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奇跡の芸術都市 バルセロナ展

2019-12-01 22:27:54 | 美術[は]
「奇跡の芸術都市 バルセロナ展」@静岡市美術館

 スペインのバルセロナに焦点を当てた展覧会。バルセロナと言えばサグラダ・ファミリア、街のあちこちで目につく奇妙な佇まいの建造物。そういうものを設計したガウディをはじめ、バルセロナで活躍したピカソ、ミロ、ダリその他さまざまなアーティストの作品約130点が並んでいる。絵画だけでなく彫刻、装飾品、建築、家具など多岐に渡り、巨大なカタルーニャ美術館からも50点ほど来ている。

 城壁に囲まれていたバルセロナが都市計画によってどのように近代都市へと変貌を遂げたのかを、その時代の芸術を見ながら辿る展覧会。私は6年前にバルセロナ観光に行った。区画整理で碁盤の目のように整理されたモダンな市街地も魅力的だが、旧市街であるゴシック地区のいかにも古風な街並みは異国情緒に満ち溢れている。

 この展覧会は長崎 → 姫路 → 札幌 → 静岡と巡回し、2020年2月から東京ステーションギャラリーでの開催となる。

◇ジュアン・プラネッリャ 《職工の娘》
タイトルからすればパパのお仕事のお手伝いをしている女の子、だと思いたいが、産業革命の頃は6歳くらいで働きに出される子供も多かったらしい。そうなるとこれは単なる微笑ましい絵とは言えないのかも。全体的に細密だが、手前の織機の丸いハンドル的な部品の鈍い輝きが機械萌えする。




◇ラモン・カザス 《サンタ・マリア・ダル・マール教会を出発する聖体祭の行列》
2階から撮った写真みたいな雰囲気に仕上がっている油彩画。幅は2mくらいある。緻密に見えるが近づくとガチガチのハイパーリアリズムではなく適当に流して描いたりしている。右下らへんでこっち見てる女性の顔なんか心霊写真みたい。左下らへんの3つの白い筆痕を見て、何かの都合で塗りつぶしたのかとマジで思っちゃったが、騎兵隊の頭のふさふさ飾りだった。




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