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ルーヴル美術館展

2018-07-12 23:07:29 | 美術[ら]
「ルーヴル美術館展」@国立新美術館

 ふと気がつけばルーヴル展、というほど珍しくもないルーヴル展がまたやってきた。何度やっても全部は見切れないほど大量の所蔵品があるのだからいいけどね。今回は彫刻から絵画までさまざまな肖像芸術集合。「人は人をどう表現してきたか」というテーマで、統一感のある作品が110点ほど来日。古代から近代まで、彫刻から絵画、素描まで、顔、(∵)、顔、('Д')、顔、(´・ω・`)/

 《フランス王妃マリー=アントワネットの胸像》や、オーギュスタン・バジュー作《エリザベート・ルイーズ・ヴィジェ・ル・ブラン》の胸像は美人っぷりが遺憾なく発揮されていて、いつまでも眺めていたい作品だ。マリー・アントワネットの肖像画などを描いた画家ル・ブランの胸像の隣には、ル・ブランが描いた肖像画《エカチェリーナ・ヴァシリエヴナ・スカブロンスキー伯爵夫人の肖像》が展示してあるという粋な計らい・・・




 フランツ・クサファー・メッサーシュミット作《性格表現の頭像》は、ワサビをたくさん口に入れられてテープで口を塞がれた時っぽい男の顔の彫像。この人は精神を病んでそれを治すためにこんな顔やあんな顔をしていたという。やりすぎると精神がもっと病むような気もするが、無表情でボォーーーーーーッとしているよりもいいのかもしれない。




 ギョギョ魚ッとしたのは《ブルボン公爵夫人、次いでブーローニュおよびオーヴェルニュ伯爵夫人 ジャンヌ・ド・ブルボン=ヴァンドーム》という長ったらしいタイトルの作品で、墓碑だそうだが、腹部にウジ虫が這いまわり腸がはみ出している死者の彫像。遺体が朽ちる様を表わしているということは、立体九相図みたいなものかな。もし9体揃って作られていたら9倍ギョギョ魚ッとするかもしれないけれど、それならそれで逆に気になる。

 これでもかというほど凛々しいナポレオンの全身像や、布のひだが繊細で美しいティベリウス帝の彫像など、他にもいろんな顔、顔、顔。ヴォルテールの彫像が2体あって、見た途端にダリを思い出した。

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