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『映画 えんとつ町のプペル』

2021-02-13 16:21:35 | 映画[あ]
『映画 えんとつ町のプペル』
製作総指揮・原作・脚本:西野亮廣
監督:廣田裕介

『えんとつ町のプペル』という絵本が出た時、キンコン西野がプロデュースしたということで話題にはなっていたが買わなかった。芸人が別なことをやり始めると、あれこれと色眼鏡で見られてしまうことも多い。特に西野さんは「はねるのトびら」が終わった後はなんとなくヘタレ芸人扱いされていたので、なおさらだったかも。ゴッドタンなんか見ていたらもう気の毒なくらいおもろかった。

そんな西野さんが創った絵本がアニメ映画になったと聞いた時も、すぐ見ようという気にはならなかった。そもそもアニメは頻繁には見ないし。それが今回、やっぱり見ようという気になったきっかけは、Twitterに流れてきたハッシュタグ《#プペルを知らない人がプペルだと思う画像を貼る》ってやつを見た時だった。ホントにプペルを知らない人たちや、知ってるけど知ってるって思われたくない人たちが、あれこれといろんなプペルとしか思えない画像を張り付けていて爆笑。まぁ私も勘違いしてたんだけどね。だから何がプペルなのか確認しに行ったのだ。

えんとつから煙がモクモク出ている町で起こる物語ってことで、退廃的なビジュアルはちょっとワクワクさせてくれる。なぜそんなにモクモクしているのかという謎もだんだんわかってくる。その町に住むプペルという名前だと思われる少年がプペルという名前だと思われる煙突の掃除をしたり、プペルという名前だと思われるジャイアンみたいな少年に殴られたり、プペルという名前だと思われる警察に追い回されたり、プペルという名前だと思われる盗賊に出会ったり、プペルという名前だと思われるゴミ人間を助けたり、プペルという名前だと思われる爆弾を手に入れたり、プペルという名前だと思われる粗末なご飯を食べたり・・・結局プペルって何なの? なんてことは映画を見ていればわかるので心配ない。

プペルのプロデューサー西野さんは先日、所属先の吉本興業を退社したと報道された。最近はいろんな芸人さんがぞくぞく退社しているのでさほど珍しくもないが。今後西野さんがこういう方面で大活躍できるのかどうかは知らんけれど、もしかしたらすごい巨匠になるかもしれない。そうなった頃、「彼は昔は芸人だったんだよ」って言われても知らない人がいるような時代になっているかもしれない。そう、北野たけし監督がコマネチだったことを知らない人がいるように。
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