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『YESTERDAY』

2019-11-30 21:49:58 | 映画[あ]
『YESTERDAY』
監督・制作:ダニー・ボイル
脚本・原案・制作:リチャード・カーティス
出演:ヒメーシュ・パテル/リリー・ジェームズ/エド・シーラン/ケイト・マッキノン

 ダサい風貌で全然売れないシンガーソングライターのジャック・マリク。もうやめようかと思っていたある日、ひょんなことから事故に遭う。目を覚ました時、世界は何か変わっていた。往年のビッグスター、超有名なビートルズを誰も知らない世界、でもジャックだけは知っている。ギターを爪弾きながらYESTERDAYを歌うと周囲が驚嘆した。「いい曲だ、いつ作ったんだ?」、「ビートルズ?誰それ?」みんなでからかっているのかと当惑していたジャックも次第に状況がわかってきて、これはひょっとするとひょっとするぞ・・・

 自分しか知らないビートルズナンバーを歌うたびに注目され始める。エド・シーランから電話が来る。「いい曲だ」あれよあれよという間に持ち上げられて熱狂的に注目を集めてしまうジャック。しかし、ステージで歌うジャックを意味ありげに見つめる人が現れる頃から、映画的にも新たな展開が期待される。

 エド・シーランが本人役で出演している。カメオ出演などではなくガッツリ出演している。流れる曲はほとんどビートルズナンバー。あちこちにビートルズにまつわる小ネタが散りばめられている。つい笑ってしまうシーンもいろいろ。スゴい人も出て来る。ビートルズファンなら見たほうが良い映画。

 ビートルズがいなかった世界なので、CDも無いレコードも無い楽譜もないiPadにも入ってない。ネットでググっても出て来るわけがない。そんな世界でジャックだけが知っている。だから自作として歌い放題?というわけだが、ジャックがビートルズを好きなイギリス人ミュージシャンだからと言って、全曲暗記しているわけではない。歌える曲でも歌詞はあやふやだったり、知っているはずなのに曲名や歌詞を思い出すには何かのきっかけが必要だったりと、そんな苦労も面白みのひとつ。

 そこでもし私がジャックの立場だったらと考えてみると、日本人だし、何も見ないで歌える曲なんてホントに《YESTERDAY》くらいで、《LET IT BE》も《HEY JUDE》も《HERE COMES THE SUN》もできれば歌詞カードがあったほうが助かる。つまり私ではこの奇妙な世界に放り込まれたとしても、何もチャンスを生かせずにタダの人で終わるだけという悲しい結末で、映画にもならないってことネorz


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