「ルーヴル美術館 17世紀ヨーロッパ絵画」@国立西洋美術館
初日開館時刻に行ったら行列が動き出していた。でも館内はけっこうな混み具合。入口からフェルメール辺りまでが混雑のピークだった。午後にはもう行列なんてなかったので、なんでも早く行きゃぁいいってもんでもない。
《レースを編む女》 ヨハネス・フェルメール : やっぱりこの絵の前は大混雑。フェルメール作品だけガラスの衝立の後ろに飾られている。この特別待遇は有名だからか、高価だからか、ちっこいからか←ちがうやろ。ともかくフェルメール作品の中でいちばんちっこいのが来た。23.9cm×20.5cm。だもんで額の面積のほうがでかくて4倍くらいある。この絵を見るたびに、左にある紺色に白線が3本入ったクッションが、畳んだセーラー服に見えてしまうので《セーラー服を編む女》でもよしとしよう。
《金色の花瓶に活けられた花束とルイ14世の胸像》 ジャン・ブラン・ド・フォントネイ : 入場して3枚目の作品。色鮮やかな花の描かれたこの作品の飾ってある床に、3cm四方くらいの、かなり大きなホコリの塊が落ちていた。どこかからポトリと落ちたかのような、厚みのあるホコリは、壁際の床の上で微動だにせずに威風堂々と佇んでいる。その上には綺麗な花の絵。この取り合わせがちょっと面白くて、混雑でノロノロと進む間、そればっかりが気になって気になって。もう明日はないだろうなぁ、誇り高き埃。
《襲撃》 17世紀フランドル派 : 青みがかかった美しい風景、繊細に描かれた風光明媚なこの絵の中、木立の中で通行人が盗賊一味に襲われている。ナイフで刺すぞと脅される人、金袋を捜しあてた盗賊、馬で逃げる人を銃で撃とうとする盗賊(←たぶん)。穏やかで大きな風景の右片隅だけ修羅場になっているとは。オサカサシャマでも気が付くめぇ。「おぅおぅとっとと金出しやがれ」 「うひゃぁ金なんてねぇべさ」 「親ビン、ありましたぜたんまりと」 「そうれみろ嘘つくとただじゃおかねぇぞ」 「あれぇ命だけは助けてくんろ」 「親ビンひとり馬で逃げましたぜ」 「逃がすな、殺ってまえ」 「あいあいさぁ」 てなこと言ったかどうだか知らないが、美しい景色ではある。
《ジョウビタキの巣》 アブラハム・ミニョン : 鳥の巣のそばに魚の死骸やらヘビやら捕まったウサギやら。片足を縛られてブラ下げられた気の毒なウサギくん、たぶん死んでるのだろうな・・・
《火》 ヤン・ブリューゲル(父)とその工房 : 錬金術の工房でなにやら人々が作業をしている。手前にはなにやらわけのわからぬ道具やガラクタのたぐいが、あかちゃかごちゃごちゃと無造作に置いてある。すこぶる怪しい。
《ヨハネス・デ・フォスの哲学論文を呈示する天使と寓意像》 ローデウェイク・デ・デイステル : 哲学論文が書いてあると思われる新聞紙のようなものを天使たちが持ち上げて示している。なんだかよくわからんが、いちばん下でちっこい天使がひとり、顔を赤くしてけっこう重そうに哲学論文ボードを支えているのが健気というか不憫で、おい、そんな空ばっか舞ってないで、誰か手伝ったれや!
