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『レッドタートル ある島の物語』

2016-09-25 22:56:40 | 映画[ら]
『レッドタートル ある島の物語』

 ジブリの最新作はフランス人マイケル・デュドク・ドゥ・ヴィットの制作。絵本買っちゃうくらい好きな『岸辺のふたり』の作者の新作アニメが登場。スタジオジブリとの連携で作られた新たな人生ドラマ。というわけで通常のジブリジブリした雰囲気とは違う。

 セリフの無いアニメーション、でも無音ではなく効果音や叫び声はある。特定のコトバが無いことで、全世界に共通のアピールができるし、感動を与えることができる。文化の違いなどを特に意識することなく見ることができるのは作品としてのメリットなのかも。

 ひとりの男が流されてたどり着いた無人島で出会った真っ赤なカメとの物語。そもそも何で流されたのかも描かれていないが、それは想像すれば誰でもわかること。無人島で途方に暮れる男の前に現れるカメ。そしてそこからこの男の第二の人生が始まる。

 「カメの恩返し」の物語か? でもそもそも恩などない、どころか恨みまくっている。宗教観的に見たらこの男は報われないはずだが、結果的にカメがいなかったら成立しなかった人生を送る。「苦しい時のカメ頼み」? いや特に頼んだわけでもないのに。単なる「カメのおかげ」というアニメ。やっぱりこのカメは神なのだろうか。



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