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六本木アートナイト2016

2016-10-23 19:54:01 | 美術[ら]
六本木アートナイト2016

●メイン・アーティスト
2009年:ヤノベケンジ
2010年:椿昇
2011年:※震災で中止
2012年:草間彌生
2013年:日比野克彦
2014年:日比野克彦
2015年:日比野克彦
2016年:名和晃平
 というわけで今年は名和さんのオブジェがヒルズ、ミッドタウン、新美術館の3箇所に展開。ミルクが跳ねたようなあのひょろ長いオブジェが何なのかは知らない。






 今年で7回目でなんとなく全部行っている。今まで春先に開催されていたが今回は秋の開催となった。最初の頃の3月末と比べれば深夜でもじゅうぶん暖かい。いや、それほど寒くない。今回は3人で見て回ったが、徹夜組は2人になってしまった。それから今まで土日だけだった開催日が金土日に増えたので、オープニングセレモニーのたぐいは金曜日に終わってしまっていて、土曜日の夕方にヒルズアリーナに向かおうとしたところ、カンパニー・デ・キダムのパフォーマンスが既に始まっていて、黒山の人だかりでアリーナに使づくことさえできなかった。カンパニー・デ・キダム見学のリベンジは国立新美術館前で果たしたからいいけど。これは風船のような白馬を操るパフォーマンスで、風船のくせに生き生きとした馬たちの動きに感動。


 ペーター・フィッシュリ&ダヴィッド・ヴァイスの「事の次第」はピタゴラスイッチのデンジャラス・バージョンといった感じの映像作品。アレガウゴクトコレニアタッテソレガマワルみたいな連鎖が楽しいピタゴラスイッチなのだが、こいつらの作品では、爆発したり火花が飛んだり白煙を上げたり激しく燃えたり劇薬で溶けて倒れたりと、危なっかしい連鎖が延々と続いて行く。もし傍で見ていたら毒煙で死にそうなヤバコラスイッチ映像に、観客は大喜び大騒ぎ。ペーター・フィッシュリ&ダヴィッド・ヴァイスは横浜トリエンナーレ2008で、寝転んで呼吸しているような変なパンダと変なネズミのぬいぐるみを出品していたのが印象的だったアーティスト。

 他に印象的だった見世物は、人間がいきなり寿司になりきる、平本瑞季「寿司パフォーマンス」、観客がスイッチを押した途端に商店の店先でお茶目な寸劇を繰り広げる、スイッチ総研「六本木アートスイッチ2016」、大きな樽状の装置の中でハムスターみたいにひたすら走り続ける、若木くるみ「車輪の人」など。

 時間が合わずに見られなかった作品も多々あるが、地図を見ながら作品番号をひとつひとつかたずけていったら割と順調な徹夜が過ごせた感じ。でもアートナイトという割にはナイトなパフォーマンスがてんこ盛りというほどでもなく、場所によっては寂しさ満載。それは前回も前々回も同じだけれど。

 ヒルズアリーナでのファイナル・トークも座って見ることができた。多くのアーティストさんが挨拶した後は、そろそろ白み始めた空を見ながら。日本フィルハーモニー交響楽団の演奏や、「クラシックなラジオ体操」に参加。プロ楽団の豪華な演奏に合わせてみんなでデラックスなラジオ体操第1と第2をやって眠気も吹き飛んだ。第2なんか数百年ぶりでけっこう忘れている。吹き飛んだ眠気は後からジワジワ戻ってくるのだが、それはまた別のものがたり。

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