3回も病院に通わなければ、死んでしまうわけだから。
でも、それを受け入れ日々暮らしているものもいる。
苦痛ばかり強調されるのは、どうなのか?
③透析不足?
個人的な検査数値はわからないが、あれだけの症状が出るというのは透析不足なのでは?
血圧が低下するとはいえ、3時間というのは短くはないのか?
仕事(歌手)をしているから、短いのか?
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透析導入の人が増えている傾向にあるにもかかわらず、「透析=お先真っ暗」みたいな扱いはいかがなことかと思う。
しかしながら、ドナーが見つかって移植を受けられたというのは、ラッキーなことだと思う。
実際に、移植を受ける場合、今回のような親族から生体移植という例が多い。
その他の場合は、臓器移植ネットワークに登録して、10年以上待っているというのが現状である。
今回放送されたことは、
透析医療にとっても移植医療にとっても、
あくまでこの人の一例であって、それがすべてではない。
そう思う。