《アンドロメダを救うペルセウス》 ヨアヒム・ウテワール : 怪物にさらわれて鎖に繋がれた王女アンドロメダが美しい。王女の足元には鮮やかに輝く貝殻と不気味なシャレコーベ。怪物が食ったにちまいまい。茶色いペガサスに乗って空から怪物に戦いを挑む英雄ペルセウス。海上からそれを迎え撃つのが、そこはかとなく中華風見でウソ臭いドラゴンチックな怪物。この怪物が王女をさらったってわけだ。この絵けっこう気に入った。
アメ横で980円の海鮮丼を食べたあと、ルーヴル美術館絵画部キュレイターのブレーズ・デュコス氏の講演会を聴講した。フランス語で「アザヴジュヴァン~」とか喋っているのをイヤホンで同時通訳で聞いた。いやぁためになったねぇ~、ためになったよぉ~
初日開館時刻に行ったら行列が動き出していた。でも館内はけっこうな混み具合。入口からフェルメール辺りまでが混雑のピークだった。午後にはもう行列なんてなかったので、なんでも早く行きゃぁいいってもんでもない。
《レースを編む女》 ヨハネス・フェルメール : やっぱりこの絵の前は大混雑。フェルメール作品だけガラスの衝立の後ろに飾られている。この特別待遇は有名だからか、高価だからか、ちっこいからか←ちがうやろ。ともかくフェルメール作品の中でいちばんちっこいのが来た。23.9cm×20.5cm。だもんで額の面積のほうがでかくて4倍くらいある。この絵を見るたびに、左にある紺色に白線が3本入ったクッションが、畳んだセーラー服に見えてしまうので《セーラー服を編む女》でもよしとしよう。
《金色の花瓶に活けられた花束とルイ14世の胸像》 ジャン・ブラン・ド・フォントネイ : 入場して3枚目の作品。色鮮やかな花の描かれたこの作品の飾ってある床に、3cm四方くらいの、かなり大きなホコリの塊が落ちていた。どこかからポトリと落ちたかのような、厚みのあるホコリは、壁際の床の上で微動だにせずに威風堂々と佇んでいる。その上には綺麗な花の絵。この取り合わせがちょっと面白くて、混雑でノロノロと進む間、そればっかりが気になって気になって。もう明日はないだろうなぁ、誇り高き埃。
《襲撃》 17世紀フランドル派 : 青みがかかった美しい風景、繊細に描かれた風光明媚なこの絵の中、木立の中で通行人が盗賊一味に襲われている。ナイフで刺すぞと脅される人、金袋を捜しあてた盗賊、馬で逃げる人を銃で撃とうとする盗賊(←たぶん)。穏やかで大きな風景の右片隅だけ修羅場になっているとは。オサカサシャマでも気が付くめぇ。「おぅおぅとっとと金出しやがれ」 「うひゃぁ金なんてねぇべさ」 「親ビン、ありましたぜたんまりと」 「そうれみろ嘘つくとただじゃおかねぇぞ」 「あれぇ命だけは助けてくんろ」 「親ビンひとり馬で逃げましたぜ」 「逃がすな、殺ってまえ」 「あいあいさぁ」 てなこと言ったかどうだか知らないが、美しい景色ではある。
《ジョウビタキの巣》 アブラハム・ミニョン : 鳥の巣のそばに魚の死骸やらヘビやら捕まったウサギやら。片足を縛られてブラ下げられた気の毒なウサギくん、たぶん死んでるのだろうな・・・
《火》 ヤン・ブリューゲル(父)とその工房 : 錬金術の工房でなにやら人々が作業をしている。手前にはなにやらわけのわからぬ道具やガラクタのたぐいが、あかちゃかごちゃごちゃと無造作に置いてある。すこぶる怪しい。
《ヨハネス・デ・フォスの哲学論文を呈示する天使と寓意像》 ローデウェイク・デ・デイステル : 哲学論文が書いてあると思われる新聞紙のようなものを天使たちが持ち上げて示している。なんだかよくわからんが、いちばん下でちっこい天使がひとり、顔を赤くしてけっこう重そうに哲学論文ボードを支えているのが健気というか不憫で、おい、そんな空ばっか舞ってないで、誰か手伝ったれや!
《アンドロメダを救うペルセウス》 ヨアヒム・ウテワール : 怪物にさらわれて鎖に繋がれた王女アンドロメダが美しい。王女の足元には鮮やかに輝く貝殻と不気味なシャレコーベ。怪物が食ったにちまいまい。茶色いペガサスに乗って空から怪物に戦いを挑む英雄ペルセウス。海上からそれを迎え撃つのが、そこはかとなく中華風見でウソ臭いドラゴンチックな怪物。この怪物が王女をさらったってわけだ。この絵けっこう気に入った。
アメ横で980円の海鮮丼を食べたあと、ルーヴル美術館絵画部キュレイターのブレーズ・デュコス氏の講演会を聴講した。フランス語で「アザヴジュヴァン~」とか喋っているのをイヤホンで同時通訳で聞いた。いやぁためになったねぇ~、ためになったよぉ~
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